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柵木 善旭 院長の独自取材記事

名古屋バースクリニック

(名古屋市名東区/上社駅)

最終更新日:2020/05/22

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国道302号と名二環が通り、インターチェンジや都心に向かうバスターミナルが整う名古屋市名東区引山。市東部の交通至便なこの地に2020年4月、「名古屋バースクリニック」が開院した。産婦人科を中心に5科目に対応する大型の有床クリニックだ。外観・内装とも洗練されたデザイン。基調色のベージュは母親を感じさせるような温かみがあり、生まれたての新生児を優しく包み込むような雰囲気が印象的だ。「生命の誕生という瞬間を迎えるのにふさわしい施設になりました」と院長の柵木善旭(ませき・よしあき)先生は胸を張る。こだわりの設備のほか、他科の専門医師と連携したチーム医療、不安に配慮した、ホスピタリティー重視のコンセプトなどについて、詳しく話を聞いた。
(取材日2020年4月23日)

出産の在り方の多様性に応える診療体制づくりを

とてもすてきな産婦人科クリニックが誕生しましたね。

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ありがとうございます。外観や内装は形成外科医師である私の妻と相談し、女性の目線を大切にしながら形にしていきました。部屋はすべて個室で19床あり、クリニックとしては大きな施設だと思います。新生児室前は広いスペースを確保したラウンジで、家族全員がゆったり赤ちゃんと対面していただけます。今、日本の周産期医療の流れとして、一人の院長が診る小規模な産科から、大型の分娩施設で複数の医師が専門性を生かして診るスタイルへと大きく変わろうとしています。当院は、おもてなしの心が行き届いた小規模な産科の良い部分と、大規模病院が持つ専門性の高い医療、両方を取り入れた中間的な施設をめざして開院しました。

開院に至った経緯を教えてください。

準備が始まったのは3年ほど前。名東区は年間の出生件数が数多くあるにもかかわらず、分娩に対応できる施設は少なく、区外の施設に出向いて出産する方が多い状況でした。もともと私たちは医療法人博報会として、名東区で病院や老人保健施設を運営するなど、この地域は長年にわたりお世話になっている場所。そこで地元で安心して産んでいただけるよう、分娩に力を入れるクリニックを計画し、誕生を意味する「バース」を院名に今回の開院に至った次第です。

柵木先生は、産婦人科だけでなく、NICUでの勤務経験も生かしていらっしゃるのですね。

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厳密にいうと、産婦人科が診る対象は妊婦さんや産後の女性であり、生まれてくる赤ちゃんについては専門外の部分もあります。それでは赤ちゃんの状態によって対応できない事例も発生するのではと思い、私はNICU(新生児集中治療室)での勤務を経験してきました。また、当院の副院長は麻酔科医師として専従していた経験があります。当院は麻酔科標榜施設であり、24時間体制で無痛分娩を行うことができるというのも特徴です。また今回の開院にあたり、産婦人科のほかに、小児科、麻酔科、形成外科、美容皮膚科を掲げ、経験を重ねた専門の医師たちが連携し、チーム医療で患者さまを支える体制を構築しました。また、出産後も各専門家による継続医療で赤ちゃんとお母さんをサポートできるのも当院の大きな強みですね。

「オーダーメイド・バース」を掲げ思い出に残る出産を

医院のコンセプトやこだわりの部分を教えてください。

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まず基本的なコンセプトとして「オーダーメイド・バース」ということを掲げました。出産の在り方の多様性に対応していきたいと考えています。一生に数回しかない出産の機会、つい不安な気持ちにとらわれてしまいますが、出産をもっと楽しんでほしいんです。自分らしい出産の形とは何かをともに考え、可能な限り実現させることを重視しています。家族の立ち会い分娩、硬膜外麻酔による無痛分娩、アロマテラピーを用いた苦痛に配慮した分娩、自由な体勢で出産するフリースタイル分娩など、今は出産にもさまざまな形があります。これらに応えるために分娩室を3室設置し、うち1室はフリースタイル分娩に向く畳部屋となっています。そして分娩室とは別に手術室も設備。また、超音波で赤ちゃんの様子を診るエコールームは、その姿が壁全面に大きく映し出され、家族全員で新たな命の胎動を楽しむことができます。

産前産後のサポートなども充実していらっしゃいますね。

出産を最大限に楽しんでいただくために、設備やサービスを充実させました。当院では、産前産後の教室を開催しており、出産に備えて心と体を整えることを目的に、ヨガや瞑想を取り入れた呼吸法を取り入れました。こちらは、知識や経験の深い講師の方を招いて予約制で行っています。また珍しいところでは、美容皮膚科医師が監修したエステサロンがあり、専任のセラピストからサービスを受けていただけるのも入院中の楽しみになるのではないでしょうか。それ以外にも、プロのカメラマンによる個室のフォトスタジオを用意しています。赤ちゃんのお顔は毎日変わっていきますので、貴重な一瞬を残したいですよね。こちらは入院中にご利用いただくことができます。さらに、クリニック内のレストランには専属シェフが常駐しており、思いを込めて作っています。お料理だけではなく、料理を楽しむための空間も楽しんでいただけるので、ぜひご利用ください。

医療設備以外にも患者さんを迎え入れる配慮が行き届いていますね。

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「ここで産んでみたい」と憧れの施設でいられるよう、入院することを楽しみに思ってもらえるよう、随所に工夫を施しました。入院中や外来診療を問わず利用できる託児室は保育士が常駐しています。幼児用トイレや床暖房を完備し、大きな窓から明るい日差しが差し込む専用ルームは、クリニックではなかなか実現できない広さを確保できたと思います。また、一緒にご家族が泊まれるよう、人数に合わせて和室を含む4通りのお部屋をご用意したのでゆったり過ごしていただけると思います。

経験豊富な複数の専門の医師と連携し長期的にサポート

形成外科を併設しているのは珍しいですね。

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形成外科が産婦人科に併設されるメリットは大きいと考えています。帝王切開手術の際に形成外科医師と連携してきれいな縫合をめざすことができますし、手術後も傷痕に対して長期的なフォローができます。また、形成異常や皮膚の異常といった小児の外観への対応は形成外科の専門分野なんです。赤ちゃんの見た目のことは、お母さんにとってものすごく不安ですよね。エコーでは皮膚の状態まで診察できず、出産後にあざに気づくことはよくあります。耳の形など、小さな部位の異常を見つけるのもエコーでは難しい。形成外科医師が常駐していれば、退院までに今後の治療について詳しく説明でき、退院後も当院で診療が行えるので、お母さんの不安解消につながりますね。

スタッフ全員で心がけていることはありますか?

スタッフ全員と同じ目線になって話し合いで物事を決めるように心がけています。従来のクリニックには見られなかったようなホスピタリティーの充実をめざしていますので、これまでのやり方にとらわれないチャレンジ精神を持つことはいつもお願いしていますね。ありがたいことに、当院のスタッフは育児経験が豊富な方ばかりで非常に心強いです。医療的な観点から私たち医療者が出産の方向性を決めてしまいがちですが、本来は患者さまの意思を尊重しなければならないもの。その意思をくみ取るには、リラックスでき、何でも話せる環境や雰囲気づくりが必要で、そのためのホスピタリティーなんです。ホテルのような上質な空間に仕上げましたが、私たちに求められているのは旅館の仲居さんのような仕事。職種の枠を越え、目の前の人に何が必要かを的確に判断してどんな対応もできるようにする、気遣いの行き届く姿勢なのだと思っています。

入院を検討している読者の方にメッセージをお願いします。

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出産というのは、妊婦さんとともにドクターも一人ひとり長時間のお産に向き合い続けるための体力が必要です。当院には、妊婦の皆さんと同年代くらいの医師がおり、長期のお産にも粘り強い頑張りがききます。特に初めての出産には不安がつきものですが、当院で思い出に残る「楽しい出産」を経験していただければと思います。出産という人生で数回しか立てない舞台で、主役の赤ちゃんとお母さん双方の力を最大限引き出せるよう、私たち医療スタッフが名脇役となって全力でサポートさせていただきますので、気軽に何でもご相談ください。

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