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働き盛り世代の循環器症状は「放置」せず
受診して「経過観察」へ

おおつか内科クリニック

(京都市伏見区/淀駅)

最終更新日:2021/06/11

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  • 保険診療

40代に入ると、体の変化を自覚したり、健康診断で検査値の異常を指摘されたりする人が増えてくる。しかし仕事や子育て、介護など、社会や家庭での責任が重く、多忙な日々が続くのもこの世代の特徴。このため、検査値の異常や気になる症状があっても「きっと大丈夫だろう」とつい放置しがちだ。このような傾向に対して、自身も同世代である「おおつか内科クリニック」の大塚薫院長は、「自己判断だけで放置するのではなく、どうにか一度は受診して、大丈夫だという根拠や、健康管理のきっかけを得てほしい」と訴える。そこで、働き盛り世代に多い循環器疾患の初期症状や、「放置」から「経過観察」へとステップアップする意義について聞いた。(取材日2021年5月19日)

多忙な働き盛り世代には、迅速な検査や生活習慣改善への「伴走」で将来の健康を支える

Q働き盛りに多い循環器疾患には、どのようなものがありますか。
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▲淀駅より徒歩3分のおおつか内科クリニック

高血圧、喫煙、LDLコレステロールや中性脂肪の数値が高い、高血糖といった要因があると、狭心症や心筋梗塞など虚血性心疾患を発症しやすくなり、生命の危機に直面したり、治療後も社会復帰まで時間がかかったりする場合があります。また動悸や脈の乱れを訴え、心房細動などの不整脈が見つかる割合も高くなります。心房細動は脳梗塞の要因になるので、早期に発見して管理することが重要です。さらに、心臓の機能が弱まれば、全身へと血液を十分に送り出せなくなった状態である心不全も増加してきます。これらの循環器疾患は加齢や遺伝的な側面に加え、ストレスや運動不足にさらされる働き盛り世代、更年期世代で起こりやすく、注意が必要です。

Q気をつけるべき変化や初期症状を教えてください。
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▲落ち着いた雰囲気の院内

虚血性心疾患で共通するのは、やはり胸の痛みです。胸の圧迫感や、「胸が締めつけられるよう」という絞扼(こうやく)感、あるいは漠然とした胸の違和感やもやもや感を訴える方もいます。また狭心症で見逃してはならないのは、痛みが肩まで広がる放散痛や、奥歯の痛みですね。それから不整脈では、脈が「ドドドド」と早まる動悸や、脈が飛ぶ、脈が乱れるといった訴えが多いです。ただ、動悸は女性の更年期症状の1つでもあり、検査や診察で見極める必要があります。それから、働き盛りで肥満の方に多い睡眠時無呼吸症候群では生活習慣病を合併していることがあり、いびき、日中のふらつき、眠気、強いだるさなどがサインになります。

Q心不全の初期症状はわかりにくいそうですね。
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▲清潔感のある診察室

息切れは心不全の初期に多い症状ですが、心臓の機能が低下しても、体は意外に慣れてしまうので、ご自身では感じにくいのです。「同僚の歩くスピードについていけなくなってきた」とか、「1人だけ階段で息切れしていた」といった周囲との相対的な違いから、「あれ?」と気づく方もおられると思います。あるいは治療がうまく進むと、「以前はつらかったけれど、本当はこんなに楽に動けるのか」と驚くこともあるでしょう。なお、むくみは加齢に伴って起こりやすくなりますし、心不全だけでなく腎機能や肝機能の低下、甲状腺などさまざまな疾患でも見られます。特に女性からはむくみの訴えが多いのですが、原因は慎重に探るようにしています。

Q受診したほうがよいタイミングを教えてください。
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▲検査機器も充実

今お話ししたような症状があれば、もちろん早く受診していただきたいです。特に冠動脈疾患への介入は、早期であればあるほど予後に期待が持てますし、日常生活への影響も軽いことが多いです。ただ、症状がなくても重視してほしいのが、健康診断の結果です。特定健診や人間ドックで血圧やLDLコレステロール、血糖値、画像に変化を指摘され受診を指示されても、「忙しいから」と放置している人が本当に多いですね。確かに、わずかな変化であれば投薬などはせず、経過観察になる場合もあります。でも、検査や診察を受けた上での「経過観察」と、単なる「放置」は、治療をしないという点では同じように見えますが、意味はまったく違うのです。

Q「経過観察」と「放置」ではどのような差が生じるのですか。
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▲各種検査を受けることが可能だ

検査値の変化から推測される病気を意識しながら生活するのと、これまでどおり生活するのとでは、10年後、20年後に大きな差が出る可能性があります。「経過観察」では生活習慣の改善に取り組むことが多いのですが、禁煙や食事の改善に際し、医師が「次は3ヵ月後」と受診や検査の時期を定めて患者さんに伴走できれば、患者さんも一定の緊張感をもち改善に取り組みやすくなります。さらに体重や血圧を日々記録すれば、変動の理由を自然と考えるようになりますし、問題意識をもつことが、将来の健康を守ることになります。「まあ大丈夫だろう」と自己判断せず、経過観察の中で健康への取り組みを少しずつ積み重ねてほしいと思います。

ドクターからのメッセージ

大塚 薫院長

僕自身も仕事や子育てに忙しい年代ですので、同じ環境にある患者さんが時間を割いて受診する大変さはよくわかります。ですから、当クリニックでは超音波検査、エルゴメーターを含めた心電図測定、心不全を調べるBNP迅速検査、HbA1c計測機器、スパイロメーターなど多くの機器を導入し、常勤の臨床検査技師が検査を行って、異常の有無や病気の程度、今後の方針をなるべく早くご提案できるように努めています。また運動や食事の改善については、患者さんの生活やお考えをよくお聞きして、無理せず続けられる、数年後の大きな変化につながるような取り組みをお勧めしています。患者さんと一緒に考え、将来の健康をめざしていきたいですね。

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