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菅原 志保子 先生の独自取材記事

さいたま中央クリニック

(さいたま市中央区/大宮駅)

最終更新日:2020/12/11

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ショッピングモール「島忠ホームズさいたま中央店」内にある「さいたま中央クリニック」は、内科、皮膚科、耳鼻咽喉科、乳腺外科など複数の科を持ち、充実した検査設備による健診なども受けられる複合クリニック。そこで2020年11月から、小児科診察もスタートした。小児科を担当する菅原志保子先生は、近隣病院で約18年間小児科医として勤務したベテラン医師。菅原先生に、診療の際に大事にしていることや地域の人々へのメッセージを聞いた。
(取材日2020年12月3日)

診療は、子どもとしっかり向き合い話を聞くことから

どんな患者さんが多いのでしょう?

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まだ開設から1ヵ月なので新規患者さんはそんなに多くなく、前職の病院から引き継いだ患者さんが多めですね。ただ、ここは開院時から耳鼻科があることもあって、鼻炎がらみで来られるお子さんと、アレルギーのお子さんは多い気がします。小児科は子どもの診療の入り口なので、どんな症状でもまずは小児科で診せてもらいます。でもすべてを小児科医だけで診るのは当然難しいですから、症状に応じて各専門科と連携して治療にあたっています。そんな専門家との連携は、小児科医の仕事のメインの一つでもあると思いますね。私自身は、これ!といった専門領域はもっていないのですが、患者さんの傾向として、感染症と発達系分野に力を入れています。

診療の際に大事にしていることは何ですか?

まずは、お子さんにできる限り恐怖を与えないようにすることです。そのために、親御さんの不安もできるだけ取り除けるように努めています。深刻な状態の時は別ですが、いろいろと話しかけて緊張をほぐせるようにしたりなど、病気のことだけでなく、全体的なイメージをつかむようにしていますね。あと、ある程度コミュニケーションがとれる年齢であれば、保護者ではなくお子さん本人から今どんな状態なのかを聞くようにしています。そうして直接話を聞く中で、親子で捉え方に齟齬がないか、どんな性格のお子さんなのか、不均衡な親子関係ではないかといったことが見えてきたりするからです。医師ができるのは、患者さんの回復を手助けすることだけ。自分の体を自分で治していくという意識を持ってもらうためにも、本人と話すことはとても重要ですね。どんな治療がなぜ必要なのかを伝えて納得してもらえれば、子どもは優秀な患者さんだったりします。

子どもたちの保護者とお話しされる際に心がけていることはありますか?

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完璧にできているわけではないんですが、親御さんを責めるような物言いにならないようには気をつけています。特にお母さんに多いのですが、「朝少し鼻水が出ていたのに、学校に行かせてしまって……」など、自分を責める言い方をする方がおられます。ただそれは結果論ですから、「そうかもしれないけれど、直接は関係ないんじゃないかな」というふうに話したりしますね。保護者といえば、私が医師になった当時と今では、お父さんの育児への参加率が圧倒的に上がりました。昔はお父さんがお子さんを連れてくることはあっても、やらされている感じがいっぱいだったんですが、今はきちんと情報把握されていて、夫婦二人三脚で主体的に育児に取り組んでいる人がすごく増えていて、とても良いことだと思っています。

親が感じる「何か変」は見逃せないサイン

検査体制について教えてください。

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クリニックとしては、採血、エックス線、CT、エコー、聴力など、健診で行うような内容は一通り検査可能です。お子さんにはそのままあてはめられない部分もありますが、採血検査は私が行っています。熱が続いている時に炎症反応が高くないか、脱水状態ではないかやアレルギーを調べるのに行うことが多いですね。より高次の医療が必要な場合は、症状に合わせて自治医科大学附属さいたま医療センター、埼玉県立小児医療センター、さいたま市民医療センターなど高次の医療機関をご紹介します。

数多くの患者さんを診てこられた中で、特に印象深い方はいらっしゃいますか?

どなたがというのは特にないのですが、お子さんをちゃんと見ている親御さんの勘はものすごいなと思います。育児の流れ上お母さんの場合が多いですが、お母さんの「よくわからないんだけど、何か変なんです」との訴えは、無視してはいけないと思っています。直近では、結果として白血病だったお子さんがいたんですが、最初は「手が痛い」と「発熱」だけだったんですね。骨は何ともなくて、でも手の痛みが続く、うまく言えないけれど何か変な気がするとのことで、高次施設へ紹介してよくよく調べてもらったら、白血病だったんです。

ずっと見ているからこそ、わかることがあるということですか。

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そうですね。元気な時からずっと見ているからこそ、ほんの少しの変化にも気がつくというのはあると思います。他のケースを見ても、大きい病気が見つかる発端は、お母さんの「何か変」であることはとても多いです。悪くなった時だけピンポイントで診ている私たち医師は、悪い状態が少しであれば様子を見ていいのではと考えますし、100のうち99までは様子を見るだけで済みます。ただ「100のうち1は大丈夫じゃない、重篤な病気が潜んでいる、それを見逃してはいけない」とは、昔の師匠から繰り返し言われました。99は大丈夫でも1を見逃せば診察の意味がなくなってしまうと思って、そこは見逃してはいけないとは肝に銘じています。

発達・発育の相談も気軽に来てほしい

これから特に力を入れていきたいことはありますか?

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今は休校や外出控え、手洗いの浸透などによって、感染症で来られるお子さんは非常に少なくなっています。ですので、治療よりは予防や発育・発達分野、例えば予防接種や乳児健診、発達相談などに力を入れたいと思っています。ワクチンは子どもが無事に育つために大事なもの。接種を受けることは子どもたちの権利なので、きちんと行使させてあげたいですね。発達・発育フォローについては、私が専門的に診られるわけではないのですが、窓口として専門のフォロー機関につなげていければと。親御さんが気がついていない、認めたくない、この程度で相談するのは気が引けるなどの理由から、困っているのにフォロー機関につながっていないお子さんたちをすくい上げられたらと思っています。子どもたちが自分を卑下することなく大きくなってほしい。毎朝笑顔で起きられるような生活につなげてあげたいという思いです。

お忙しい中、ご自身はどのようにリラックスしていらっしゃるのでしょう。

音楽が好きで、コンサートに行くのが何よりのストレス解消法です。2020年は新型コロナウイルスの影響で全部なくなってしまいましたが……。オンライン配信はあっても、チケットを手に入れて、公演日を指折り数えて、当日何を着ていこうか考えて、椅子に座って開演を待つまで含めてのコンサートですから。オンラインにも良さはありますが、やはり生の音が聞きたいし、来年こそは行けると信じて耐えているところです(笑)。

最後に、地域の方々に向けて一言メッセージをお願いします。

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お子さんのことで何か気になることがあれば、病気だけでなく生活や発達に関することでも、ただ少し話をしたいのでも、気軽に寄っていただければと思います。医療的なもので私たちが対応できるものは対応しますし、できないものでも、例えばこういう系統の相談なら保健センターがよいとお伝えすることはできます。HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)は公費接種の対象年齢になったらぜひ打ってほしいと思います。有害事例のインパクトが強くて迷っている方もいらっしゃると思いますが、その後、ワクチンを接種した人と摂取しなかった人の間に発症率の差はなかったことが証明されてます。また、名称から誤解されがちですが、HPVは男性の陰茎がん、陰嚢がん、咽頭がんの原因にもなるウイルスですから、本来は性別を問わず打ったほうが良いものです。定期接種は現在当院では行えないのですが、接種の相談や情報提供は行っているので、いつでもご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

人間ドック/4万5000円~

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