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学校健診で心臓に指摘を受けたら
詳しい検査で不安を解消しよう

よしむらこどもクリニック

(枚方市/星ヶ丘駅)

最終更新日:2022/02/22

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  • 保険診療

学校で新学期に行われることが多い内科健診や心臓健診。心臓に異常がないかどうか確認する、貴重な機会になっている。もし気になる所見があれば、医療機関で詳しい検査を受けるよう学校から案内が出されるが、「心臓の精密検査」と聞くと、本人も家族も大きな不安を抱くだろう。「よしむらこどもクリニック」の吉村健院長は小児循環器疾患の専門家だ。「再検査を受けるお子さんの多くは経過観察のみと診断され、運動や生活に特別な制限を伴うこともほとんどありません。ただ、学校生活では運動が欠かせないので、きちんと検査を受けて、学校で安全に過ごせることを確認してほしいですね」とのこと。そこで院長に、子どもの心臓疾患や検査の内容について教えてもらった。

(取材日2020年7月18日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Qどのような場合に、再検査を受けることになるのですか。
A

小・中・高等学校では、学年が上がるたびに内科健診が行われます。各家庭へ配布した問診票で病歴や自覚症状を確認した上で、聴診で心臓の音を検査します。また各学校の1年生では、心臓健診として心電図検査も行っています。このため、問診票で自覚症状がある、聴診で心雑音がある、心電図で不整脈がみられるなど気になる所見があれば、医療機関で詳しい検査を受けるようにお手紙が出ます。心臓の壁や弁に異常があっても、軽度であれば学校健診で初めて見つかることもありますし、心筋症や肺高血圧などは小・中学生ぐらいから症状が出始める病気です。学校健診は、心臓の病気を見つける貴重な機会でもあるのです。

Qホルター心電図とはどのような検査ですか。
A

医療機関では、改めて問診で胸痛や動悸、失神の有無や、症状はいつからなのか、どの程度なのか、さらに発育歴や病歴なども詳しくお聞きします。それから聴診、心電図検査、超音波検査(エコー)を行います。さらに必要があれば、ホルター心電図や、軽い運動をした後の変化を調べる運動負荷心電図なども行います。ホルター心電図は、小型の心電図装置を上半身に取りつけて普段通り生活し、24時間の心電図を記録する検査で、日常生活の中で一時的に起きる不整脈があるか確認していきます。「ドキドキする」という自覚があっても、診療時間内では確認できないことも多いので、その場合、ホルター心電図が役立ちます。

Qこちらのクリニックや小児循環器診療の特徴を教えてください。
A

当院は地域の小児科クリニックとして、風邪や流行性疾患、予防接種など幅広い診療を行っています。また私自身は大学病院で小児循環器の診療に携わってきたので、心臓の詳しい検査も取り扱っています。大人の循環器内科クリニックならホルター心電図は一般的ですが、子どもでも受けられるところは多くはないようです。子どもの心臓疾患は先天的な要素も大きく、専門性が高い領域です。また学校健診の再検査では「学校生活管理指導表」という書類を医師が記入して学校に提出しますので、学校生活への知識や学校との連携も必要です。ですので、心臓に関する再検査は、高校生であっても小児科を受診していただいたほうが良いと思います。

検診・治療START!ステップで紹介します

1学校健診で、再検査の指示を受ける

心電図検査で不整脈があったり、聴診で心音に雑音が混じる、あるいは問診票で「ドキドキする」「胸が痛い、苦しい」「息切れがある」「意識を失って倒れたことがある」といった自覚症状があれば、医療機関で詳しい検査を受けるよう、保護者あてに通知が出される。同時に「学校生活管理指導表」という用紙も配付されるので、受診時には医療機関へ持っていく。

2診察室で問診と聴診を受ける

問診では子どもと保護者に、自覚症状の内容や程度、症状が起こるタイミングや持続時間などを尋ねられる。同時に、発育歴やこれまでの病歴、家族に心臓疾患をもつ人がいるかどうかなども確認。心臓疾患が幼少児の成長に影響を与えていることもあるので、成長歴がわかる母子手帳を持参すると便利だそう。問診が終われば聴診を行って、心臓や呼吸の音を調べる。

3心臓超音波検査、心電図検査などの検査

生まれつき心臓の壁に穴が開いていたり、弁の形に異常があることもあるので、心臓超音波検査(エコー)では心臓の形や働き、血流などに異常がないか調べる。同クリニックでは、診察室のベッドで、10分ほどかけて検査を行うとのこと。さらに処置室へ移動し、心電図検査を受ける。不整脈で受診した場合には、階段の上り下りやジャンプのような軽い運動をしてから心電図を測定する「運動負荷心電図」も行う。

4ホルター心電図

心拍を計測する電極がついたシールを上半身に直接貼り、コードとウエストポーチ型の記録装置を装着して、24時間生活する。シールがはがれることはほぼないそうだが、コードの断線や記録装置に水が入ることを防ぐため、検査中は激しい運動やお風呂を控えてほしいとのこと。翌日、同じ時間帯に受診して装置を外し、記録された心電図を解析。朝一番や放課後に受診できれば、学校を休まず検査を受けることも可能なのだそう。

5検査結果を聞き、指導を受ける

ホルター心電図を行った場合は後日、その他の検査であれば当日に、検査結果や診断を聞くことができる。治療が必要な病気が見つかれば適切な医療機関へ紹介し、大きな問題がなければ同クリニックで定期的に経過を観察する場合もあるそう。同時に、医師が記入した「学校生活管理指導表」を学校へ提出する。学校で避けるべき運動や活動があれば詳しい指導を受けるが、制限が必要になることは実際にはあまりないそうだ。

ドクターからのメッセージ

吉村 健院長

「心臓の精密検査」と聞くと、たいへん心配になるものです。ですが、不整脈があったとしても多くの方では治療や運動の制限は不要で、それまで通りに生活が可能です。一度再検査になると、その後は毎年再検査になる場合が多いのですが、それでも高校卒業後は通院が不要な方がほとんどです。ただ、学校では運動も大切。そのため、学校生活が安全に送れることを確認する検査だと考えてほしいですね。また、治療が必要な病気を見つけるきっかけになりますので、指示があれば必ず受診してください。当クリニックでは通常診療の時間で検査が受けられますし、思春期に多い起立性調節障害も診療していますので、ぜひ気軽にご相談いただければと思います。

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