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副島 和彦 院長の独自取材記事

スマイルこどもクリニック

(門真市/大和田駅)

最終更新日:2024/04/01

副島和彦院長 スマイルこどもクリニック main

大和田駅から徒歩1分。外壁の間から顔を出すキリンが、患者を笑顔にしてくれる「スマイルこどもクリニック」。子どもと保護者が楽しく安心して通える小児科クリニックに、という副島和彦院長のこだわりが院内外で具現化されている。関西医科大学附属病院の小児科でアレルギー疾患などを専門的に診てきた副島院長。アレルギーだけでなく感染症治療やその予防などに幅広く関わっていきたいという思いが募り、開院を決めた。地域のかかりつけ医として子どもと保護者に寄り添い、何が今必要かを考え続ける。優しい笑顔が印象的な副島院長に、診療で大切にしていることや注力する治療、今後の展望について語ってもらった。

(取材日2024年2月19日)

子どもと保護者が楽しく安心して通える工夫が随所に

お子さんが喜びそうな雰囲気のクリニックですね。

副島和彦院長 スマイルこどもクリニック1

入り口のキリンのオブジェは、隣で歯科クリニックをしている父の「等身大に近い動物を置きたい」というアイデアです。私がこだわったのは待合室。遊ぶための広いスペースを確保し、電車の模型を走らせて、テレビを子どもの目線の位置になるように壁に埋め込んでいます。当院はアレルギー疾患治療のために来院するお子さんが比較的多いのですが、アレルギーの診察は検査待ちなどで長丁場になりがちな上に、子どもたちは熱や腹痛があるわけではないので元気いっぱい。なので、クリニック嫌いにさせないためにも、待ち時間を楽しく過ごせるような空間にしなくてはと思ったんです。あと、院内で風邪やインフルエンザウイルスに感染しないように動線も分けました。入り口、お手洗いを別にして、感染症患者さん用の診察室も2つ設置しています。

先生はアレルギー疾患やアトピー性皮膚炎の治療経験が豊富だそうですね。

関西医科大学を卒業後、同大学の付属病院に勤務し、小児科の特にアトピー性皮膚炎や食物アレルギー、喘息などのアレルギー疾患の治療に長年携わってきました。日本アレルギー学会アレルギー専門医資格も取得しています。中野こども病院(現・大阪旭こども病院)では、365日24時間診療を受けつける病院だったこともあって、さまざまな感染症の患者さんが来院され、当直も担当していました。幅広い疾患を診なければならなかったので、随分勉強になりました。私自身、2児の父でもありますし、親しみやすくわかりやすく丁寧で、子どもに関することはどんなことでも気軽に相談できるクリニックにしたいと考えて開院しました。

診察の際にどんなことを心がけていますか?

副島和彦院長 スマイルこどもクリニック2

子どもにとってどれが適切な治療なのかを常に考え、より良い方法を選ぶことです。アトピー性皮膚炎やアレルギーの症状で来られた患者さんでなくても、聴診器を当てる前にまず全身を診て、肌の状態を確認します。きれいな肌を保つことがアレルギーの予防にもつながりますから、親御さんたちにもお子さんの肌をしっかりとケアしてあげてほしいとお伝えします。そして、診察の最後には「他に困ったことはないですか」と聞くことも忘れません。子育て中は小さな困り事が多いものです。メインの症状や心配事だけではなく、ここに来たら困っていることがたくさん解決できるようにしてあげたいのです。説明は丁寧にしますが、情報量を多くしないよう気をつけています。説明が長くなりそうな場合は、スタッフがお子さんを診察室の外で預かって、親御さんにじっくり耳を傾けてもらえるような環境づくりもしています。

アレルギー治療の専門家として啓発に取り組む

アトピー性皮膚炎の治療について伺います。

副島和彦院長 スマイルこどもクリニック3

数年前から重度のアトピー性皮膚炎に対する新しいお薬が出て、治療の幅が広がりました。もちろん薬には個人差がありますから、たとえ症状があまり改善しなかったとしても、それは保護者の責任ではありません。落ち込まず、処方された軟こうを適切な方法で塗り続けることが大切とされています。小学校高学年以降、反抗期で親の言うことを聞かなくなることもありますが、お子さんに「自分の状態は自分が一番よくわかるのだから、悪くなる前に対処するようにしよう」と、本人が自覚を持って治療に取り組めるようにお話しします。

親御さんの不安や悩みにはどのように対処していますか?

情報があふれる現代は「薬を使わずにこんなに良くなりました」など、つい信じたくなるようなコメントが次々と目に入ってきます。ですが、わずか数人の感想と、何万人もいる患者さんが取り組みエビデンスが取れている治療では、信用度がまったく異なります。ステロイドを怖がりすぎて薬を少ししか塗らなかったり、食物アレルギーが出たら怖いからと自己判断で特定の食べ物を食べさせなかったりといったケースも見受けられます。食物アレルギーは検査だけでわかるものではなく、それまでは食べられていたのに突然アレルギー症状が出ることもありますが、その要因は実にさまざま。過剰かつ不必要な除去は推奨されていません。ステロイドなどの薬を適切に使用するため、また大人になってからの食事の幅を狭めないためにも、アレルギーを専門とする医師にご相談ください。

「アレルギー教室」を定期的に開催しているそうですね。

副島和彦院長 スマイルこどもクリニック4

診察時ではお伝えしきれないことを説明して、理解を深めてもらう機会になればとの思いから、3ヵ月に1度のペースで「アレルギー教室」を開催しています。花粉症、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎などの他、お困りの方も多い離乳食など、さまざまなテーマで行っていて、参加者も増えつつあります。もっと多くの方にお越しいただけたらうれしいですね。

子どもの病気を総合的にカバーする小児科医の役割

ところで先生はなぜ小児科の中でアレルギーを専門に選んだのですか?

副島和彦院長 スマイルこどもクリニック5

もともと私は子どもの頃に喘息とアトピー性皮膚炎があり、小児科の医師だった祖父によく診てもらっていたんです。大学に入り医学への興味が広がっていく中で、最初は小児科以外の診療科に進もうと思っていたんですが、大人の場合、年を取って終末期に向かっていく病気が多いでしょう?  その点、子どもは元気になって帰ることが多いのではないかと思ったんです。お子さんが元気に成長していく姿を見るのは、やりがいにもなります。それで小児科を選び、自分の体験を生かせるのでアレルギーを専門に診るようになりました。

子育て中の親御さんたちに伝えたいことはありますか?

感染症もアレルギーも、予防できるものは予防したほうがいいと考えますので、任意接種のワクチンも打つことをお勧めしたいです。インフルエンザについては、生後6ヵ月以下だとワクチン接種対象外ですが、かかると重症化の恐れがあるため、周りの大人が赤ちゃんにうつさないよう、しっかり対策することが重要です。当院ではアレルギー症状の進行防止にも注力しています。今は多くの人に何らかのアレルギーがあるといわれています。湿疹から始まって、食物アレルギー、喘息、鼻炎などとアレルギーの症状が悪化しないように、当院では生後2ヵ月の予防接種に来られた時からスキンケアの方法をお伝えします。小児科は子どものさまざまな症状を総合的に診ることができます。心配なことがあれば、まずは小児科へきてもらいたいですね。

今後、考えている新しい取り組みなどはありますか。

副島和彦院長 スマイルこどもクリニック6

近年アトピー性皮膚炎などの患者さんを多く診るようになり、皮膚がきれいになった後のことも考えながら、治療に取り組んでいきたいと考えるようになりました。具体的には、思春期の子が気になる体毛のケアです。自己流で処理をして皮膚を傷めたり、学校でからかわれたりとトラブルのもとになりかねないため、今後相談に乗れる体制を整えたいと考えています。また、2025年をめどに病児保育の受け入れ数を増やせるよう、現在行政と調整中です。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

子どもの体調は日々変化します。子育てと仕事に奮闘する保護者の方々を少しでもサポートできたらと、当院では病児保育室を併設しています。また2023年より私と同じくアレルギー領域を専門とする女性医師が在籍し、二診体制での診療をスタートしました。子どものアレルギーを減らせるよう、これまでどおり予防接種や食べ物に関する啓発活動も続けます。当院は地域密着型の小児科クリニックです。これはまだ少し先になるでしょうが、私が診察していた患者さんが大人になって、その方がまたお子さんを連れて来てくれる……そんな日を楽しみにしています。そのためにも、今と変わらず子どもたちに何ができるかを一番に考え、お母さん、お父さんのためにより良い環境をつくってあげられるように努力していきたいです。

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