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河合 邦彰 院長の独自取材記事

横浜アリーナ前歯科

(横浜市港北区/新横浜駅)

最終更新日:2021/10/12

河合邦彰院長 横浜アリーナ前歯科 main

普段はビジネス街の中のランドマーク、しかしコンサートやイベント当日になれば、新横浜駅と結ぶ長い長い人の列ができるイベント会場のほぼ正面に、「横浜アリーナ前歯科」はある。大学病院での勤務経験が長い河合邦彰院長のモットーは、エビデンスに基づく的確な治療。検査を十分に行い、正しい手順に沿った治療の選択肢を患者に示し、言葉と目で見える説明によって、患者が安心して治療に臨めるような条件を整えることに努める。このように基本に忠実で、ひょうひょうとした親しみやすい雰囲気を持つ河合院長に、2020年4月にオープンしたばかりの同院のこと、診療へのスタンス、歯科医師を志した意外な理由などについて語ってもらった。

(取材日2020年9月8日)

大学で専門性を磨いた歯周病・インプラント治療

初めに、開院の経緯と院長先生の自己紹介をお願いします。

河合邦彰院長 横浜アリーナ前歯科1

当院は2020年4月6日に開院しました。僕は母校である神奈川歯科大学附属横浜クリニックに10年間勤務した後、初めて歯科医院を開院しました。もともと35歳をめどに開院したいと思っていたので、どうにか計画どおりに運べましたね。新横浜に来て早々、新型コロナウイルス感染症の流行を受けて週末の外出自粛令が出て、あいにくオープン前の内覧会とぴったり重なってしまうなど、予期しない出来事にも見舞われました。しかし、5月下旬に国の緊急事態宣言が解除されて以降、徐々にではありますが、受診される患者さんが増えてきている状況です。

新横浜に開院しようと思われたのはなぜですか?

大学の附属クリニック勤務と並行していくつかの歯科医院で診療に携わった経験から、患者さんの傾向には、地域のカラーが色濃く反映しているらしいことを知りました。近所に住んでいる方が多く受診されるのか、それとも会社勤めのついでに来る方が多いのかなど、その街の性格や人の動きにみられる特徴が、患者さんの年齢層や口の中の状態、どの程度の治療が必要かなどにも影響していると思われるのです。新横浜を選んだのは、なるべく幅広い層の患者さんを診たかったので、ここなら地域性による患者さんの偏りが少ないだろうと予想したからでした。当院のある駅前周辺はビジネス街でありつつ、マンションなどの住宅地とも距離が近いんです。結果、患者さんは埼玉から出勤している方や、新潟から単身赴任中の方もいれば、近所からお越しの人もいて、僕の見立てに間違いはなかったようですね。

これからどんな歯科医院にしたいとお考えですか?

河合邦彰院長 横浜アリーナ前歯科2

街の歯科医院として虫歯などの一般的な治療を行うのはもちろんですが、僕が大学勤務医時代に最も力を入れて取り組んだ分野は歯周病とインプラントなので、当院でもこの2つをメインに、患者さんのお役に立ちたい気持ちが強いですね。それを踏まえて、当院のコンセプトを一言で表せば、大学でやってきた治療をそのまま、ここで実現するということになります。入院が必要な場合など、歯科医院ではどうしても対応できないこともありますが、例えば歯周病なら、学会のガイドラインに沿った高水準の治療を心がけますし、インプラントについても同様です。

正しい診断と標準的な治療を行うことが役目

先生が手がける治療の中で、一番の要となる部分を挙げるとしたら何ですか?

河合邦彰院長 横浜アリーナ前歯科3

これができる、あれができるという個々の治療よりも先に、患者さんの口の中をじっくり調べ、正しい診断ができることが非常に大事だと思っています。わかりやすい例で言うと、歯周病がある状態でインプラント治療を行うのは、はっきり言ってナンセンスだと思います。せっかく高価なインプラントを入れても、すぐに駄目になってしまうことが容易に予測できます。ですからこの場合、患者さんがインプラントを希望されていても、歯周病をきちんと治してから検討しましょう、というふうに、適切な手順を示すことが重要なんです。

的確な治療を正しい順番で行うために、診断を大事にされているのですね?

そうです。もっとも、歯科医師にとっては当たり前のことですけれども。先ほどの話を言い換えるなら、ちゃんとエビデンスのある手順で治療します、ということです。そもそも大学の歯学部や大学病院のような場所は、そうした臨床結果や科学的根拠に基づく治療、ガイドラインによって標準化された治療を教える教育の場であり、後者は実践の場でもあります。ですから、これまで大学附属クリニックで長く臨床経験を積んできた僕としては、今現在の標準に照らしてトータルに治療を組み立てるのは自然な態度なんです。患者さんからすれば、そんな手順はいいから、気になっている歯だけ早く治してほしい、とお感じになることもあるでしょう。もちろん、最終的に治療を選ぶのは患者さんですから、僕の役割は、専門家として患者さんに正しい選択肢を提供することだと思っています。

歯周病治療やインプラント治療と正しい診断との関係について、さらに例を挙げて教えてください。

河合邦彰院長 横浜アリーナ前歯科4

当院では進行した歯周病に対しても、歯周組織の再生療法など外科的な治療を行うことができます。歯周病によって溶かされてしまった歯槽骨などの歯周組織を再生させることを目的とする治療法ですが、どの患者さんにも適応するわけではありません。再生療法が適応ではなく、歯周ポケットを浅くするための治療が適応の場合もあるので、診断が成否に大きく関わってきます。インプラント治療においては、埋入ポジションの見極めがとても大事です。この位置に入れないときれいに仕上がらないというポジションがあって、これを誤ると、歯が長くなったり短くなったりしてしまいます。目につきやすい前歯だけをインプラントにしたいと希望される患者さんも多いのですが、インプラントイコール仕上りがきれい、とは限りません。ブリッジのほうがきれいに見えることもあるので、やはり診断が重要になってきますね。

患者とのたくさんの会話もより良い診療のために生かす

診療室で患者と向き合う際、工夫している点はありますか?

河合邦彰院長 横浜アリーナ前歯科5

特別なことはしていませんが、現在の口の中の状態や治療計画について説明するとき、患者さんがなるべく目で見て納得できるように心がけています。言葉だけでいくら説明してもわりにくい場合が多いので、可視化することはすごく大事で、できる範囲の努力はしているつもりです。説明ツールの動画やエックス線写真のほか、鏡を使って直接見てもらったり、歯の裏側など見にくいところは一眼レフカメラやペンタイプのカメラで撮影することもあります。説明を尽くすという点に関しては、診療室の脇にカウンセリングルームも用意したのですが、扉つきの個室にしたために、今は感染症対策の観点から使用を控えています。いずれコロナ禍が終息して社会のコンセンサスがとれたら、CTやオペの説明などに活用していきたいですね。

先生はどうして歯科医師になろうと思われたのですか?

実家のある愛知県豊橋市で父親が歯医者をしていて、子どもの頃は別に憧れたり自分もなりたいと思ったりはしなかったのですが、高校時代に3兄弟の長男として僕が歯医者になるべきだろうと考え、歯科大学に進みました。つまり空気を読んだわけです(笑)。学生時代から外科治療に興味があって、外科の要素もある歯周病治療に取り組むことにしました。インプラントもやはり、外科的な側面もありますからね。今になって振り返れば、昔から手先を使った細かい作業が得意だったので、歯医者の道を選んだことは正解だったと思います。

最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。

河合邦彰院長 横浜アリーナ前歯科6

まず、お約束したいのは、決して道に外れた診療はしないということです。すでにお話しした通り、僕は大学にずっと所属していたので、こと診断や治療に関しては、規範となるエビデンスを常に重視します。あれやこれやと説明は長くなりますし、元来のおしゃべり好きも相まって、患者さんにはうるさいと感じられる瞬間があるかもしれませんが、これもより良い診療のためです(笑)。口の中に関するどんな悩み事も僕にぶつけてくれれば、できる範囲のことはきっちりやりますし、僕がやっていないこと、例えば矯正などであっても、専門の先生を紹介させていただきます。どうぞ、いつでもフランクにご相談ください。お待ちしております。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療(1本)/40万円~、歯周組織再生療法/5万5000円~

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