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川上 稔史 院長の独自取材記事

港南台かわかみ泌尿器科クリニック

(横浜市港南区/港南台駅)

最終更新日:2022/10/07

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港南台駅から徒歩3分という利便性の高い場所にある「港南台かわかみ泌尿器科クリニック」。20年以上にわたり地域に根づいた前身の「中山Uクリニック」を、2019年に川上稔史(かわかみ・としふみ)院長が継承した。「クリニックの売りは優秀なスタッフたちです」とにこやかに語る川上院長は、謙虚で実直な人柄で、患者から大きな信頼を集める。相談内容は泌尿器科の領域にとどまらず、日常生活のことについても及ぶそうだ。女性専用の待合室や提携駐車場など、デリケートな疾患が多い泌尿器科だからこそ、受診しやすい環境を整える同院。患者への心遣いにあふれた川上院長に、継承のきっかけや診療ポリシー、泌尿器科へ受診するべき症状などを聞いた。

(取材日2022年6月14日)

子どもから高齢者まで幅広い層の患者に寄り添う

この地でクリニックを継承された経緯や特徴を教えていただけますか。

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前院長の中山先生は大学の先輩で、1995年からこの地でクリニックを開業されていました。私は近隣の済生会横浜市南部病院で9年ほど勤務医をしていたのですが、信頼する中山先生に声をかけていただき継承することになりました。長い間、地域に根差した診療をされていましたので、患者さんとともにこのクリニックを引き継ぐ形になり、患者さんにとって安心感につながったのではないかと思います。開院した翌年に新型コロナウイルスが流行したため、診療が思うようにいかない状況もありましたが、近隣の方々や少し遠方の方にも相談に来ていただいています。

通われている患者さんはどのような層なのでしょうか。

多いのは、長年通われている70~80代の高齢者の方ですね。バリアフリー設備を整え、トイレなどにも車いすが入れるようにしました。患者さんは男性が中心ですが、性別特有の悩みを持つ女性の方も受診されます。女性は男性以上に泌尿器科へのハードルを高く感じている方が多いため、プライバシーに配慮し女性専用の待合室を用意しています。夜尿症などの問題を抱えるお子さんも相談に来ていただいていますね。その際は、まず付き添いの親御さんからお話を聞いた上で、お子さん本人から悩みを聞きます。好きなスポーツの話題など、診療に直接関係ないことも交えながら話を聞き取っています。また、当院は予約なしでも受診可能なので、突然調子が悪くなった際もご来院いただけます。

医師を志したきっかけや泌尿器科を専門とされた理由について教えてください。

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祖父の代から医師の家系で、祖父と父が医師として働く姿を見て自然にめざすようになりましたね。泌尿器科を選んだのは、学生時代の実習で興味を持ったことがきっかけです。これからますます高齢化社会に入るということもあり、高齢の方のサポートにもつながる泌尿器科の道に進みました。大学卒業後には、カルフォルニア大学でがんの分子生物学的な診断のことや勃起障害について学びました。計画を立てて、実験し証明して結果を得て進めるという研究は、自分のその後の診療に役立っていると感じます。排泄そのものは生理現象ですが、できて当たり前だと思っていたことがうまくいかなくなるのは非常につらいことです。そこをなんとかストレスなく生活できるように進めるのが泌尿器科の医師としての使命だと思い、診療にあたっています。

コミュニケーションを大切に心を開ける環境づくりを

患者さんから最も多い相談はどのようなことですか?

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患者さんの症状で多くみられ、特にQOLを下げている問題は、夜間何度もトイレに起きてしまうことです。昼間の頻尿はそこまで気にならなくても、夜間となると睡眠を妨げられてしまうため大きなストレスになっていると思います。頻尿を訴える方は水分をたくさん取っているケースが多いので、その点を気をつけていただくなど、生活習慣を伺った上でお話ししていますね。頻尿については、これまでよりも回数が増えたと感じれば、受診のきっかけにしていただくと良いと思います。受診して問題ないとわかれば、気にならなくなる方もいらっしゃいますよ。

どのように診療・治療を進めていらっしゃいますか?

まずは原因は何かしっかりと話を聞き、その上で尿検査や超音波検査・内視鏡検査を行って診断し、生活指導や薬物治療を行います。内視鏡検査は、侵襲があるためどうしても痛みがゼロというわけにはいきません。しかし、「ここはちょっと痛いですよ」などと声をかけながら行うと、患者さんも心構えができます。負担を少しでも軽くするためにコミュニケーションを取りながら検査や診療を進めていきます。このクリニック内でできないCT検査やMRI検査に関しては、外部の病院にお願いして、その上で診断をします。がんなどの重い病気が見つかったとき、手術が必要なときには、近隣の病院や大学病院などと連携しておりますのでご安心ください。疾患や患者さんの要望によって病院をご紹介させていただきます。

医療理念や診療の際に大切にされていることをお聞かせください。

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正しい診断をして、エビデンスに基づく治療を理念としています。また、地域のクリニックとして患者さんとのコミュニケーションが大切だと考え、説明の時間も多く設けています。専門外の症状について聞かれることもありますが、できるだけ寄り添って話をするようにしていますね。泌尿器科はデリケートな症状が多いため、勇気をもって訪れる患者さんに対して話しやすい環境づくりを心がけています。また高齢の方には、「近くに家族が住んでいるか」「ケアマネジャーなどの社会的なサービスが入っているか」など生活に関しても伺っています。場合によっては、地域ケアプラザに行き、社会的なサービスを受けていただくことなどをお声がけします。私以上にスタッフも患者さんの生活について把握し、必要であれば快適に暮らせるための提案をさせていただきます。

思いやりをもって患者さんと接していらっしゃるのですね。

地域のクリニックは比較的安定した患者さんが多いので、コミュニケーションを取りながら生活のこともお話ししているんです。患者さんが話したいことを話せないのは、こちら側の責任だと思っていますので、患者さんが心を開いて話せる雰囲気づくりをモットーとしています。また、当院は優秀なスタッフがそろっていて、情報共有を徹底しています。今は受付が2人、常勤看護師が2人、非常勤看護師が2人の体制で診療しており、患者さんに寄り添い適切なアドバイスをしてくれています。経験豊富な看護師もいますので非常に助かっていますね。医師1人でできることは限られているので、しっかりとしたチームワークで患者さんをサポートできたらと思います。

泌尿器科疾患の症状について認知を広めていきたい

どのような症状のときに泌尿器科を受診するべきなのでしょうか。

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まず、排尿に関して気になる症状があれば相談していただきたいですね。男性であれば腎臓・尿管・膀胱・前立腺などの症状のほか、生殖器の疾患・不妊症・勃起障害なども専門的に診ています。女性の場合は尿路感染や膀胱炎の症状、過活動膀胱と呼ばれる頻尿での受診が多くみられます。女性特有の症状である尿失禁や、骨盤が下がって臓器脱になるといった疾患も泌尿器科の領域です。「この症状は何科に行ったらいいの?」と迷って、皮膚科や産婦人科などの病院に行った後で、泌尿器科に来られる方もいらっしゃいます。泌尿器科の領域は、他の科とオーバーラップする部分もあるので判断が難しいので、疾患の認知を泌尿器科全体でわかりやすく啓発していきたいですね。

今後の目標を教えてください。

泌尿器科がどんな治療をするところか知らない方も多いので、まずは泌尿器科について皆さんに認知していただくことが大事だと思っています。そうすることで症状を抱えている方が受診しやすくなると思うんです。また、現在はマスクをつけての診療となるため、表情がつかみにくい点に課題を感じています。思ったように本意が伝わらないことがお互いにあるかもしれませんが、できるだけわかりやすく患者さんが話しやすいように心がけて診療していきたいですね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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当院では、スタッフとともに患者さんと円滑なコミュニケーションを取って、より良い結果に導けるよう心がけています。気になることがありましたらぜひ相談にお越しください。お話を伺った上で泌尿器科の領域でない場合は、他の科に紹介することもできます。「少しかゆみが気になる」という程度でも気軽に受診していただきたいですね。

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