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崎村 陸 院長の独自取材記事

さきむら整形外科リハビリクリニック

(宗像市/赤間駅)

最終更新日:2023/10/02

崎村陸院長 さきむら整形外科リハビリクリニック main

広々と清潔感あふれる待合室が印象的な「さきむら整形外科リハビリクリニック」。同院で院長を務める崎村陸先生は、日本整形外科学会整形外科専門医の資格を持ち、米国の大学で関節軟骨に関する研究を行うなど、主に膝関節の分野で研鑽を重ねてきた専門家。2020年の開院以来、平日の通院が難しい人のために日曜診療も行い、患者に寄り添った診療を実施。また、一般整形外科に加え、肩・肘・手などの上肢の外科、脊椎・脊髄の外科、そして股関節外科・リウマチの外来も実施するなど、専門性の高い診療の提供に努める。開院に至った背景にあるのは「患者さんとより近い距離感で診療できるという期待だった」とほほ笑む崎村院長に、これまでを振り返りながら診療にかける想いを語ってもらった。

(取材日2023年2月3日 情報更新日2023年9月26日)

米国のスタンフォード大学で関節軟骨の研究に励む

ご出身はこちらの地域ですか?

崎村陸院長 さきむら整形外科リハビリクリニック1

いえ、私は生まれが長崎で、幼少期は福岡市内で過ごしました。当時はやんちゃな子で、3回骨折を経験。それも自分から自転車に突進して骨折したり、2段ベッドのはしごを机につなげて渡っていたら落ちて骨折するなど、怖いもの知らずな子で親にはずいぶんと心配をかけたなと思います(笑)。ただ、その経験が将来の夢にもつながりました。子どもながらに医師という仕事は人の役に立つ素晴らしい仕事だと感じ、自分もなりたいと思ったんです。小学校の文集には「がんの研究者になりたい」と書いていました。その気持ちは進路を決める時期になっても変わらず、九州大学の医学部へ進学しました。大学時代は休みになるとバックパックを背負って海外に行ったり、大学5年生の時には釣りで靱帯損傷を(笑)。病棟から車いすで教室に通い授業を受けていました。そういう経験も人として成長できたのではないかと思います。

ご卒業後は同大学の整形外科教室に入局されたそうですね。

ええ、その後も総合せき損センター、県立宮崎病院、登別厚生年金病院など、各地で整形外科の医師としてのキャリアを重ねました。その間、九州大学の大学院で骨軟部腫瘍の分子標的治療や軟骨分化の転写調節メカニズムの研究を行いました。大学院ではとにかく研究に没頭する日々。そんな中、自分の仮説が研究で証明できたときは何とも言えない達成感がありました。

2007年にはアメリカのスタンフォード大学へ留学されたとか。

崎村陸院長 さきむら整形外科リハビリクリニック2

はい。ここでは関節軟骨の研究をしました。スタンフォード大学整形外科は九州大学から代々留学生を送っている教室で、ある日、教授から行ってみないかという電話をもらい「ぜひ!」と即答しました。研究自体は難しい面もありましたが、アメリカの整形外科を肌で感じることができましたし、サンフランシスコ・ベイエリアは景色が素晴らしく、医学だけでなく異国文化にもふれられ、貴重な経験をさせてもらいました。帰国後、千早病院や浜の町病院などで勤務した後、九州大学の整形外科教室に助教として戻った際に膝関節を専門とすることにしました。研究も含め、これまで積み重ねてきたものがありましたので、迷いはなかったです。

原三信病院での7年の勤務後、開業をされたのですね。

ええ。歴史ある原三信病院に部長として赴任しました。整形外科教室の後輩の指導に加え、骨粗しょう症リエゾンサービスなど地域の他の医療機関や院内の方々とも関わることが増え、それまで以上にコミュニケーションの大切さを学ぶことができました。人と関わることが生きがいな私にとって、楽しくもあり光栄な時間でした。その後、九州大学整形外科教室のつながりで、閉院するクリニックがあるからやってみないかと声をかけていただいたのが開業のきっかけです。この辺りは趣味の波乗りでよく訪れていましたし、良いご縁をいただいたなと思い開院する運びになりました。私自身、文化や人にふれることが好きでしたので、患者さんとの距離がより近く感じられると期待したのも開院を決意した大きな理由の一つです。実際に開院してから患者さんに寄り添えていることを実感でき、日々喜びを感じながら診療にあたっています。

「患者さんとより近い距離で診療を」との想いから開院

医院のコンセプトについても教えてください。

崎村陸院長 さきむら整形外科リハビリクリニック3

症状が軽い方の保存的治療から障害が大きな方の手術まで一貫して診療ができるクリニックをめざしています。開業当初から、私の専門である膝関節とリハビリテーションが強みのクリニックにしたいと思っていました。当院は「地域と連携した質の高い専門的医療によって、すべての人の運動器の健康増進に寄与する」という信念を掲げているので、連携のある医療機関から術後の患者さんが紹介されることも多いです。その他、交通事故や骨折の患者さんを含め整形外科領域に関してはどのような患者さんが来ても質の高いリハビリを提供できる体制になっていますので、少しでもお困りごとがありましたら、お尋ねください。

患者層についてもお聞かせください。

この辺りは子どもから高齢者までバランス良く居住されている地域という印象があります。日々、老若男女来られる中で年代によって主訴は異なりますが、典型的な整形外科疾患から専門性を要するものまで、幅広い病態で来院されますね。学生の方は部活など運動中のアクシデントで来られる方が多く、高齢者は膝や腰の痛みを訴えられる方が多いです。中には手術が必要なケースもあるのですが、膝関節の手術に関しては協力いただいている2ヵ所の施設に私が出向くかたちで執刀します。

キャリアを十二分に生かせる体制が構築なのですね。

崎村陸院長 さきむら整形外科リハビリクリニック4

その通りなんです。クリニックでありながら一人の患者さんを初診、手術、リハビリというように、切れ目なく診ることができるのは患者さんにも安心していただけますし、ご協力いただいている医療機関には感謝しています。そして、平日に仕事や部活などで通えない方などのために日曜も診療を実施。こちらも地域の方に喜んでいただいています。高齢の方に関してはご家族の方が付き添えるのが日曜しかないという方も多いものですから、今後も引き続き行っていきたいと思っています。

上肢・脊椎・脊髄の外科に、股関節・リウマチの外来も

各専門の先生を招いての外来についても聞かせてください。

崎村陸院長 さきむら整形外科リハビリクリニック5

術者として前線でご活躍されている先生方に、肩・肘・手などの上肢の外科、脊椎・脊髄の外科、股関節外科・リウマチ専門の外来をご担当いただいております。皆さん私がこれまで携わってきた九州大学整形外科医局同門のつながりで、本当にありがたいです。そして、私が膝関節の次に専門としているのが骨粗しょう症。超高齢社会になった現在、骨粗しょう症の方が急増しています。治療に関しては地域連携が非常に重要で、薬を処方する際は歯科や内科の先生、骨折の際は急性期の手術を得意とされる先生や回復期のリハビリを担当する理学療法士の方というように、地域でのチーム医療を心がけております。

診療で心がけていることは?

病気だけではなく、その方の生活習慣も診なければ根本的な改善にはつながりません。病気に至った背景や患者さんの性格も含め幅広く知ることを心がけています。例えば、肘のトラブルであれば肩や脊椎なども診て根本的な原因にアプローチすることを大事にしています。また、スタッフ全員が一丸となって患者さんに寄り添うことを非常に大事にしています。リハビリスタッフと看護師を交え、毎朝、カンファレンスを行い情報共有を徹底し、より患者さんをサポートできる体制づくりに注力しています。開院3年目ですが、本当に素晴らしいスタッフたちが集結してくれているなと感謝しています。私がみんなを束ねるというより、各部署のリーダーがみんなをまとめてくれているんですよ。ありがたいですし、頼もしくもありますね。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

崎村陸院長 さきむら整形外科リハビリクリニック6

まだ開院から日は浅いですが、うれしいことに地域の方々が頼りにしてくださっているよう感じます。これからの10年、20年先、患者さんのニーズや地域の様子が変化しても、皆さんの運動器の健康を守っていけるクリニックであるよう努めたいです。2012年にラオスの小学校に行き、現地の子どもたちとふれあう機会があったのですが、その時に人の笑顔を見ることってこんなにも幸せなんだと感じたんですね。整形外科は数ある診療科の中でも特に患者さんに寄り添った分野だと思っていて、それを実践するには患者さんとの距離が近い開業医が良いんじゃないかと思い今日に至りました。時代が変わったとしても、常に患者さんに寄り添った治療をお届けできる医師でありたいと思っています。

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