子どものアレルギーに注視
専門家が支える早期診断と治療
あわざこどもクリニック
(大阪市西区/阿波座駅)
最終更新日:2026/09/08
- 保険診療
「アレルギーかもしれない」と思っても、どの程度の症状で受診すれば良いのかわからず、様子を見てしまう保護者は少なくない。長引く咳を風邪と思っていたら、実は喘息だったというケースもあるという。大阪市西区の「あわざこどもクリニック」では日本アレルギー学会認定アレルギー専門医で、日本小児科学会認定小児科専門医でもある田中篤志院長が小児科全般に加え、食物アレルギーや気管支喘息、アトピー性皮膚炎などの診療に力を注いでいる。疾患ごとの専門的な検査・治療に加え、症状だけでなく子どもの生活や成長にも目を向けるのが同院の特徴だ。身近な症状に潜むアレルギーを見逃さず、適切な診断・治療につなげるために知っておきたいことを田中院長に聞いた。
(取材日2026年8月6日)
目次
身近な症状に潜むアレルギーを見極め、子どもの成長と生活を支える
- Q子どものアレルギーにはどんな病気がありますか?
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A
▲食物アレルギーから喘息まで総合的に対応
小児で代表的なアレルギー疾患には、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎があります。年齢によって発症しやすい疾患にも違いがあり、食物アレルギーやアトピー性皮膚炎、喘息は比較的低年齢から見られます。また、アレルギー性鼻炎や結膜炎も近年は以前より低年齢化していると考えられています。ただ、アレルギーは症状がわかりやすいものばかりではありません。特に「風邪を繰り返している」と思っていたら、実は喘息だった、アレルギー性鼻炎だったというケースもあります。保護者の方がアレルギーだと気づかないまま症状が続いていることもあるので注意が必要です。
- Qどんな症状が続いたら受診を考えたほうが良いですか?
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A
▲アレルギーを見逃さないために気になる症状があれば早めの相談を
「この程度で受診していいのかな」と迷われる方もいらっしゃると思いますが、何かおかしいと感じたら専門とする医師に相談していただくことが大切です。例えば咳の場合、症状が2週間以上続く際は受診をお勧めします。喘息は炎症を繰り返すことで気道が狭くなり、症状が重くなったり、治まりにくくなったりすることがあるため早い段階から適切な治療をすることが重要です。湿疹も薬を使っているのになかなか改善しない場合は一度診てもらったほうが良いでしょう。食物アレルギーではじんましんだけでなく、咳、鼻水、嘔吐、腹痛、息苦しさなどが出ることも。一つの症状でも「何かおかしい」と感じたら気軽にご相談ください。
- Qこちらではどのようにアレルギーを診療していますか?
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A
▲専門の医師のもとで適切なコントロールをすることが大切
アレルギー疾患は症状を良好にコントロールすることが大切です。特に小児のアレルギーは成人と同じように考えず年齢や成長段階に合わせた治療が必要です。例えば喘息では成人と小児で吸入ステロイドの位置づけが異なり、アトピー性皮膚炎も子どもの皮膚の特性を踏まえたスキンケアが重要です。当院では食物アレルギーの経口負荷試験にも対応し、食べられるものを適切に食べられるようにすることをめざしています。また、喘息では治療の効果判定に呼吸機能検査や一酸化窒素の測定を併用し、アレルギー性鼻炎や結膜炎には舌下免疫療法も導入、アトピー性皮膚炎では外用薬を基本として、状態に応じてバイオ製剤も組み合わせて治療を行っています。
- Qアレルギー症状が出たとき、家庭ではどう対応すれば良いですか?
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A
▲適切な検査や診察で正しい原因を見極める
まずは自己判断で食べ物などを長期間避け続けないことが大切です。例えば、離乳食で口の周りが少し赤くなったからといってすぐにその食品を完全に除去することが必要とは限りません。実際には原因が別にあることもあり、思い込みで食べられるものまで避けてしまう可能性があります。症状が出たときは、皮膚なら「どこに、いつ、どのような症状が出たか」を写真に残し、咳なら可能であれば動画を撮っておくと診療の参考になります。原因と思われるものを一方的に決めつけるのではなく、症状が出た状況をできるだけ詳しく伝えていただき、必要な検査を受けることが適切な診断につながります。
- Qアレルギー診療で、先生が大切にしていることは?
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A
▲一人ひとりに寄り添った治療方法を提案している
アレルギーだけを見るのではなく、その子を一人の人として全体的に見ることを大切にしています。例えば喘息やアトピー性皮膚炎は体調や心理面などが症状の悪化につながることもあります。そのため、症状そのものを治療するだけでなく「なぜ悪くなっているのか」という背景にも目を向けることが必要です。また家庭でのケアも非常に重要です。小さいうちは保護者の方に塗り薬の使い方やスキンケアなどを身につけていただき、成長に合わせて少しずつ本人が自分の症状や薬を理解し、自分で管理できるようにしていきます。子どもの成長に合わせて診療や指導の形も変えていく。それが小児科でアレルギーを診る上で大切だと考えています。

