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富田 誠司 院長の独自取材記事

とみた整形外科クリニック

(高槻市/高槻駅)

最終更新日:2023/05/22

富田誠司院長 とみた整形外科クリニック main

高槻駅から歩いて約2分。近隣に商業施設や多くのマンションが立ち並んでいる場所にある「とみた整形外科クリニック」は2020年2月に開業したばかりの新しいクリニックだ。富田誠司院長は基幹病院の整形外科に長年勤務し、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、脊椎圧迫骨折などの手術を多く経験してきた脊椎脊髄疾患のスペシャリストで現在も提携病院で脊椎手術を執刀している。同院は富田院長の専門である脊椎脊髄疾患から骨粗しょう症、外傷、膝痛や五十肩などの慢性痛、リハビリテーションなど、整形外科全般の診療に対応している。豊富な経験と人脈を生かして適切な診断と治療に努め、信頼できる専門家に迅速に紹介できるよう体制も整えている。「地域に根差した医療を提供したい」という想いを持つ富田院長に詳しく話を聞いた。

(取材日2023年4月24日)

ステップアップの原動力となったハングリー精神

開業までの経緯をお聞かせください。

富田誠司院長 とみた整形外科クリニック1

親戚に医師が多かった影響もあって自然と医師を志すようになりました。整形外科を選んだのは大学在学中にバスケットボールの大会で腕を骨折した時に同大学の助教授に執刀していただいたこと、先輩の多くが整形外科に進んでいたことなどがきっかけです。卒業後は大学病院などに勤務し、米国のジョンズ・ホプキンズ大学に留学しました。帰国後は関連病院の整形外科部長などを務め、多くの手術を担当してきました。ただ、自分が本当にやりたい手術はハード面が整っている病院でしか実施できない状況で、これまでの経験と技術を生かして患者さまにより近い距離で役に立ちたいと、開業を考えるようになったんです。高校から大学までを高槻で過ごしていて愛着ある地域だったこともあり、この場所で開業することを決めました。

米国ではどんなことを学んだのですか?

米国では骨粗しょう症による圧迫骨折の治療を主に研究しました。当時、先進の治療をテーマとした抄読会を毎週実施していたのですが、そこで自分が研究したい内容の論文に出合ったんです。著者に「そちらで研究させてください」というメールを何度も送り続けたところ、面接をしてくれるという返信が届きました。英会話教室でプレゼンの練習を重ねた成果もあって面接は合格、研究をさせてもらえることになりました。論文を書いた先生だけでなく多くの先生方からも多様に学び、人生観が変わりましたね。その経験から、「井の中の蛙にならないように」と、後輩たちにも留学を勧めるようになりました。外科の医師が己の技術に満足してしまうとそれ以上の成長はありません。私は開業する直前まで多くの先生方の手術を見学し、自分自身のステップアップにつなげていました。そのようなハングリー精神は常に持ち続けたいと思っています。

こちらではどんな治療が受けられますか?

富田誠司院長 とみた整形外科クリニック2

一般整形外科からスポーツ整形外科、リウマチ、骨粗しょう症など多岐にわたる診療を行っています。勤務医の頃は脊椎手術をメインに行っていましたので、腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などでお悩みの方は、気軽にご相談いただければ幸いです。また骨粗しょう症の治療と圧迫骨折の予防に力を入れています。そのため採血や骨密度測定を行い、骨折のリスクを早い段階で発見することをめざしています。また、近隣のMRIを設置しているクリニックとも連携しているので、さらに精密な検査が必要だと判断した場合は迅速に受診していただけます。もし手術が必要と判断した場合には高槻市、枚方市の提携病院まで患者さまに来ていただき、手術を執刀することは可能です。

多職種が細かく情報共有を行い、スムーズに連携

どのようなクリニックをめざしていますか?

富田誠司院長 とみた整形外科クリニック3

勤務医時代に感じたことは医師の技量だけで医療を提供するのではないということ。介助の医師や麻酔科医師、看護師、そして術後のリハビリテーションスタッフなど、職種を超えた連携は不可欠で、どれか一つでも欠けてしまうと良い医療は提供できません。当クリニックも同じで「コメディカル」が非常に重要。医師、看護師、医療事務、理学療法士、作業療法士が連携し、個々の専門性を生かしながら他職種と連携するチーム医療で質の高い医療を提供していきたいと考えます。今後は、看護師や医療事務、診療クラーク、リハビリ助手の増員を図ったり、ニーズの高まる介護分野との連携を橋渡しするためソーシャルワーカーを募集したりと、チーム体制をより強化していきたいです。

スタッフ全員がスムーズに連携するためにどんなことに気をつけて診療していますか?

患者さまにとって負担の少ない医療の実現のために、適切な診断とスピード感を持って診療することを大切にしています。スタッフもその思いは同じで、正確さが求められる現場で緊張感を持ちながら働いています。そして多職種がスムーズに連携するために必要なのは、スタッフ間の声かけとコミュニケーションではないでしょうか。例えば、先日同姓同名の患者さまが同時刻にいらっしゃったことがありました。その際、受付をした医療事務スタッフが次に橋渡しする看護師に声かけとメモを渡して注意喚起を行い、看護師が理学療法士やリハビリ助手へと再度声かけとメモを渡して情報共有をしていきました。今後もスタッフ間の情報共有を徹底し、共通の意識を持って診療にあたりたいと思います。

スタッフさんから常に研鑽を怠らない勉強熱心な先生だとお聞きしました。

富田誠司院長 とみた整形外科クリニック4

より質の高い医療を提供するために常に新しい知識や技術を学んでアップデートしていくことが大事だと感じています。特に理学療法士は作業療法士のリハビリ職は、勉強会にどんどん積極的に参加して、さらなる知識と技術の向上に励んでもらいたいですね。そして医療事務や看護師などみんなの仕事が評価されるクリニックをめざしていきたいです。

上質な医療を提供する、親しみやすいクリニックを追求

スタッフの対応も洗練されていますね。

富田誠司院長 とみた整形外科クリニック5

当院は毎朝の朝礼を行っています。その際によく「昨日よりも良いクリニックにしよう」と話すんです。スタッフ一人ひとりが院内の課題と改善策を意識して働くことで、当院の基本理念である「明るく親しみやすい環境」づくりにつながると思っているからです。そのため、朝礼では意見出しの場を設けて、気づいたことなどを気軽に発言してもらっています。また患者さまが困っていたらすぐに声をかけたり、院内の清潔感を気にかけたりと、クリニック全体で接遇面を向上していきたいとも考えています。

スタッフの和気あいあいとした雰囲気も非常に印象的です。

明るく気さくな性格の人ばかりで仲がとても良いですね。教育体制も先輩スタッフが丁寧に教える体制を整えていますし、小さいお子さんがいるスタッフも多いのですが、子どもの緊急の用事、学校の行事がある場合でも、スタッフ同士でシフトを調整し合い、交代しながら休みを取ってもらっています。職種間の隔たりがないこともクリニック全体のチームワークの良さにつながっているように感じます。

読者へのメッセージをお願いします。

富田誠司院長 とみた整形外科クリニック6

整形外科全般の疾患や外傷でお困りの皆さまにお役に立ちたい気持ちが強くあります。私にできることは全力を尽くして、専門以外だと判断した場合は信頼できる医師を紹介させていただきます。高い専門性を生かしながらもなんでも相談していただける、この地域のかかりつけクリニックとして診療していきたいと思っています。実際に当院では高齢者の骨粗しょう症や慢性疾患だけでなく、近隣の病院から人工関節や外傷の術後、駅から近いので学校帰りの学生さんのスポーツ外傷など、幅広い疾患、外傷の患者さまが来院されます。患者さまが疑問や不安に思うことにはざっくばらんにお答えしたいので、一人で悩まずにまずは気軽にお越しください。

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