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副島 和彦 院長の独自取材記事

スマイルこどもクリニック

(門真市/大和田駅)

最終更新日:2021/10/12

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京阪本線大和田駅からすぐの場所に、中から大きなキリンが顔を出しているビルがある。その1階に、「スマイルこどもクリニック」が2019年11月に開院した。日本小児科学会小児科専門医である副島和彦院長は関西医科大学附属病院の小児科でアレルギー疾患を専門的に診ていたが、アレルギーだけではなく感染症治療やその予防、健診など幅広く子どもの医療に関わりたいと考え開院したクリニックだ。情報過多で子どもに合う適切な治療がわからなくなっている親に寄り添い、特にアレルギー疾患で長期間の治療が必要な子どもには前向きに取り組めるようにサポートしている。地域のかかりつけ医をめざしたいという院長に詳しく話を聞いた。

(取材日2019年12月11日)

親子ともに安心して相談できるかかりつけ医に

2019年11月に開院したばかりだそうですね。開院にあたっての思いをお聞かせください。

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大学卒業後、関西医科大学附属病院などに勤務し、小児科の特にアトピー性皮膚炎や食物アレルギー、喘息などアレルギー疾患の患者さんに多く携わってきました。日本アレルギー学会アレルギー専門医として、地域の方に専門的な医療を提供したいと考えました。また、中野こども病院に勤務していた時には、365日24時間開いている病院だったこともあって、常にさまざまな感染症の患者さんが来られていましたね。当直もしていたし、幅広い疾患を診なければいけなかったので、随分勉強させてもらったと思います。そういった経験を生かして、子どもに関することはどんなことでも気軽に相談できるクリニックにしたいと考えて開院しました。

外観も印象的ですが、こだわったのはどんな点ですか?

一番は感染症の患者さんをしっかり隔離できる造りにすることです。入口やお手洗いも別にして、感染症用の診察室も2つ設けました。外のキリンは等身大に近い動物を置きたいという父の意向です。インパクトありますよね(笑)。それで当院のロゴもキリンにしたんです。僕がこだわったのは、むしろ待合室です。待ち時間もお子さんが飽きないように広くして、電車の模型を走らせたり、テレビを子どもの目線の位置になるように壁に埋め込んだりと工夫しました。待ち時間がないのがベストですから、インターネットで予約できるシステムも取り入れているのですが、アレルギーの診察は長くなりがちです。検査待ちの時間もあるし、一人ひとり状態を診て対応していくには時間がかかります。アレルギーで受診している子は元気だからじっとしていないし。クリニックを嫌いにならないような楽しい空間にすることにこだわりました。

診察において、先生が心がけておられるのはどんなことですか?

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子どもにとって一番良い選択肢を選ぶことです。関西医科大学病院に勤務していた時にお世話になった先生から、しようとしている治療が子どもにとってベストなのかを常に考える姿勢を学びました。それから、診察時に必ず肌の状態を診ることです。アトピー性皮膚炎やアレルギーで来られた患者さんでなくても、聴診器を当てる時にまず肌を確認します。きれいな肌を保つことがアレルギーの予防につながるといわれているので、お母さんにスキンケアをしっかりしてあげてほしいとお伝えしています。ただ、お母さんを責めたり追い詰めたりしないように気を配り、できるだけ苦労をねぎらいたいと思っています。

アレルギー治療の専門的知識と経験に基づく診療

アトピー性皮膚炎はどんな方針で治療されているのですか?

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よくお母さんに言うのは「基本的にアトピー性皮膚炎は治りません」ということです。だから皮膚を少しでも良い状態に保っておくことが大切で、「そのために薬を塗ったり飲んだりしないといけないのは大変だけれど、うまく付き合っていきましょう」と伝えます。きちんと治療しても良くなる人もいれば、良くならない人もいる。それはお母さんの責任ではないし、落ち込まずに適切な量の薬をきちんと使ってケアをしてもらうように話します。患者さんが小学校高学年から中学生くらいになると、反抗期になってなかなか親の言うことを聞かなくなってきます。その頃には、直接本人が自覚を持って治療に取り組めるように話します。自分の状態は自分が一番よくわかるのだから悪くなる前に対処するようにしようと。時には厳しく叱ることもありますが、徐々にコントロールできるようになってくると、症状の軽減も見込めるようになると思いますよ。

情報が多過ぎることを、心配されているそうですね。

インターネットやテレビなどから多くの情報が得られるようになり、調べれば調べるほど何が正しいのかわからなくなっているように感じています。個人差があるのに偏った情報を信じ込んでいる患者さんも多く、食べ物は不用意な除去が増えていると思いますね。ピーナッツやそばはアレルギー反応が出たら怖いから、まったく食べさせないとか。それでもいいのかもしれないけれど、怖いからずっと食べないというのは、僕は違うと思います。アレルギー学会からも「不用意な除去は避けるように」といわれており、離乳食の時みたいに小さじ1杯から始めて、反応が出なければ完全に避けるべきではないと思うんです。成長していく中で、食べられないとされている食べ物も食べられるようにしていくことも必要だと思っています。また、ステロイドを怖がりすぎて薬を少ししか塗っていないケースもよくあります。情報に振り回されず、専門の医師に相談してもらいたいですね。

ところで先生は、なぜ小児科でアレルギーを専門にしようと思ったのですか?

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もともと僕が子どもの頃に喘息もアトピーも持っていて、小児科の医師をしていた祖父によく診てもらっていたんです。でも、高校時代、医学部への進学は考えていませんでした。受験校を決めるときになって親に「医学部も受けてみたら?」と乗せられて(笑)。医学部在学中には、やはりいろんな勉強をする中で興味は広がり、他の科に進もうとも思っていたのですが、大人の場合は年を取っていき終末期に向かっていく病気が多いでしょう? その点子どもは元気になって帰ることが多い。元気に成長していく姿を見られるのはやりがいを感じることです。また、自分の体験を生かせるので、小児科でアレルギーを専門に診るようになりました。

予防に注力し働く母親にも優しい環境をめざす

気分転換にしていることはありますか?

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テニスをしています。大学生の時に始めて、卒業後にこちらに帰ってきてからもずっと続けています。休みの日や平日の夜に練習に行ったり、試合に出たりすることもあります。医療関係ではない仲間と一緒にするのがストレス発散になりますね。忘年会もするし多職種の人たちと交流できる場があるのは良かったと思っています。

小さなお子さんのいる方に伝えたいことは?

感染症もアレルギーも予防できるものは予防してあげたいですね。そのために、任意接種のものも僕はワクチンを打っておいたほうがいいと思います。特にインフルエンザは6ヵ月以下の赤ちゃんはワクチン接種ができないし、かかったら重症化するおそれがありますから、周りの大人がかからないように、うつさないように対策する必要があると思います。当院では予防接種は診察時間と別枠で行っているので、安心して受けに来てほしいですね。また、当院ではアレルギー症状の進行防止にも注力しています。今は多くの人が何らかのアレルギーを持っているといわれています。湿疹から始まって、食べ物、喘息、鼻炎などと進むのを少しでも止めたい。まずは湿疹から食べ物アレルギーに進まないように、生後2ヵ月の予防接種に来られた時からスキンケアの仕方をお伝えしますので、一緒に取り組んでいきましょう。

最後に、今後の展望をお聞かせください。

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歯科医院を運営している父が「働くお母さんに優しい環境をつくりたい」という理想を持っていて、保育園をつくっています。僕もその考えには共感していて、働くお母さんが心配せずに仕事に集中できるように、保育園と連携して病児保育をしていきたいと考えています。そういった環境を整えながら、お子さんに関するちょっとしたことをお母さんたちが気軽に相談できるかかりつけ医になりたいですね。一方で、駅も近いので遠くの方にも頼って来てもらえるようなクリニックをめざしたいです。

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