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深谷 泰士 院長の独自取材記事

あつたの杜 整形外科スポーツクリニック

(名古屋市熱田区/六番町駅)

最終更新日:2020/06/04

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名古屋市営地下鉄名港線の六番町駅からも徒歩圏内の国道沿いにある「あつたの杜 整形外科スポーツクリニック」は、2020年4月13日に同地にあった「服部整形外科クリニック」を継承する形で開院。クリニックのロゴマークが入った診療着をスマートに着こなす深谷泰士院長。スポーツ障害の診療に力を注ぎたいという想いを胸に、開院前にはダイエットに励んだという。そんなプロフェッショナルかつ前向きな姿勢で診療に臨む深谷院長は、サッカーチームのチームドクターの経験をもつ。朗らかな笑顔を浮かべる深谷院長に同院で行う診療内容や診療ポリシーについて話を聞いた。
(取材日2020年4月24日)

患者から学び、医療人として社会に貢献したい

この場所で開院されたきっかけは?

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こちらで開業するまでは、米国で小児がん研究を行う傍ら、先進のスポーツ医学の研鑽を積み、名古屋第二赤十字病院やスポーツ障害を専門的に診療するクリニックで診療経験を積んできました。また、サッカーチームの専属チーフチームドクターも務めていたこともあり、一般の整形外科疾患だけでなく、プロのスポーツ選手のサポートも行っていました。ずっと名古屋市内で働いていたので、「いつか開業する時は市内で」という漠然な想いを抱えていました。開業を決意してクリニックの候補地を探しているタイミングと、以前こちらで整形外科を開いていた先生が後継者を探しているタイミングが合い、ご縁があって継承させていただく運びとなりました。地域の方が徒歩でも車でも通院しやすい場所なことに加えて、以前から関わりのあった病院やクリニック時代の患者さんも通える範囲内なので理想どおりの場所でした。

開院に際して、医院の内装や設備でこだわられた部分はありますか?

建物は前院のままなのですが中を改装しました。より多くの患者さんを診るために診察室を2つに増やし、リハビリテーション室にはミラーを取りつけて運動指導をしっかりできるようにスペースを広げました。専属のリハビリテーションスタッフを配置し、筋力測定器やエアロバイク、ストレッチマシンなどを入れています。整形外科に関する多くの症状はお薬を飲んだら治るわけではなく、体を動かすことによって対処していくことが大切です。中には整形外科は通院の回数が多くて大変、というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。ですが私は、患者さんには家で運動を続けて自分で治していくモチベーションを保ってほしいと思っています。体を正しく動かすためのアドバイスをしながら、困った時に頼りにされるクリニックになるのが理想です。

こちらのクリニックの特色を教えてください。

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スポーツ障害診療に力を入れています。スポーツ選手のけがから復帰までをサポートしていきます。本人の訴えや身体所見から機能的な部分の診断をしっかりとし、「何に困っているのか」を見つめて、患者さんとお互いにコミュニケーションをとっていくというのが特徴です。育成年代の学生さんや生涯スポーツをやっていきたいという一般の人たちにも、プロスポーツ選手を診てきた私の経験を還元できればと思っています。もちろん日々医学は変わっていくので、私も新しい知識を取り入れながら、スポーツ障害診療に力を入れていきたいです。

問診と超音波で確認しながら進めるスポーツ障害診療

スポーツ障害の診療はどのように進めていくのでしょうか。

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しっかり問診を行い、身体所見をとると多くは診断がつくのですが、さらに超音波(エコー)で細かいところまで診ています。最近、注目されている運動器エコーですが、私は比較的早い時期から導入していました。MRIだと「一週間後に結果を聞きにきてください」などとなるのですが、エコーは患者さんに説明しながらその場で見ることができます。患部の具合も「先週と比べてどうか」という経過観察を患者さんと一緒にすることができ、それが患者さんからも求められていることだと思います。スポーツ選手は練習を休みたくないという想いから「これぐらいなら大丈夫」と自分に言い聞かせがちなので、診察時には患者さんの訴えや動きを見逃さないように心がけています。

先生が得意としていらっしゃる治療や検査、これまでのご経験で培われてきたことについてお聞かせください。

関節は全般的に得意で、とくに肩、肘、膝、足関節といったスポーツでよくけがをする箇所は自信があります。先ほどもお話ししましたが、診断には問診と身体所見が大切です。チームドクターとしても、選手にむやみに「やめよう」とは言わず、まずは選手の意見を聞き、聞かれたらアドバイスするというスタンスでいました。選手からSOSがあればいつでも引き出しを引き出せるように準備をして、即座の決断を迫られる試合中の判断を間違わないように常に集中していました。やはり選手を知るために普段からのコミュニケーションが大事だと思います。アメリカンフットボールやテニス、障害者スポーツのチームドクターも経験しました。その経験を生かし、今後はどんな選手でも診ていきたいです。

先生の診療ポリシーについてお聞かせください。

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研修医時代から変わらないポリシーは「患者さんから学ぶ」ということです。次のステップに進むために必要ですし、患者さんからいろいろな情報を聞いて初めて診断できるという部分がありますので、問診を大事にしています。もう一つは、医療を通じて社会に貢献することです。みんなのためになってこその医療であり、みんながあってこそのわれわれです。そういった想いで、相互生涯学習と医療社会貢献をクリニックの2つの柱としています。そして、地域で愛され、頼られるクリニックとなって、いずれは地域のみならず、困っているスポーツ選手やスポーツ愛好家の方に「ここに行けば良くなる」と言ってもらえるようなクリニックにしていきたいです。

職種を越えた横のつながりを大切にチーム医療をめざす

先生はチーム医療も大切にされているそうですね。

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サッカーチームのドクターをしていた頃、初めは選手に声をかけづらかったのですが、選手のほうから気を遣っていただき、コーチからもアドバイスをいただきました。それまで医師ではない人からアドバイスをもらうことはあまりなかったので、とても新鮮な経験でした。監督・コーチやトレーナー、通訳、エクイップ、チームスタッフなどいろいろな人が関わるチームであるからこそ、横のつながりでみんなが助け合うのだと思いました。実はこれこそがチーム医療の原点です。病院でそれができているかというと、ドクター、ナースのそれぞれで固まってしまいがちです。当院では医療クラーク、リハビリスタッフ、ナース、放射線技師などみんなが声をかけ合って、お互いの仕事を知ろうとし、自然にサポートし合えるクリニックをめざしています。

スポーツ障害予防、また高齢者に多い運動器障害予防についてのアドバイスはありますか?

睡眠と食事の栄養バランスに気を配ること。あとは、可動域を広げ、筋肉を温めるためのウォーミングアップと、クールダウンでストレッチをして疲れを防ぐことも大事です。しかし、疲れを感じやすいのは肉体よりもメンタル的な部分からの影響が大きく、忙しくても疲れない人はメンタルが備わっていると私は考えています。運動器障害の予防については、体をしっかり動かすことだと思います。人間の体は動くようにできているので、どこかが痛むからといってじっとしているのは逆効果。うまく動かす方法をクリニックでも伝えていきたいと思っています。体幹を意識したトレーニングは、少ない動きで効率よく筋肉を鍛えられます。ぜひ、寝そべっても痛くないような厚めのストレッチマットを用意して意識づけから始めていただければと思います。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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スポーツ障害の診療には思い入れがあって診断から治療までしっかりサポートできる体制を整えています。スポーツ障害は治りにくいのが前提ですので、治らないことに不安にならず、向き合う姿勢が大事です。「木も見て森も見る」と私はよく言うのですが、痛いところとは別の部分に痛みの原因があることも多いんですね。例えば、外反母趾は股関節が弱くて膝が内に入ることによって引き起こされるといわれますが、その原因は体幹にあると考えられます。痛いところだけにアプローチしてもすぐに再発してしまいますので、痛みの原因となる箇所にも介入して、痛い部分も全体も両方診るというのが当院の診療コンセプトです。お困りのことがあれば、お気軽にご来院ください。

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