川崎 悠介 院長、川崎 あかり 先生の独自取材記事
歯科かわさき瀬谷クリニック
(横浜市瀬谷区/瀬谷駅)
最終更新日:2025/07/01

2019年に相鉄本線瀬谷駅を最寄りとして開業した、「歯科かわさき瀬谷クリニック」。2024年10月に、駅から徒歩1分のアクセス抜群な場所へ引っ越し新規オープンした。川崎悠介院長と川崎あかり先生の夫婦が中心となって診療する同院では、一般歯科、口腔外科、義歯、インプラント、ホワイトニングなど、あらゆるニーズに対応。悠介院長は歯科口腔外科、あかり先生は義歯、他の歯科医師もインプラントや歯内療法をそれぞれ専門とし、チーム医療を実践して患者により良い治療を提供することが強みだ。大学病院や総合病院との連携も積極的で紹介患者も多く、地域で頼られる存在となっている。また、撮影中に2人が明るく言葉を交わし合う和やかな場面からは、日頃の診療の様子がうかがえた。記事では、診療の特色や歯科医療への思いをひもとく。
(取材日2024年11月21日/情報更新日2025年1月10日)
丁寧な診療をモットーに大学病院レベルの治療を実践
10月に移転された理由を教えてください。また、内装でこだわった点は?

【悠介院長】建物の築年数が古かったことと、瀬谷駅から徒歩5分で少し距離があったので、以前から物件を探していました。そんな時、駅から徒歩1分の場所に新築マンションが建ち、1階のテナントにご縁があって引っ越しを決めたのです。当院は大学病院や総合病院とも積極的に連携しているので、そちらの紹介や、横浜市内から幅広く来院される患者さんも多く、アクセスが良くなったと喜ばれています。また、緊張感がほぐれる雰囲気にしたかったので、待合室の内装は木目調のフローリングやグリーンを差し色にした壁紙を選びました。診察フロアは歯科医院特有の冷たさに配慮し、壁やフローリングは石目調と木目調のデザインを融合させて温かいイメージを大切にしました。
どのような方が受診されているのでしょう?
【悠介院長】当院は義歯が得意なこともあり、患者さんの4割近くが60歳以上の方です。お子さんは2割くらい、残りは成人の患者さんです。もちろん高齢の方でも義歯以外にブリッジの治療、一般的な診療で来られる方もいます。高齢の方は持病があることも多く、病状やお薬のことなど、その方の主治医と相談して治療するよう留意しています。お子さんは主に予防や矯正歯科を希望され、成人の患者さんは定期検診や虫歯治療の他、女性を中心に顎関節症のお悩みもよく聞きます。
診療のコンセプトを教えてください。

【悠介院長】大学病院レベルの質を保った治療です。私たち2人以外にも、インプラント治療や歯内療法などを専門とする歯科医師をそろえ、チーム医療を実践してきました。これにより、異なった視点で意見交換ができ、さまざまな選択肢の中からお一人お一人に合った治療をご提案できます。例えば、歯が抜けたときの治療の選択肢としては、義歯やブリッジ、インプラント治療など複数の選択肢をご用意。中でも義歯、インプラント治療には力を入れており、大学病院で経験してきた、専門の歯科医師が対応しますのでご安心ください。
【あかり先生】初診の時、「ここだけ治療してほしい」と希望される方もいますが、当院では口腔を一つの部位と考え、お口全体を診ていきます。患者さんに口腔内の写真をご覧いただき、現在の状態を詳しく説明した後で、どこまで治療を希望されるかを改めて相談、一緒に治療計画を立てていきます。
歯科口腔外科を専門に親知らずや顎関節症の治療も
改めてお二人の経歴をご紹介ください。

【悠介院長】大学卒業後は歯科口腔外科と一般的な診療の両方ができる所を探し、沖縄県の歯科医院で2年間診療しました。手術室や入院用病室もあり、専門性の高い歯科医療を経験しましたが、患者さんが病気をお持ちのことも多く、内科と連携した診療の必要性を実感。そうした診療を求めて千葉県の歯科医院に1年間勤め、その後は母校の大学病院と地域に根差した歯科医院での診療を兼務し、2019年に当院を開業しました。
【あかり先生】私は学生時代から義歯の専門家をめざし、卒業後は大学病院で診療しました。同時にニュータウンや昔からの住宅街など、さまざまな地域の歯科医院でも経験を積んでいます。大学病院に新設されたスポーツ歯科でも学んでいたため、当院でも対応しています。
悠介院長の得意な診療を教えてください。
【悠介院長】一般歯科の他、専門とする歯科口腔外科に精通していますが、中でも親知らずの抜歯や顎関節症の治療なども数多く手がけています。私は大学病院に長年在籍し、現在も鶴見大学歯学部口腔リハビリテーション補綴学講座に、妻とともに籍を置いています。難しい症例もたくさん診ているので適切な診断のもとに、他院へ紹介するべきケースを速やかに判断。必要であれば、大学病院や総合病院も含めて、患者さんに合った治療を得意とする病院へ紹介します。もちろん紹介して終わりではなく、送り先の病院と連絡を密にして、治療後のアフターフォローも責任を持って担当するのでご安心ください。
あかり先生の専門とする義歯治療では、どのようなことを意識されていますか。

【あかり先生】当院は保険診療で多少時間はかかっても、その方に合った義歯を作ることを大切にしています。歯を支える顎の骨に大きな起伏がある場合なども、歯科口腔外科出身の院長が処置することで、よりフィットした義歯が完成します。また、難症例もご相談ください。上と下の歯が噛んだ時にすれ違う、受け口がひどい、 歯が磨耗して噛み合わせが悪いなど、あらゆるケースの義歯にも対応できます。時には大学病院の先生に相談してアドバイスをもらいながら、患者さんにフィットする義歯を実現する努力を惜しみません。フィットしていない義歯は噛むたびに揺れ、その揺れは正常な歯も動かして傷めてしまうので、長期間使っていると正常な歯も悪くなりがちです。適切に作られた義歯は口の中の状態を維持しやすいので、楽しく食事ができ、噛む回数も増えることで体の健康が保ちやすく、認知症の予防などにもつながるとされています。
専門分野の違う歯科医師が意見を出し合うチーム医療
予防にも力を入れていると伺いました。

【あかり先生】歯科医療の基本はプラークコントロールとそのための歯ブラシの扱い方、歯周病の治療です。当院では私たちと歯科衛生士が協力して、その方に合った磨き方をマスターしていただき、口腔内の環境を整えていただくことが前提になっています。特別に予防を強調してはいませんが、こうした取り組みは患者さんの歯周病の改善や予防、虫歯の予防に役立っていると思います。
【悠介院長】例えば歯型を採る時は、患者さんが歯周病だと出血しやすいため、作業を中断せざるを得ないことがあります。そのような事態を避けるためにも、まず歯磨きで歯周病を改善することが必要なのです。歯科衛生士とも相談しながら、患者さんの口腔内環境は常にチェックしています。
患者さんとの接し方で配慮していることはありますか?
【悠介院長】丁寧に話を伺う姿勢は徹底しています。同じご質問にも耳を傾け、何度も説明いたします。治療に関して疑問点は多いと思うので、口腔内写真やエックス線写真、口腔内模型もしくは私が絵を描くなどして、視覚的にもわかりやすい説明を心がけています。
【あかり先生】説明の把握が難しそうな高齢の患者さんには、治療経過や注意点などをメモして、「ご家族にもメモを見てもらってくださいね」と渡します。説明をないがしろにすると、ご本人はもちろんご家族にも不安が残るので、信頼関係を築けるように配慮しています。
最後に、読者へメッセージをお願いいたします。

【あかり先生】義歯に関しては保険診療内で丁寧に、適切な材料を使う診療を心がけています。一方で、自由診療の義歯も豊富に取りそろえ、患者さんのご希望や条件に合わせたご提案をしていきたいと思っています。また、若い方で歯が抜けてしまい困っている場合にも、義歯という選択肢があることを知っていただきたいですね。
【悠介院長】大学病院で行っている歯科医療の基本を忠実に守り、どのステップも省略せず丁寧に診療することは当院の診療方針の一つです。治療を終えるまで時間がかかる場合もありますが、安全性に配慮した精度の高い治療が何より重要と考えています。また、急な痛みなどでお困りの患者さんも断らず、当日中に診療できるよう努めてきました。不安なことがあれば、早めにご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/35万円~、ホワイトニング/1万5000円~