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宮崎 義久 院長の独自取材記事

みやざき整形外科リハビリテーションクリニック

(福岡市博多区/南福岡駅)

最終更新日:2021/10/12

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JR南福岡駅から徒歩10分。自家用車でも来院しやすい大通りに面した「みやざき整形外科リハビリテーションクリニック」は、宮崎義久院長が2020年4月に開業し、地域住民の健康寿命を延ばすことをめざす働きかけにまい進している。宮崎院長は大きな病院などで長年勤務し、多くの症例を経験。症状を見極める力を高めるとともに、患者ととことん向き合って治療することを大切にしてきた。地域のホームドクターとして「この地域に溶け込んで、患者さんとはご近所付き合いのように接したい」と言い、患者の話をしっかり聞くことで安心感へとつなげる姿勢だ。柔和な笑顔と話し口調が印象的な宮崎院長に、同院のコンセプトや今後の目標などを聞いた。

(取材日2021年2月16日)

整形外科医師の視点から健康寿命を延ばすサポートを

まずは、これまでどんなご経験を積まれてきたかを教えてください。

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大きな病院や労災病院で勤務していた期間が長かったので、高齢者から若い方まで、救急で運ばれてきた患者さんを診療したり手術したりすることが多かったですね。救急の現場では、瞬時にどうするか判断を下さなければなりません。状態をしっかり見極めて対応しないと、その患者さんの運命が変わってしまいます。重圧を感じるというよりも、目の前の患者さんを救いたいという思いで日々過ごしていました。大切にしてきたのは、治療や手術で絶対に手を抜かないということです。当院でも同様に、患者さんととことん向き合うことを大切にしています。患者さんは医師のことを信頼してくれているのに、こちらが向き合わないのは失礼でしかないですからね。

こちらのクリニックを開業して約1年たちますが、どんなコンセプトを掲げられているのでしょうか?

当院のコンセプトは、地域にお住まいの方の健康寿命を延ばすお手伝いをするということです。近隣の小学校に通われているお子さまや学生さん、働き盛りから高齢の方まで幅広い年代の方にご来院いただいております。うちはスポーツ医学を掲げるようなクリニックではないので、リハビリテーションの機械は多く置いていません。機械を使うよりも、5人いる理学療法士が患者さんとマンツーマンで、人間同士の関わり合いを大切にしながらリハビリを進めてくれています。理学療法士にはとても感謝しているんです。なぜなら、患者さんからのクレームがまったくないからです。一生懸命やってくれる姿勢が、患者さんにも伝わっているのだと思います。理学療法士あっての当院です。

健康寿命に目を向けたきっかけを教えてください。

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大きな病院で急性期の患者さんを治療していた時、高齢者の骨折もよく診てきましたので、まず患者さんが骨折しないようにしていきたいと考え、骨の密度や筋力を高めることを重要視するようになりました。当院では、骨粗しょう症には薬物治療に運動指導も取り入れつつ、筋力に関してはリハビリで働きかけることで、転ばないような筋力と丈夫な骨づくりをめざしています。勤務医時代は、患者さんが骨折して骨がくっついたら、患者さんとはそこでさようならとなり、あとはその方の家の近所のクリニックを紹介していました。そうすると、またすぐに骨折して戻ってくる方も多かったんです。その悪循環をどこかで断ち切ることが大切だと思ったことも、開業に至った理由の一つです。

一歩踏み込んで患者と関わり合うことを重要視

地域のホームドクターとして勤めていく上で大切なことはなんでしょうか?

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これまでは急性期の患者さんを治療してきましたので、手術をメインに治療をしてきました。手術がメインだということは、外来の患者さんを診る時間を極力短くしなければなりませんでした。地域にある当院のようなクリニックの場合、外来の患者さんのことを隅々まで詳しく知ることが大切です。カルテを見なくてもその患者さんがこういう状態で、合併症やこんなエピソードがあるなど、その患者さんのことを細かく把握していることが地域医療の理想だと思います。大きな病院で勤務していた時は、部分部分のお付き合いでしたが、今は患者さんの背景や家族構成なども見たり聞いたりすることに重点を置くようになりました。そうすることで、「この医師は私のことをよく知っていくれている」と、患者さんの安心感にもつながっていくと思います。

患者さんのお話を聞いてよく知ることを大切にされているのですね。

患者さんの話を聞くことと顔をしっかり見ていくことが、クリニックを開業するうえで一番大切なことだと思います。患者さんと話をする時、その方の悩みを軽く聞き流してしまうのか、それともしっかり聞いて、一歩深入りしてみるか。一歩踏み込むことで、「この先生に伝えれば、しっかり聞いて判断してくれ、行動してくれる」と患者さんに思っていただけると考えていますし、信頼感もまったく違ってくると思います。私は、この地域に溶け込みたいと思っているので、患者の皆さんとはご近所付き合いのような感覚で接しています。

患者さんと長くお付き合いしていくことのどんな部分にやりがいを感じられますか?

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患者さんが元気になっていく姿を見られることがまず一つです。あとは、骨粗しょう症の患者さんに対して、定期的に治療と検査をしていくことで、数字の変化を追っていけるのは、私もですし患者さんも楽しんでくれているのではと思います。高齢者が骨折をすると、ご自身だけでなく、通院の付き添いなどでそのご家族や周囲の方にまで影響が及ぶことになります。最終的には、歩けなくなって寝たきりになると、認知症につながっていく場合もあります。ですから、いかに健康寿命と本当の寿命を近づけていくかということを重視しています。患者さんが健康になれば、私と患者さんのみならず、そのご家族がすごく喜んでくれるはずですからね。

手外科の専門家としての診療も提供

先生は手外科の専門家でもあるそうですね。

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手の診療に関してはこだわりや思いが強いです。私がこれまで勤務した病院は、手を専門に診るところが多かったので、おのずと手についての症例を数多く経験することができました。もし症状が出たとしても、手術がすべてではなく、最初はブロック注射などで様子を見ていくという進め方を私はしています。何でもすぐに手術というのは、あまりよく思いません。私たち医療人は生涯で何度も手術を経験しますが、患者さんにとっては生涯で一度あるかないかですよね。どこまで手術を回避するか、あるいは手術を選択したほうがよい状態なのか、その見極める力は養ってこられたと思っています。

手に関する症状で悩んでいる方が来院されることも多いのですか?

そうですね。当院まで車で約1時間かかるような場所から来院される患者さんや、電話での相談がありました。当院のホームページに私が手の病気について書いたブログを掲載しているのですが、そういう記事は少ないようで、それを見て頼ってきてくださったようです。患者さんが来院された時に、「ここにきて良かった」と思える情報を、手外科の専門家として一つでも提供することを心がけています。「手の専門家のところにせっかく来たのに、ほかの医師に診てもらうのとそんなに変わらない」と思われると寂しいですから。なにか一つでも、一般的なクリニックと差別化できるようにと考えています。当院を頼ってきてくださった患者さんに、手外科の専門家として貢献できればと思っています。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

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予防医学の推進と健康寿命延伸ののお手伝いという意味で、今まで以上にリハビリに力を入れていきたいです。あとは骨粗しょう症の治療や筋肉量をどう高めていくか、体の内と外からの働きかけをより強めていきたいです。膝や腰が痛いという患者さんを診るのは当然なのですが、それにプラスして、これまで経験を積んできた手外科の分野でも貢献していきたいです。意外にご自身の体を知らない方が多いと思いますので、悩んだ時は声をかけていただきたいです。病気を見つけるのも検査、病気ではなく心配ないとわかるのも検査です。何か少しでも不安なことがございましたら、気兼ねなくご来院ください。

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