マイクロスコープを用いた根管治療で
歯の寿命の延伸をめざす
TK海浜幕張デンタルクリニック
(千葉市美浜区/海浜幕張駅)
最終更新日:2024/12/25


- 保険診療
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歯の根っこの治療といわれる根管治療。虫歯が奥深くまで進行して、神経組織まで感染が広がってしまった場合に必要となる治療だ。根管の内部は細く複雑な形状をしており、「TK海浜幕張デンタルクリニック」の宮間豪士院長によると、使用する器具や材料、歯科医師の知識と経験が結果を左右するという。使用可能な器具や材料は保険診療と自費診療とで異なるが、同院ではすべての根管治療にマイクロスコープを活用。できるだけ神経を残すよう心がけ、歯の寿命の延伸に貢献できる治療をめざしている。今回は宮間院長に、同院の根管治療の特徴や実際の流れについて聞いた。
(取材日2024年10月26日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q根管治療とはどのような治療でしょうか。
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A
根管治療は、歯の中の歯髄と呼ばれる神経組織が細菌感染した際、その感染した歯髄を取り除いて、歯の根の中をきれいに清掃・除菌してから根管充填剤を詰めていく治療です。歯の根の中は細く複雑な形をしており、肉眼では奥深くまで見えません。その解決策として、当院では保険診療・自費診療を問わず、マイクロスコープを活用しています。根管内を拡大して確認できるので、細菌感染している部分のみを除去するのに非常に役立つのです。また、マイクロスコープの活用の有無のほか、使用する器具や材料、歯科医師の知識と経験が、根管治療の結果に大きく影響してきます。
- Qこちらの根管治療の特徴はどんなところですか。
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A
神経を除去すると歯がもろくなりやすく、歯の寿命も短くなるといわれているため、できるだけ神経を残す精密な根管治療に努めています。また、保険診療・自費診療を問わずマイクロスコープを活用しているのが、当院の根管治療の特徴です。どちらも精度の高い治療を心がけていますが、保険診療では使用する器具や材料、また治療の工程などに制限があります。自費診療ではその制限はなく、複雑な形状の根管に合わせて専用器具を複数種使い分け、患部に唾液の流れ込みや口腔内細菌による感染を防ぐためにラバーダムを使用。きれいになった歯の根に充填する薬剤にもこだわり、封鎖性・抗菌性・生体への親和性などの見込めるものを厳選しています。
- Q根管治療を受ける前に知っておくべきポイントを教えてください。
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A
根管治療は、自身の歯を残すために有用な治療です。以前は感染した神経はすべて取り除くことが一般的でしたが、今では精密に根管治療を行うことで、状態によっては神経を残すこともめざせるようになっています。当院の場合、マイクロスコープを活用することと、その操作や根管治療に関する知識と経験を持った歯科医師が治療を行うことは、保険診療でも自費診療でも変わりません。ただし先ほど挙げたとおり、使用する器具や材料などを比較すると、保険診療と自費診療との違いは明確です。また特に保険診療の場合、マイクロスコープの活用についてはそれぞれのクリニックの判断によることも知っておいてほしいと思います。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1問診
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最初に問診票に記入。どの歯に痛みがあるのか、どんなことが気になるのかなど主訴のほか、持病や服用薬の有無などについて回答。その回答をもとに歯科医師が再度問診し症状を確認。同院では一番悩んでいることや治療に対する要望も詳細に聞き取ることを大切にしているという。
- 2口腔内検査
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緊急性がある場合はすぐに処置が行われるが、緊急性のない場合は、まずは口腔内をくまなく検査される。虫歯の状態、歯周病の有無、噛み合わせの状態、顎関節の状態など口腔内全体をチェック。3DCTで根管内部なども撮影され、状態を精密に把握していく。
- 3検査結果から治療計画を立てる
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検査結果をもとに現在の口腔の状況が説明され、治療方針を相談。治療期間、治療にかかる金額なども提示され、患者の要望も鑑みながら治療方針が決められる。根管治療を行う際には、神経を残せる可能性についても調査。同院では、できる限り神経を残すことをめざして治療計画を立てるという。
- 4マイクロスコープを活用して根管治療
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保険診療・自費診療を問わず、マイクロスコープを活用して行うのが同院の根管治療の特徴だ。マイクロスコープには撮影機能がついており、患部の状態や治療の様子を映像で確認することができる。根管治療自体の治療時間は約1~1.5時間。根管治療が終わったら、かぶせ物が作られていく。
- 5定期的なメンテナンス
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すべての治療が終わった後は、他の歯の状態を確認し、噛み合わせのチェックも念入りに行われる。その後は定期的にメンテナンスに通い、歯科衛生士によるケアを受ける。根管治療が終わっても、定期的にきっちりとメンテナンスを受けることが再治療の防止につながり、ひいては自身の歯を長持ちさせることにつながるそうだ。
自由診療費用の目安
自由診療とは精密根管治療/6万6000円~
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マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。