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浅川 麻美 院長の独自取材記事

ファミーユこども歯科

(横浜市都筑区/センター南駅)

最終更新日:2024/09/25

浅川麻美院長 ファミーユこども歯科 main

センター南駅から徒歩2分の場所にある「ファミーユこども歯科」は、近隣の親子を中心に多くの患者が通う歯科医院。子どもの虫歯の治療や予防にとどまらず、口腔機能の適切な発達を重視した診療が特徴だ。日本小児歯科学会小児歯科専門医の浅川麻美院長は、大学病院や小児歯科専門の歯科医院で、乳児や保護者、妊産婦まで幅広く診療し研鑽を積んできた。子どもの歯並びは口腔機能の育成と密接な関係があることから、口腔機能発達不全症の治療にも力を入れている。自身の子育てから学んだという母親目線のアドバイスにも努め、家族で安心して通える地域の「かかりつけ」をめざす同院。優しく穏やかな話し方と明るい笑顔が印象的な浅川院長に、小児歯科に対する思いや診療の特色について話を聞いた。

(取材日2024年6月20日)

子どもの未来のために口腔機能の適切な発達を支援

院名の「ファミーユ」にはどのような意味があるのですか。

浅川麻美院長 ファミーユこども歯科1

「ファミーユ」はフランス語で「家族」という意味を表します。ご家族と一緒にお子さんのお口の健康を守りたいとの思いと、ご希望があればお子さんだけでなく親御さんの定期検診や虫歯治療も行って、ご家族に頼られる「かかりつけ」になりたいとの思いから「ファミーユこども歯科」と名づけました。当院の最寄りとなるセンター南駅周辺をはじめ、港北ニュータウンはファミリー層が多く、ご家族のお口の健康を守りたいというお母さん方のお手伝いができればという思いで診療しています。大学病院では口腔内の状況が悪化してしまった症例や、入院中のお子さん、障害のあるお子さんなどに対応していました。20年にわたって多くの臨床経験を重ねる中で「こんな小児歯科が身近にあれば……」という思いが実り、2019年11月に開院しました。

小児歯科と成人歯科の違いについて教えてください。

歯科は虫歯の治療など悪くなってから受診する、あるいは虫歯予防のために受診するといったイメージだと思いますが、当院ではお子さんに合った離乳食の進め方や正しい食べ方の習得などを通じて、お口のさまざまな機能の発育支援も小児歯科の役割と考えています。子どもの頃に培った口腔機能、例えば噛む、飲み込む、話すなどは、全身の健康や健康的な社会生活の基本となるものです。お子さんは毎日の食事や生活の中でそういった機能を順次獲得していきます。しかし歯が生える、食事ができるようになる時期はお子さんごとに異なり、口腔機能の発達にも個人差があります。インターネットなどに書かれた一般的な情報に合わせて離乳食を進めていくと、口腔機能が十分でないまま成長する可能性もあるので注意が必要です。お子さんの成長に合わせた口腔機能の育成について、小児歯科で十分に相談いただくようお勧めします。

口腔機能の育成では、具体的にどのようなアドバイスをするのですか?

浅川麻美院長 ファミーユこども歯科2

お子さんの口腔機能の異常を気にされて受診する方は少なく、主な主訴は歯並びの悪さです。歯並びは口腔機能発達不全症と近しいところにあるので、機能面に対して積極的な対応が必要だとお話しして、お家で簡単にできるトレーニングなどのアドバイスをさせていただいています。当院では、年齢や機能の発達の程度に合わせて、離乳食の進め方や食生活のアドバイスを行っています。また、口を閉じる力が弱いお子さんに対しては割りばしなどを使って口を閉じる練習をしたり、舌の動かし方のトレーニングなどもお伝えしたりしています。必要と判断すれば、月に1回来院していただいて本格的なトレーニングにも取り組みます。勉強会やセミナーで学び経験を積んだ歯科衛生士を増やし、充実したトレーニング体制を整えています。

小児歯科専門医ならではの成長発育段階に合わせた診療

小児歯科は何歳くらいから受診すればよいでしょうか?

浅川麻美院長 ファミーユこども歯科3

歯が生える前や生え始めた頃から、かかりつけの小児歯科を見つけて定期的に受診していただくのが理想的だと思います。小児歯科は、基本的に離乳食の内容や食べ方などの相談もしていただけるところです。特にお子さんは食事内容や生活習慣によるお口の健康への影響が大きく、虫歯ができる原因が食習慣というケースも珍しくありません。虫歯菌が増えやすい時期を知り、食事内容やおやつを食べるタイミングを工夫すれば、虫歯になるリスクが低い口腔環境を保った状態のまま大人へと成長していくこともめざせますので、早いうちから小児歯科を受診していただくことは重要です。当院には出産前の妊婦さんも通ってくださっています。

子どもの定期検診はなぜ重要なのですか?

成長の途中で目には見えないトラブルが起きることがあります。例えば奥歯のわずかな噛み合わせのずれなどはご家庭で気づくのは難しく、成長するにつれてそれが大きなずれになり、気づいたときには時間と費用をかけた治療が必要な状態ということも。原因は歯の生え替わりがうまくいかなかった、日常の姿勢や寝る向きなどが影響していたなどさまざまなことが考えられますが、こうした気づきにくいトラブルも定期検診を受けていれば早期発見が期待でき、手がかからないうちに対処することも可能になると思います。お子さんの成長変化は早いので、できれば3ヵ月に1回くらいは小児歯科でチェックを受けるようにすると安心でしょう。何か症状が出てからではなく、赤ちゃんの歯が生え始める前から定期的に通っていただくことで、お子さんが生涯痛い思いをすることなくお口の良い状態を維持できるようサポートできたらうれしいですね。

診療を怖がる子どももいるのでは?

浅川麻美院長 ファミーユこども歯科4

他院で治療を断られてしまったというお子さんでも、これまで大勢のお子さんを診てきた経験を生かし、当院で最終的にはスムーズに治療できるよう努めています。どうしても怖がってしまう子の場合は、最初に歯科衛生士とのブラッシングからスタートし、実際に器具を手で触ってもらって、痛くない、怖くないということがわかる練習をしてから治療に入ります。治療後は、スタンプやプレゼントなどのご褒美を用意しています。トラウマなどがあって恐怖心が強い場合は、リラックスした状態で治療を受けていただくために笑気吸入鎮静法にも対応しています。また、その日の治療はお子さん本人にも伝えるようにしていて、わかりやすいようにゆっくり話すことを心がけています。

子育ての悩みは一人で抱え込まず気軽に相談を

院内の衛生環境を維持する工夫があれば教えてください。

浅川麻美院長 ファミーユこども歯科5

開院当初から院内の衛生環境の維持には力を入れてきました。お口に入る器具はすべてヨーロッパ基準でクラスBの高圧蒸気滅菌器で滅菌していますし、治療中に削った歯の粉塵や唾液が飛び散らないよう口腔外バキュームを設置しています。ただ、口腔外バキュームは音が大きいので、恐怖心が強い子の場合は使わないケースもあります。赤ちゃんや妊婦さんにも安心して通っていただけるよう、換気の徹底や患者さんごとにユニットをアルコール消毒して、こまめな清掃を心がけています。

今後の展望をお聞かせください。

近年、お子さんの小児矯正に関する相談が増えています。当院では、治療が必要な不正咬合から審美面を重視した矯正まで幅広く対応しています。成長期にはマウスピース型装置によって抜歯せずに矯正できるケースもありますが、症状や年齢によって向き不向きも考えられるため、早めにご相談ください。混雑する土曜日には小児歯科を専門とする歯科医師2人体制で、予約枠を増やして対応しています。小児歯科というと中学生くらいまでのイメージを持たれるかもしれませんが、当院にはお子さんが20歳になっても親子で通い続けてくださる患者さんもいます。地域に根差した歯科医院ならではの、歯や顎の成長を視野に入れた長期的なサポートを大切にしていきたいですね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

浅川麻美院長 ファミーユこども歯科6

当院には、授乳の悩みや離乳食の悩みなど赤ちゃんの相談で来られるお母さんも多くいらっしゃいます。同じ母親としてお母さん方に共感できる点が多いので、無理なく育児ができるようスタッフも含めて配慮しています。一人ひとりのお子さんに成長のペースがあることを知るだけで、心が軽くなるはずです。育児の悩みは尽きませんが、決して不安を一人で抱え込まず、近所のママ友に相談するような気持ちで気軽にお立ち寄りいただけたらうれしいですね。また、この辺りはジュニアスポーツが盛んで、空手やラグビー専用のスポーツマウスガードの製作も行っています。お子さんの成長や地域のニーズに応えて、親身に対応させていただきますので、些細なことでもお気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

スポーツマウスガード制作
学生:自費6600円~
成人:自費1万1000円~(学生証があれば6600円~)
マウスピース型装置を用いた矯正/38万5000円~、
乳歯列矯正/3万8500円~
部分矯正/5万5000円~
小児矯正/38万5000円~
ご相談内容により金額に変動があります。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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