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木村 武史 院長の独自取材記事

国分寺内科クリニック

(国分寺市/国分寺駅)

最終更新日:2020/07/29

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JR国分寺駅北口を出てすぐ。ツインタワービル東棟の2階に、2020年5月に開院した「国分寺内科クリニック」。木村武史院長は、日本糖尿病学会糖尿病専門医であり、発熱や体調不良など内科全般の診療はもちろんのこと、糖尿病や脂質異常症、肥満症など代謝疾患の専門医療を提供する。「糖尿病の患者さんは非常に多いのに、専門的に診る医師が不足しているのが現状です。当院では、糖尿病や代謝疾患をただ治療するのではなく、実際に改善していくことをめざしています」と、熱く語る。丁寧でわかりやすい説明をモットーとし、患者一人ひとりの全身状態や社会的背景などを考慮した上で、薬の処方や生活指導を行う木村院長に、診療の特徴や今後の展望について聞いた。
(取材日2020年6月13日)

一般内科に加え、糖尿病など代謝疾患の専門治療に注力

開業を決めた経緯を教えてください。

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北海道大学医学部卒業後、大学病院とは異なる街中の病院で診療を学びたいと思い、都内東部の総合病院で研修させていただきました。その病院には糖尿病の患者さんがたくさんいらしていたのですが、専門の医師が慢性的に不足していて適切な治療が届けられず、症状が悪化してしまう患者さんが少なくなかったのです。この経験を機に、糖尿病の専門的な診療について学びたいと考え、東京大学医学部附属病院 糖尿病・代謝内科の門脇孝先生のもとで、患者さんの全身状態や社会的背景も考慮した糖尿病治療について学びました。その後、高中性脂肪血症の研究活動も行い医学博士課程を修了したのですが、糖尿病や代謝疾患を専門とする医師が不足する地域で、かかりつけの医師として患者さんの健康をサポートとしたいと思い、開院を決めました。

なぜ国分寺の地を選んだのですか? クリニックのロゴマークが印象的です。

開院準備を進めるうちに、国分寺市は糖尿病専門医が少なく、患者さんはいくつかある周辺の総合病院に足を運ぶものの、通院しづらい環境にあることがわかりました。糖尿病の専門医療が不足している街で、地域にお住まいの患者さんの役に立ちたいと思ったことに加え、駅前でとても便利なこの物件との出会いもあり、この地での開院を決めました。クリニックのロゴは、世界糖尿病デーのシンボルマークであるブルーサークルをイメージした輪の中に、国分寺市の鳥であるカワセミと、国分寺市の花であるサツキ、国分寺市の木であるケヤキの葉を描いていただきました。とても気に入っており、入り口や受付、待合室のガラス、診察室の扉や壁など、至るところにあしらっています。

東大病院では、どのような学びがありましたか?

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臨床現場では、尊敬する先生が施す治療を目の当たりにでき、とても勉強になりました。東大病院では、糖尿病の患者さん向けに「糖尿病教室」という勉強会を行っていたのですが、ある時、教室の講師を私が担当することになったのです。ホワイトボードにマジックで板書しながら説明するというアナログな方法だったのですが(笑)、患者さんからは「とてもわかりやすかったです」「勉強になりました」など、非常に喜んでもらうことができました。それが純粋にうれしく、「地域の患者さんたちと、このような関わりをもちながら診療してみたい」という気持ちが芽生えたことが、今につながっていると思います。

医師は、患者の健康管理の「総監督」

診療の特徴について教えてください。

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咳や発熱など、体の不調全般に対して幅広く診療を行うとともに、糖尿病専門医として糖尿病・代謝疾患の専門治療を行っています。糖尿病の方は、高血圧や脂質異常症などの他の生活習慣病も合併しているケースが多いですし、合併症として、神経障害、網膜症、腎障害、歯周病などのリスクも高まります。当院では、一人ひとりの患者さんに即したお薬の処方や生活指導をじっくり丁寧に行っています。血糖値、ヘモグロビンA1c、コレステロール、中性脂肪などが5分程度でわかる検査機器を用いて、治療をスムーズに進めます。糖尿病や代謝疾患をただ治療するだけでなく実際に改善させることをめざし、患者さんが健康を取り戻して幸せな生活を送れるよう、スタッフ全員でサポートをしています。

診療の際に心がけているのはどんなことでしょうか。

患者さんにわかりやすく、丁寧に説明することです。糖尿病は、「一度診断されたら治らない病気」と思われている方が多いと思いますが、「体質的に血糖値が上がりやすい状態」と思っていただくと良いと思います。血糖値が高い状態が続くと、膵臓にあるインスリンを分泌する細胞が徐々に壊れてしまいます。膵臓を保護するためにも、血糖値をコントロールすることは非常に大切になってくるのですが、このような病気のメカニズムについてもかみ砕いて患者さんに説明し、ご自身の状態についてしっかりご理解いただいた上で、治療を進めていきます。

糖尿病の治療はどのように行うのでしょうか。

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糖尿病の治療経過は、「虫垂炎になったけれど、手術ですぐに治った」などといったシンプルなものではなく、多くの要因が複雑に絡み合いながら、良くなったり悪くなったりして一生をかけて続きます。そして、糖尿病の合併症は全身におよび、あらゆる診療科目の疾患と関連します。診察所見や検査結果などの医学的情報だけではなく、患者さんが普段どのような仕事をして誰と暮らしているのかなど、社会的事情まで考慮した治療が必要です。糖尿病専門医は、患者さんの健康管理の「総監督」のような役割を果たす存在と言えると思います。患者さんのすべての疾患や問題点を把握しながら、必要に応じて他科への紹介や、処方薬の整理などを行い、継続的に患者の診療を行います。

糖尿病患者会をつくり、患者教育を深めたい

糖尿病の人は、「自己管理ができていない」などと言われてしまう風潮がありますよね。

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残念ながらそうですね。しかし、毎日ごく普通に暮らしていても糖尿病になってしまう方もいれば、その反対に、暴飲暴食を続けても糖尿病にならない方もいます。糖尿病はさまざまな要因が重なって発症する疾患です。もちろん、食べ過ぎや飲み過ぎが発症につながることもありますが、もともとの体質による部分も大きい疾患です。それでも、専門の医師が早期の段階からしっかりと診療を行うことで、薬物療法に頼らずとも血糖コントロール可能となることも多いです。たとえば食事の際に「最初に野菜を食べる」など食べる順番を変えるだけで、血糖値の急上昇を防ぐことにつながります。日々のちょっとした心がけで改善に向かっていくケースも多いので、患者さん本人の努力はもとより、ご家族や周りの人からのサポートが受けられるよう働きかけていきたいですね。

医師をめざしたきっかけを教えてください。また、休日の過ごし方、先生の健康管理法は?

幼い頃は千葉県の自然が豊かな街に住んでいて、虫とりや魚釣りなどでよく遊んでいました。生き物が好きで、高校時代は理系を選択したのですが、姉が医学部に進学し、楽しそうに勉強する姿を見て、私自身も医学部を志すようになりました。プライベートでは、2020年1月に結婚式を挙げ、妻が妊娠中なんです。体調が不安定なこともあるので、休みの日は妻に代わって買い物に出かけたりしています。自身の健康のためには、好きだった甘いコーヒーの代わりにココアを飲むようにしています。食物繊維がたっぷり入っていますし、砂糖も控えめを心がければとてもヘルシーですよ。周りの人にも勧めています(笑)。

今後の展望と、読者へのメッセージをお願いします。

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今後は、日本糖尿病協会・東京都糖尿病協会の糖尿病患者会「国分寺糖尿病友の会」を設立し、患者さんの教育に力を入れていきたいと思います。患者会では、勉強会や、健康増進のためのウォークラリーを企画したりするのですが、新型コロナウイルス感染症の流行が続いておりますので、状況を見ながらできることを探っていきたいと思っています。また、管理栄養士をスタッフとして迎え入れ、栄養指導にも力を注いでいきたいと思っています。開院して間もないですが、地域にお住まいの方を中心に、他の医療機関からの紹介状を持ってお越しくださる患者さんも増えてきました。糖尿病や脂質異常症などの代謝疾患は、ただ治療をするだけであれば簡単ですが、実際に改善させることはとても難しく、専門の医師による適切な治療を受けることをお勧めします。現在糖尿病について心配がある方は、お気軽にご相談ください。

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