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深澤 圭太 院長の独自取材記事

ふかざわ痛みのクリニック

(京都市中京区/二条駅)

最終更新日:2022/06/28

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嵯峨野線、京都市営地下鉄東西線の二条駅から歩いて4分。二条城に近く、御池通に面したビルの2階にある「ふかざわ痛みのクリニック」は、京都府下はもちろん、全国的にも数少ない「痛みを取るための診療」を専門とするペインクリニック。院長を務める深澤圭太先生は、神戸大学卒業後、麻酔科の医師として大学病院などに長く勤めた医学博士。そこで培われた豊富な知識や経験を生かしながら、現在は神経ブロック療法を中心に、さまざまな痛みを効率的に緩和していくための診療に心血を注いでいる。「すべての皆さんが痛みなく、健康寿命をまっとうできるように」と願う深澤院長に、クリニックでの現在の取り組みや患者への思いなどをじっくり聞いてみた。

(取材日2022年6月3日)

患者の痛みの解消と有意義な生活をめざして

院長先生が痛みの治療をめざした動機を教えてください。

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私は神戸大学医学部の出身で、麻酔科を専門に、兵庫県下の病院や京都府立医科大学附属病院などで医療に携わっていました。そもそも私が麻酔科をめざしたのは、がん患者さんに対する緩和ケアをやりたいと考えたからです。当時、緩和ケアを行う施設はほとんどありませんでしたが、徐々に認知されてきました。ところが、その中で大切であるはずの「痛みの治療」を志向する人材がひどく不足していたんですね。がん患者さんであれ、そうでない方であれ、どのような方にも痛みや苦しみのない健やかな生活を送っていただきたい。その思いこそが、私が痛みの治療に専門特化したきっかけです。そして、大学病院のように敷居の高い所ではなく、もっと身近なスタンスで診療に力を注ぎたいと考え、2019年に自分のペインクリニックを開院しました。

こちらには、どのような患者さんが来られますか?

近隣地域にお住まいの方、ご高齢の方などを中心に、おかげさまで大勢の患者さんにご来院いただいています。主訴としては肩や腰、膝などの痛みを訴える方が一番多いのですが、もう一つ見逃せないのが帯状疱疹による痛みですね。帯状疱疹は、年齢が上がるにつれて痛みが取れにくくなる傾向があり、生涯にわたって痛みが残る方もおられます。とにかく、早い段階で治療することが一番重要なんですね。あと、肩や足の痛みに関しては、「年だから」「古傷だから」と諦めている方が多いんです。治療を通してそうした患者さんと喜びを分かち合えることが、この分野を専門とする医師として何よりうれしく励みになる瞬間ですね。

痛みの原因は、どのように調べていくのですか?

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例えば肩の痛み。腱板と呼ばれる部位の炎症が原因であることが多く、これは超音波(エコー)検査から診断することができます。膝の痛みも同様ですね。また、腰痛の大半は非特異的腰痛といって原因不明なことが多いのですが、手順を追いながらじっくり治療していくことで特定に至るケースも多いものです。ほかにも筋肉や筋膜からの痛み、末梢神経が原因となる痛みなどには、超音波で細かな位置を確認しながら薬剤を注射するアプローチも当院で行っています。万一、さらに専門性の高い治療や手術などが必要なケース、心理的な原因で痛みが出ているケースがあれば、提携している専門の病院を速やかに紹介します。いずれにせよ、皆さんに少しでも早く楽になっていただき、より良い人生を謳歌してもらいたいと願うばかりです。

安全性と確実性を重視した神経ブロック療法に力を注ぐ

よく耳にする神経ブロック療法とは、どういうものでしょうか?

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そもそも、なぜ痛むのか。それは痛みに対して神経が過敏になっているからです。その過敏性を抑えるために、痛みの原因となる部分に局所麻酔薬を投与するのが神経ブロックです。麻酔は時間とともに作用が薄まりますが、過敏性の抑制を図ることで、長期間痛みを抑えることが期待できます。また、神経周辺の炎症を抑えるためのステロイド薬も併用します。こうして神経を鎮めながら少しずつ痛みを軽減させることをめざし、最終的にほとんど感じなくなる状態にまで持っていくことが目標というわけです。また、当院ではほとんどのブロック注射を超音波ガイド下やエックス線透視下で行っています。安全性と確実性にこだわりつつ、ブロック注射時の痛みを最小限に抑えたい。そうした専門性の高い神経ブロックを、クリニックという規模で実践しているのが当院の大きな特徴と自負しています。

ブロック注射や痛み止めに抵抗がある方もいるようですが。

知人からの助言やインターネットの情報で、「ブロック注射は癖になる」「痛み止めはあまり飲まないほうがいい」と考えている方は少なくないようです。確かに注射が好きな人はいないと思いますが、ブロック注射は痛みの状況次第で回数を少しずつ減らしていくことや、問題があれば中止することも可能です。服用薬に関しては、例えば高血圧の方は降圧剤を毎日飲んでいますよね。それと同じで、痛みを我慢せずに適切な量の服用を続けることは痛みの緩和には大切なことです。ただし、長期の服用には適さない薬もありますから、そこは期間や症状によって慎重に選んでいく必要があります。

ペインクリニックが少ないのには、理由があるのでしょうか?

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たいへん残念なことですが、わが国ではペインクリニックが圧倒的に不足していると思います。私が自分のクリニックをスタートさせたのも、そうした事態をどうにかしたいというのが大きな動機です。開院してみて強く実感するのは、ある程度の年齢に達した皆さんが、少なからず何らかの痛みの症状を抱えているという現実です。これだけニーズがあるのにペインクリニックが少ない。その大きな要因になっている一つは麻酔科の人材不足です。私はたまたま最初から痛みの問題に取り組んできましたが、そうした医師は少数派で、勤務医から転身することもなかなかありません。私が使命感を持って活動を続けるのも、こうした背景があるからなんですね。

痛みは決して我慢せず、気軽に早期受診してほしい

現代は超高齢社会。何に気をつけていけばいいでしょうか?

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そうですね。「人生100年時代」ともいわれていますが、単なる寿命ではなく、大切なのは健康に過ごせる時間。いわゆる健康寿命を延ばしたいというのが私の一番の目標です。単に痛みを軽減したり取り除くことだけにとどまらず、自由に体を動かして健康に過ごしていただく。そこに大きな意義があると考えるからです。腰が痛いからと動かないでいると、痛みも強まり、さらに動けなくなってしまうこともあります。ここに来られる患者さんにも、簡単でいいので体操すること、少しでも筋肉を動かすことをお願いしています。せっかく痛みをケアしても、運動不足や姿勢の悪さがあれば、また再発してしまう可能性があります。ラジオ体操や簡単なストレッチで構いませんので、強い炎症などがない限り、まずは動くこと。それが健康寿命を延ばす秘訣だと考えています。

今後の抱負などがあれば教えてください。

これまでやってきた基本的な方向性はそのままに、あとは私自身がいっそう技術を向上させて、皆さんにもっと楽になっていただくことに尽きますね。開院当初よりはそれなりに進化できたと感じますし、患者さんのおかげで本当にいろんな気づきやレベルアップができたと感謝しています。医療技術も医師も常にブラッシュアップしていますから、おかげで、やれることもどんどん増えつつあります。そうした進歩を、ぜひ皆さんにも知っていただきたいですね。あと、駅から近くてアクセスは決して悪くないと思うのですが、提携の駐車場がちょっと離れているのが気になっています。遠方から車でお越しの患者さんも増えていますから、いつか改善できればと考えています。

最後に、読者へ向けたメッセージをお願いします。

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痛みというものは、脳が覚えてしまうんです。何年も我慢していると痛みに対して神経が敏感になり、痛みを感じやすくなったり、強い痛みに変わってしまったりすることがあります。そうしたメカニズムから考えても、少々の痛みだからと我慢するのは決してお勧めできません。軽いうちに治療を始めたほうが治療期間が短く、お薬の量も少なく済むことが多いものです。私自身も椎間板ヘルニアを発症し、神経ブロック療法を受けた経験があります。そうした実体験も踏まえ、きっと親身になってご相談に乗れるのではないかと思います。肩、腰、膝に少しでも気になる痛みを感じたら、悩んだり、怖がったり、我慢したりする前に、まずは気軽にご相談いただければと思います。

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