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鈴木 大輔 院長の独自取材記事

市川すずき消化器・内視鏡クリニック

(市川市/市川駅)

最終更新日:2021/10/12

鈴木大輔院長 市川すずき消化器・内視鏡クリニック main

市川駅南口から徒歩1分という好立地にある「市川すずき消化器・内視鏡クリニック」。自身もこの地に暮らす鈴木大輔院長は、胃・大腸内視鏡検査のスペシャリストとして、働き盛り世代の健康をサポートし続けている。内視鏡検査に対するハードルを下げるため、内装・設備・診療体制・検査機器に至るまで工夫を凝らし、がんの早期発見に力を尽くす。同院のモットーは「胃がん・大腸がんで亡くなる方をゼロに」。治療以前にがん検診の受診率向上が課題と考え、検診の重要性を呼びかけながら、先進の機器を導入し検査・治療の精度を上げている。「忙しい方にこそ検査を受けてほしい」と話す鈴木院長に、内視鏡検査の内容について、また設備面での工夫についても話を聞いた。

(取材日2021年6月2日)

曜日を問わない検査体制で、がんの早期発見に努める

胃・大腸内視鏡検査に力を入れていると伺いました。

鈴木大輔院長 市川すずき消化器・内視鏡クリニック1

胃・大腸内視鏡検査は、私の専門分野です。内視鏡システムは先進のものを導入しており、粘膜表面や毛細血管の構造など、微小な変化も見逃さないように注意を払っています。胃内視鏡検査は、口からカメラを入れる経口内視鏡検査と、鼻から入れる経鼻内視鏡検査からお選びいただけます。経口は病変部をより鮮明に見ることができ、経鼻は嘔吐反射が起こりにくいのが特徴です。また大腸内視鏡検査というと、痛みや苦しさへの不安から、苦手意識をもっている方も多いのではないでしょうか。当院では女性の抵抗感や羞恥心にも配慮し、患者さんの苦痛を最小限に抑えた胃・大腸内視鏡検査を行っています。もし大腸内視鏡検査でポリープが見つかった場合は、その場で日帰りのポリープ切除手術を受けることも可能です。なかなか時間が取れないという方のために、胃・大腸内視鏡の同日検査にも対応しています。

検査にはどれくらいの時間がかかるのでしょうか?

検査自体にかかる時間は10~15分程度、鎮静剤を使う場合の事前点滴を含めても、20~25分程度です。痛みや不安の軽減のために鎮静剤を用いることも可能です。うとうとしているような状態で検査を受けられ、苦痛や不快感はほとんどありません。鎮静剤を使った場合には、検査後1時間程度の休憩時間を設けます。ポリープの切除を行う場合は所用時間が多少長くなりますが、そう大きくは変わりません。朝からならば、お昼頃にはお帰りいただけるでしょう。当院のモットーは「胃がん・大腸がんで亡くなる方をゼロに」ですが、実は女性に限れば日本国内のがんによる死亡原因の第1位は大腸がんとされているのです。働き世代と呼ばれる30~50代の患者さんも少なくありません。忙しい方にこそ、ぜひ検査を受けていただきたいですね。

月曜から日曜まで検査を受けられるそうですね。

鈴木大輔院長 市川すずき消化器・内視鏡クリニック2

当院では胃がん・大腸がんで亡くなる方をゼロにするため、日頃からの予防や早期の発見に努めています。働き世代・子育て世代を含め、皆さんが受診しやすいように、平日は毎日18時まで診療しています。大腸内視鏡検査は月曜から土曜まで毎日受けつけており、不定期ですが日曜にも対応しています。女性の患者さんですと、男性の医師による内視鏡検査に恥ずかしさやストレスを感じることもあるでしょう。毎週月曜、第1・2・3・5水曜、第2・4土曜には女性の医師が胃・大腸内視鏡検査はもちろん、診察も担当しています。女性同士ならば話しやすいこともあるかと思いますので、希望される場合はお気軽にご相談ください。

目を見て話すことで患者との信頼関係を築く

設備面での工夫についてお聞かせください。

鈴木大輔院長 市川すずき消化器・内視鏡クリニック3

大腸内視鏡検査の前には、腸内をきれいにするために下剤を服用します。検査までゆったりとお過ごしいただけるよう、トイレつきの専用スペースを3ヵ所用意しています。個室ですので他の患者さんと顔を合わせることはありません。事前に自宅で下剤を飲むように指導するクリニックもありますが、ご高齢の患者さんや遠方からいらっしゃる患者さんにとっては大変なこと。もともと誰もが受診しやすいように駅から近い場所に開業した経緯もあり、その利便性が失われないように、院内で検査に必要なことをすべて行える環境にしました。検査終了後は、ストレッチャーで寝たままの状態でリカバリールームまで移動してお休みいただけます。また感染対策や利便性向上のため、直接の金銭授受が発生しない自動精算機の導入を予定しています。

診療において心がけていることは何でしょうか?

まずは「患者さんの目を見て話す」ということ。最近は電子カルテを使うことが一般的になり、どうしてもそちらに視線が行きがちです。患者さんときちんと対話することで、お悩みや不調を見逃さないように努めています。そして「患者さんと対等である」ということ。患者さんよりも医師のほうが上などという上下関係は、一切ありません。むしろ人生の先輩である高齢の方には、敬意を払うべきと考えています。スタッフにも「患者さんのことを第一に考え、価値を感じてもらえる対応を」と呼びかけています。そうした姿勢を身につけることで、各自がやりがいを見つけてくれるとうれしいですね。忙しいときでも患者さん一人ひとりと丁寧に向き合って信頼関係を築いていきたいです。そのために、待ち時間の軽減を図るだけでなく、お一人お一人とお話する時間を作りたいと思い、当院では完全予約制を採用しています。

これまで出会った患者さんの中でも、特に印象に残っている方はいらっしゃいますか?

鈴木大輔院長 市川すずき消化器・内視鏡クリニック4

研修医の時に担当していた、肝硬変と肝臓がんを患っていた方のことはよく覚えています。病院にいらした時にはすでに重症で、日を追うごとに体が弱っていき、残念ながら亡くなってしまいました。悔しさと悲しさで出棺の際には思わず涙が出たのですが、当時の上司から「今の気持ちを忘れるなよ」と声をかけられ、またご家族の方からは「先生のような人に診てもらえて良かったです」とおっしゃっていただき、さらに泣いてしまいましたね。初期段階から治療に携わりたいと考えるようになった最初のきっかけは、この出来事だったように思います。

働き世代にこそ、がん検診を受けてほしい

ところで、先生はなぜ医師をめざしたのですか?

鈴木大輔院長 市川すずき消化器・内視鏡クリニック5

なぜくしゃみが出るのか、なぜ痛いと感じるのかなど、人の体に興味があったからです。医師になればそれがわかるのかなと思いましたが、実際は想像以上に奥が深く、まだ答えは見つけられていないですね。開業を選んだのは、クリニックならではのフットワークの軽さを生かし、病気を未然に防ぎたかったから。大学病院や大規模病院には他院から紹介で来た患者さんがほとんどで「どうしてもっと早く来なかったんだろう」と思うケースも多々ありました。市川は私も10年ほど住んでいるなじみの場所。再開発が進んでおり都心へのアクセスも便利なため、働き盛り世代の方が多く住んでいます。「若い人に内視鏡検査を受けてほしい」という私の思いにも合っていますし、この場所で地域医療に貢献しながら、市川とのご縁を感じています。

今後の展望についてお聞かせください。

がん検診をもっと世の中に広めたいですね。日本はアメリカと比べて大腸がんの死亡率が高いとされているのですが、がん検診の受診率を比較すると当然と言えるかもしれません。日本では、便潜血の陽性診断が出ても医療機関を受診しない人も多くいるのが実情です。ポリープの早期発見は、大腸がんの予防につながります。当院では、自動でポリープの状態を判別する「AIを搭載した内視鏡システム」を2021年7月に導入します。がん検診の重要性を伝えながら、さらなる技術向上に取り組んでいきます。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

鈴木大輔院長 市川すずき消化器・内視鏡クリニック6

患者さんの中でも、特に働き世代の方には積極的にがん検診を受けていただきたいと考えています。30~40代というのは、割合は少なくても、何らかの病気を抱えている方が一定数いらっしゃる年代だからです。小さなお子さんがいるにもかかわらず、がんで亡くなってしまう患者さんを見るのは非常にやるせない気持ちになります。「自分は大丈夫だろう」と思って医療機関へ行かないケースも多いですが、病気ではないことを確認するだけでも検査する意味は十分にあると思います。たとえ症状がなくても、定期的に足を運んでもらえる場所にしたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

胃内視鏡検査/1万6500円(税込)、大腸内視鏡検査/2万7500円(税込)、胃・大腸内視鏡検査/4万4000円(税込)※自由診療時の金額です。症状によっては保険適用になることもあります。

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