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古川 泰三 院長の独自取材記事

古川整形外科医院

(宇治市/宇治駅)

最終更新日:2021/10/12

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JR宇治駅から徒歩2分、京阪宇治線の宇治駅からも徒歩10分。のどかな雰囲気が漂う街並みの一角に「古川整形外科医院」がある。「地域に最善の医療を提供したい」という古川泰三院長の想いから2015年に開業。スポーツをしている学生から慢性的な体の痛みを訴える高齢者まで、幅広い年齢層の患者が訪れる。2021年4月より理学療法士2人を迎え、症状の改善と予防を目的としたリハビリテーションを開始。機能訓練や運動療法のアドバイスなどをマンツーマンで受けられるようになった。「理学療法士によるリハビリテーションが行えることにより、治療から予防まで一貫して行えることが大きな特徴です」と語る古川院長に、新たにリハビリテーションを始めた経緯や今後の展望について話を聞いた。

(取材日2021年4月13日)

全身を把握するスポーツ医学の観点から診療

まず医院の特徴を教えてください。

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診療は整形外科分野全般で、併設するリハビリテーションフロアでは理学療法や物理療法を提供しています。また透視室も備えており、椎間板ヘルニアなどで足のしびれ、痛みが強い方には、神経根ブロックを実施しています。スポーツ整形外科では、スポーツによる外傷や障害の治療・予防にも力を入れています。この辺りは学校のクラブ活動やサッカーのジュニアチームなど、幼少期からスポーツに熱心に取り組まれている子が多いですね。少年野球については、小学校低学年から始めた場合、高学年で肘や肩に支障が出てくるケースが多く、中には膝軟骨を肘に移植する手術が必要になるケースもあるんです。状態に応じた適切な治療と休息の重要性を、保護者の方に理解していただけるよう努めています。

子どものスポーツにおいて注意すべきことはありますか?

小学校低学年から野球をしている場合、小学生の小さな手ではちゃんと球を握れず、投げる時に肘が下がり痛める原因になるケースもあります。そのため診察では、正しい握り方や投げ方のポイントなどをお伝えしています。この辺りでは小学生が軟式野球をする場合、肩肘検診が義務化されていますが、硬式野球ではそうした取り組みがありません。自主的なケアとして、症状があればエックス線撮影や診察のために、離れた地域からもチームで通院されるケースもあります。教師や指導者が野球肘について正しく理解されていると、休ませるべき時に無理をさせることはなく、ケアについてもきちんと体制を整えられている印象を受けます。優秀な選手を育てようとしているチームは、「大切に育てる」とはどういうことなのかをよく踏まえた上で指導・サポートをされていると思います。

指導者が正しい知識を持つことが、子どもの体も選手生命も守ることにつながるのですね。

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勤務医時代、京都市にある小学校の駅伝大会に関わっていました。走り過ぎや過度なトレーニングで体を壊す児童がいたため、体育の先生方を前に、走り込みなどの節制について講演をしていました。その際先生方の理解はもちろん、現場で指導する人が正しい知識を持つことの大切さを感じました。中学生で2週間ほど腰の痛みが続くと、腰椎分離症つまり腰骨の疲労骨折を疑います。検査の結果、腰椎分離症と診断されれば硬めのコルセットを装着し、2~4ヵ月間は一切のスポーツと体育の授業を休んで安静にしていただくように伝えています。成長期は1年で骨が10cmほど伸びることがあり、それに伴って筋肉が引っ張られて硬くなるため、柔軟性を得られず腰や膝・関節に負担がかかり、股関節や下半身全体も固くなって腰への負荷が大きくなりやすいんです。この場合はボールを投げたり打ったり、また腰をひねる動作による負荷は厳禁で、安静が一番となります。

幅広い世代の多様な症状に根本からアプローチしていく

ところで、医師をめざした理由や開業までの背景を教えてください。

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高校時代、医学部進学をめざす友人が多く、私自身も影響を受けました。人の命を助ける素晴らしい仕事だと尊敬していましたし、自分もその職業に就きたいと思い、友人らと勉強を頑張って進学を果たしました。京都大学医学部時代はアイスホッケー部に所属をしていてケガが多く、捻挫したり肋骨を骨折したりして、整形外科に通っていました。自分にとって身近で、外科手術に興味を持っていたこともあり、自然と整形外科の医師をめざすようになりましたね。また、この場所はもともと私の先輩が開業されていて、急逝されたために後を継ぐ形で開業しました。顔なじみの患者さんが多く、先輩が診ていた患者さんを病院で手術することもあったため、この場所で術後の状態を見守ることができるのは、本当にご縁だと感じています。

どのような患者さんが来院されますか?

午前中は地域の高齢の方、夕方は小学校から高校生までの学生が多いですね。他にも体を使うお仕事でのケガや職業病、更年期の症状などで来院される方もいます。最近は在宅ワークの影響で腰や肩が痛いと訴える患者さんも増えましたね。高齢になると軟骨を痛め、膝や腰に支障が出る方が増えます。そのため、手術にならないように日頃から筋力トレーニングやウォーキングなどの有酸素運動、食事の管理を取り入れていただきたいです。必要な場合は理学療法士による指導を受けていただくこともできます。また、60歳以上の方を対象に骨密度を計測し、数値の低い人や骨折歴のある方には薬を処方しているのですが、身長が縮んでくる場合は「いつの間にか骨折」の可能性が考えられます。

知らない間に骨が折れているということでしょうか?

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骨粗しょう症で骨がもろくなっていると、転んだりぶつけたりといった外傷がなくても、気づかないうちに背骨が折れていて、エックス線で判明するというケースがよくあります。腰に近い箇所なら体重がかかるので折れると痛みますが、背中の上のほうだと痛みがほとんどなく、数本折れても気づかないまま背中が曲がってきてしまうこともあるので、65歳以上の女性の方は注意が必要です。女性では更年期にさしかかると、ホルモンバランスの影響により、手指の関節炎や神経障害などによる手の痛み、しびれなどの症状の出る患者さんが多くなるともいわれます。また、変形性膝関節症などによって一度起こった変形は治らないので、日常生活では重たいものを持たないよう伝えています。リウマチに関しては、若い方に限らず70歳からの高齢発症もあるため、異変を感じたら早めに受診していただきたいです。

理学療法士によるリハビリテーションを新たに開始

2021年4月より新たにリハビリテーションをスタートしたと伺いました。

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はい。2021年4月より新たに理学療法士2人を迎え、毎日リハビリテーションが行えるように体制を整えました。実は痛みの原因って、必ずしも症状が出ている部分とは限らないんですよ。例えば肘を悪くした場合、直接の原因は肘ではなく足首や股関節など下半身の硬さが原因となって痛みが出るというケースもあります。そのため、痛みがある部分だけを診るのではなく、根本の原因を見極めて治療をすることがとても重要。予約制ではありますが、リハビリの専門家である理学療法士による運動指導が、マンツーマンで受けられるようになりました。

こちらのリハビリテーションの特徴は何ですか?

治療とリハビリテーションを一貫して行えることが大きな特徴ですね。医師と理学療法士が同じフロアにいるため、常にコミュニケーションをとりながらリハビリをすることができます。これまでは電気治療器や低周波治療器、温熱治療器で患部を温めるなど痛い部分に直接アプローチする方法を提供してきましたが、理学療法士がいることで機能訓練はもちろん、症状に合った運動やストレッチのアドバイスが可能となりました。症状が出ている部分だけではなく、運動の一連の動きから原因を探って根本的に症状の改善を促すことで、患者さんの苦痛を減らす手助けができればうれしいです。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

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理学療法士によるリハビリテーションがあることを、もっと多くの患者さんに知ってもらえればと思っております。姿勢や動きを正すなど、根本的に治すことの大切さを広めていきたいですね。独自の運動法で肩や腰の痛みの改善を試みている方もいらっしゃいますが、正しい運動法でなければ症状が悪化する恐れもあります。なかなか痛みが改善されない方、慢性的な痛みで長年悩んでいる方は、気軽にご相談ください。「治したい」という患者さんの気持ちにしっかり向き合って、適切な診療を提供していければと思います。

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