歯並びだけでなく歯の健康のため
マウスピース型装置を用いた矯正
下北沢駅前歯科クリニック
(世田谷区/下北沢駅)
最終更新日:2022/11/14


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透明なマウスピース型装置を装着して歯を動かす矯正。ワイヤーなどを使った矯正と比べて装置が目立ちにくく、食事やブラッシングの際に自由に取り外しができるため、気軽さが大きなメリットだ。マウスピース型装置を用いた矯正には部分矯正と全体矯正があり、部分矯正であれば全体矯正よりも期間や費用を軽減できるため、さらに手軽さは大きくなる。ただし、自由に取り外せる分、自身での管理が大切になることや、後戻りを防ぐためのメンテナンスが必要なことなど、納得のいく矯正を実現するためには事前に知っておくべきポイントもある。今回は「下北沢駅前歯科クリニック」の高橋陽介院長に、マウスピース型装置を用いた矯正の流れや注意点などを詳しく聞いた。
(取材日2022年10月21日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Qマウスピース型装置を用いた矯正の部分矯正と全体矯正の違いは?
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A
部分矯正は、見た目の改善や軽度な歯並びの乱れを矯正する目的で行うものです。例えば過去に矯正を受けたけれど後戻りしてしまった方や、軽度な前歯の広がりや乱杭歯が気になる方などに適用可能です。部分矯正は全体矯正と比べて施術期間や費用を抑えることができますが、全体的な噛み合わせの改善が必要な場合などは部分矯正では難しくなります。当院では部分矯正と全体矯正のどちらも対応可能ですので、まずは丁寧なカウンセリングと口腔内スキャナーや模型診断による検査に基づき、患者さんの口腔内の状態を診せていただいた上で、どちらが適しているかを判断いたします。
- Q矯正の期間、始めるベストなタイミングは?
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A
通常はマウスピース型装置を用いた部分矯正の期間は最大1~6ヵ月、全体矯正の場合は1~3年程度が目安となりますが、患者さんによってはもう少し期間がかかる場合があります。その後に、後戻りを防ぐためにリテーナーと呼ばれる装置を使用するメンテナンス期間があります。矯正を始めるのに適したタイミングとしては、顎の成長が終わった16~17歳以降、基本的には成人してからを推奨しています。マウスピース型装置を用いた矯正は透明で目立ちにくい装置を使用するため、見た目の違和感が少ないのが特徴ですから、そこまで日常生活への影響を気にせず開始できるのではないでしょうか。
- Qマウスピース型装置を用いた矯正はどんな人に適していますか?
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A
マウスピース型装置を用いた矯正はワイヤー矯正と違って装置を自由に取り外しできるというメリットがありますが、1日20~22時間ほど装置をつける必要があるため、ご自身で装着時間を管理できることが条件になります。また、噛み合わせを大きく改善しなければならない方や、歯を動かす量がとても大きく抜歯が必要な方などは、マウスピース型装置では対応が難しく、ワイヤー矯正が適している可能性もあります。そういった場合は、当院に在籍する矯正専門の歯科医師の無料相談が必要となりますので、まずはお気軽にご相談ください。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1まずは歯科医師のカウンセリングを受ける
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まずは来院し、カウンセリングを受ける。部分矯正か全顎矯正かの適応範囲を確認する。部分矯正の適応範囲内の場合は、即日3D口腔内スキャナーで歯のデータをスキャンして、その日のうちに矯正後の歯のイメージを確認。矯正後のイメージはあくまでも予想であり、歯の動きには個人差があるので、必ずしも予測実現性があるとは限らないが、その上で、矯正を実施するかどうかを検討する。
- 2精密な検査と矯正計画の策定
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満足度の高い矯正が実現できるよう、口腔内スキャナーや歯科用CTを用いた精密な検査のもと、矯正計画を立てる。細かくスキャンを撮り、顔全体や横顔のレントゲンも撮影、診査を行い、後日その精密なデータをもとに診断。個人差はあるものの部分矯正ならカウンセリング時よりも具体的な矯正後のイメージを見ることができるため、それを見ながら歯科医師と相談。「こんなふうに仕上げたい」という要望があれば伝えておく。
- 3マウスピース型装置が完成したらいよいよ施術スタート
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1日あたり20~22時間、マウスピース型装置を装着して過ごす。装着時間は長いが、食事やブラッシング時に自由に取り外しできるのがメリットだ。基本的には装着時間は守る必要があるが、同院では「途中で矯正を諦めてしまうことないように、患者さんの状況も考慮しながらアドバイスするようにしているため、事情があって20時間以下しか装着できなかった場合は相談してほしい」と院長。
- 4矯正期間中の定期検診に通う
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矯正期間中も定期的に受診して経過を観察し、計画どおりに歯が動いているか、口腔内にその他の異常がないかなどを確認する。矯正期間中に虫歯や歯周病などのトラブルが発見された場合、同院では一般歯科にも対応しているため、矯正を担当する歯科医師と他の歯科医師らで連携しながら処置を行うことが可能。
- 5見た目と機能を保つためのメンテナンス
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歯が動いたら、後戻りを防ぐためにリテーナーと呼ばれる装置を装着する。基本的には、マウスピース型装置を装着していた期間の倍以上の期間、リテーナーをつけることが推奨されている。矯正が終わっても定期的な検診やメンテナンスは必要だ。リテーナーを紛失・破損した場合もデータから再作製が可能。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置を用いた矯正/検査・診断:3万3000円~、部分矯正:33万円~、全体矯正:110万円~、矯正後のリテーナーが3セット3万8500円 ※歯を削るなどの調整が必要になった場合は別途費用がかかることがあります。