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放置すると重篤な病気にもつながる
排尿障害は、泌尿器科で受診を

港南台かわかみ泌尿器科クリニック

(横浜市港南区/港南台駅)

最終更新日:2022/11/15

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  • 保険診療

尿が近い、尿失禁、尿が出にくい、排尿の際に痛む、時間がかかる。女性にも、男性にも排尿にまつわる悩みは多い。デリケートな問題だけに一人で悩んでいる人も多いことだろう。そもそも排尿とは腎臓で作られ、尿管を伝って膀胱にたまった尿を体外に排出する仕組み。膀胱から外に出す段階でなんらかの異常を生じることが排尿障害だ。「港南台かわかみ泌尿器科クリニック」の川上稔史院長によると、排尿障害は、膀胱に尿をためることができない蓄尿障害と、膀胱から体外にうまく出せない排出障害に分けられ、さまざまな原因が考えられるそうだ。女性専用の待合室も設置して受診しやすい環境を整える同院。「生活の質を低下させる排尿障害については、泌尿器科に気軽に相談してほしい」という川上院長に話を聞いた。

(取材日2022年10月12日)

尿失禁、尿漏れ、頻尿など女性にも多い排尿に関する悩み。放置せずに泌尿器科を受診し、適切な治療を

Q排尿障害から考えられる病気について教えてください。
A
1

▲排尿障害にはさまざまな原因があるという

膀胱に尿をためることができず頻尿や尿失禁につながる蓄尿障害としては、過活動膀胱、膀胱が不随意に収縮するタイプの神経因性膀胱、膀胱炎など尿路感染症、尿路結石、骨盤部への放射線照射や膀胱内注入療法による膀胱容量の低下、女性に多い骨盤低筋の緩みや骨盤臓器脱などがあります。一方で排出障害には、前立腺肥大症などの前立腺疾患、膀胱が広がり弛緩するタイプの神経因性膀胱、尿道が狭くなる狭窄、尿道結石、男性の真性包茎なども考えられます。その他に蓄尿障害、排出障害のどちらも伴わないものとして、アルコールの飲み過ぎ、多飲による頻尿、不眠症や睡眠時無呼吸症候群など睡眠障害による夜間の頻尿などが考えられます。

Qどのような症状があるとき、排尿障害と考えればいいでしょうか?
A
2

▲気になる症状や悩みは自己判断せず、まずは専門機関に相談を

蓄尿障害の症状としては、頻回にトイレへ通う頻尿、尿意を感じて我慢できない、堪えが難しい尿意切迫感、尿が漏れてしまう尿失禁、排尿後もまだ残っている感じがする残尿感、夜間に何度もトイレに通う夜間頻尿、膀胱に尿がたまった時の痛みなどが考えられます。膀胱炎など尿路感染症では血尿が出ることもあります。排出障害では、尿が出にくい、尿が出るまでに時間がかかる、あるいは出始めてから時間がかかる、おなかに力を入れないと排尿できない腹圧排尿、尿が細くなる、排尿時に痛みがあるなどの症状があります。泌尿器科の病気は、男性特有、女性特有なものに分けられ、症状から考えられる病気の目安がつくことが多いのが特徴です。

Q排尿障害を放置しておくと、どのような危険がありますか。
A
3

▲患者のライフスタイルに合わせた診療を行う

原因が悪性腫瘍の場合もありますので、放置せずに受診することです。尿がためられない蓄尿障害は日常生活を送る中で困窮度も高く生活の質を下げます。排尿時痛を伴う尿路感染症では、放置することで腎盂や前立腺に炎症が波及すると発熱し入院治療を要することもあります。一方尿が出にくい排出障害を放置すると、膀胱に尿が多量に残ることで頻尿になったり、さらに進行すると自力で排尿できなくなる尿閉という状態に至る場合があります。突然に排尿できなくなり下腹部が張り非常に苦しい状態で、救急車で来院される方もおります。また多量に尿が残る状態が長期間続くことで排尿機能が失われ、腎不全へと進行することもあります。

Qどのような検査や治療を行うのですか。
A
4

▲清潔感のある院内には、各種検査機器が充実している

まずは、問診、尿検査、超音波検査を行います。さらに、必要な場合は、内視鏡検査も行い、原因を見極めます。尿検査では、尿路感染や血尿の有無、水分の摂取状況などを推測し、超音波検査では膀胱の中の残尿や、男性は前立腺の状態を確認します。ここで残尿が多いと、尿管の拡張の有無、膀胱の形態の異常や、感染による沈殿物なども確認します。治療は薬物治療が中心ですが、生活指導も重要です。また、病気や病状、患者さんの希望によっては手術もあり、病院をご紹介します。前立腺肥大症ではレーザー治療などの内視鏡手術、難治性の過活動膀胱ではボツリヌス毒素の膀胱壁内注入療法が保険適用になるなど、低侵襲な治療法も広がってきています。

Q日常生活ではどのようなことに注意すれば良いでしょうか。
A
5

▲バリアフリー設計で、車いすでも安心

夜間の頻尿のある方は、水分の取り過ぎや、アルコールやカフェインなど利尿作用のあるものの摂取を控えましょう。塩分の過剰摂取も尿量が増える原因になります。生活習慣病予防に沿った食生活や規則正しい生活が大切かなと思います。特に高齢者の場合、夜間の頻尿は、転倒や骨折のリスクにもなりますので注意が必要です。また女性の場合は、泌尿器科は受診しにくいという方が多いようです。しかし、排尿障害に関して専門的な検査を行い、適切に診断できるのは泌尿器科です。特に過活動膀胱や尿失禁は、薬物治療で症状が改善することが期待できます。排尿に関して気になる症状があれば、泌尿器科を受診していただきたいですね。

ドクターからのメッセージ

川上 稔史院長

排尿障害は、年のせいで仕方がないと我慢してしまう方が多いようです。確かに排尿に影響のある病気は、加齢に伴い増えますが、治療で改善されれば、生活の質の向上につながるでしょう。一方で症状の裏に悪性腫瘍が隠れていたり、放置して重篤な病気に進行することもあります。何か気になることがあれば、泌尿器科の受診をお勧めします。排尿障害は前立腺疾患を原因とする高齢男性により多く見られますが、同じ症状であっても女性は男性に比べて骨盤を支える筋肉が弱く、妊娠や出産、また閉経によるホルモンバランスの変化などもあり、その病態は異なります。性別を問わず、気になる症状や悩みは早めに相談していただきたいと思います。

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