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再発予防とQOL向上のために
心臓リハビリテーション

青山内科ハートクリニック

(名古屋市昭和区/八事日赤駅)

最終更新日:2022/02/09

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  • 保険診療

狭心症、急性心筋梗塞、心不全、大動脈解離・解離性大動脈瘤、閉塞性動脈硬化症などの心大血管疾患を発症すると、再発が心配で元どおりの生活に戻れない人も少なくない。運動を制限したり、何げない行動にも不安を感じたり、不便で味気ない生活を送っている人もいることだろう。「しかし、こうした生活がかえって身体機能を衰えさせ、心疾患の再発リスクを高めているんです」と言うのは、長年救急医療の現場で心疾患と向き合い、心臓リハビリテーションに取り組んできた経験を持つ「青山内科ハートクリニック」の青山豊院長。「再発の防止に大切なのは運動の制限ではなく、適切な運動によって心機能や身体機能を高めること。不安なく日々を送り、健康寿命を延ばしてほしい」と語る青山院長に、心臓リハビリの意義や方法について詳しく聞いた。

(取材日2022年1月5日)

狭心症、急性心筋梗塞、心不全、解離性大動脈瘤、閉塞性動脈硬化症などの治療後に、適切な運動を

Q心臓リハビリテーションとはどのようなものですか?
A
1

▲一面ガラス張りのリハビリテーション室

心大血管疾患を患った人が、再発を防止し、QOL(生活の質)を高めるためのリハビリテーションです。心疾患を患った方は日々の生活やちょっとした行動に不安を抱くものですが、適切な運動によって身体機能を維持・向上することで、心疾患の再発防止につながることがわかっています。そこで、心筋梗塞などで心機能が低下してもそれぞれの方の心肺機能に合った有酸素運動と筋力トレーニングを継続することで、疾患を患う前に近い状態まで改善することも十分に期待できます。また、疾病管理として、病気や治療について理解し、食事や運動をどのように行うのが良いかということや日常生活での自己管理の方法を指導しています。

Qどのような人が心臓リハビリテーションを受けるべきですか?
A
2

▲青山院長が心電図をリアルタイムでモニタリングしているので安心

狭心症、急性心筋梗塞、心不全、大動脈解離・解離性大動脈瘤、閉塞性動脈硬化症など、心大血管疾患を患ったことのある方が対象となります。入院治療や手術後に、専門家のアドバイスを受けて行いましょう。高齢になるとリハビリテーションに前向きになれない方もいらっしゃいますが、健康寿命を延ばすためにもぜひ取り組んでほしいです。たとえ70代や80代で心疾患を発症しても、心臓リハビリに取り組むことで、その後元の生活に近い状態に戻すことは十分可能だと考えます。心臓リハビリテーションでは、下肢の筋力強化も重視しているので、歩行に不安を感じている方もぜひ受けていただきたいですね。

Q心臓リハビリテーションを行う目的を教えてください。
A
3

▲エルゴメーター、トレッドミルを使用した有酸素運動

リハビリテーションというと、整形外科や脳神経系の領域をイメージされる方が多いかもしれません。整形外科疾患や脳神経疾患のリハビリテーションは機能の回復が大きな目的です。一方、心臓リハビリテーションは、再発防止とQOLの向上が最大の目的で、有酸素運動によって心臓の血管を鍛え、さらに第二の心臓ともいわれる下肢を重点的に鍛えることで、心臓の手助けを行い、心疾患の再発リスクの低減を図っていきます。心臓リハビリによって身体機能や心機能の維持・向上を図ることで、これまで怖くてできなかった運動や日常のさまざまな動作が可能になれば、より豊かな生活を送ることもできるでしょう。

Q心臓リハビリの内容や進め方について教えてください。
A
4

▲ 心肺運動負荷試験(CPX)で評価を行い、安全な運動を

当院ではまず、筋力測定や心肺運動負荷試験(CPX)を行って、患者さんにとって適切な運動レベルを確認します。そして、心臓リハビリテーションの専門知識を持つスタッフが、患者さんの運動レベルに合わせてエアロバイクやトレッドミルを使った有酸素運動や筋力トレーニングをサポートします。トレーニング開始後3ヵ月間は、心電図をつけて不整脈が起こらないかを監視しながら行い、安全性にも十分配慮しています。また通院リハビリと並行して、自宅でもスクワットなどの簡単なトレーニングを続けていただきます。身体機能が向上してきたら、トレーニングの内容を見直し、運動の強度もレベルアップさせていきます。

Q心疾患における心臓リハビリの重要性について教えてください。
A
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▲豊かに生きるための心臓リハビリテーションと話す青山院長

心臓リハビリテーションはまだまだ一般に知られていませんが、心疾患の再発予防やQOLの改善には非常に重要で有用な方法です。その一方で、心臓リハビリテーションを提供できる施設やスタッフも十分に整備されているとは言えない状況で、心臓リハビリテーションに取り組んでいらっしゃる患者さんはまだまだ多くありません。まずは心疾患の再発リスクについて知り、それを防ぐためにも心臓リハビリテーションを行える医療機関に足を運んでみましょう。「心臓病を患ったからもう何もできない」と考えるのではなく、心臓病を乗り越えてより豊かに生きるための手段として、心臓リハビリテーションに取り組んでいただきたいです。

ドクターからのメッセージ

青山 豊院長

私は長年救急医療の分野で心臓や血管の病気に向き合い、心臓リハビリテーションの目的についてお話しし、実際に指導もしてきました。しかし退院のためのリハビリと勘違いされる患者さんも多く、まだまだ心臓リハビリの重要性は一般に認知されていません。当院では心臓リハビリテーションのための設備を備え、院長である私が診察室からリアルタイムで心電図モニターやリハビリ室の様子を確認できる状態でリハビリを実施しています。人生100年といわれる今、心疾患の治療後に安心してこれまでどおりの生活を送るためにも、ぜひより多くの人に心臓リハビリテーションについて知っていただきたいと思っています。

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