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小泉 信達 院長の独自取材記事

小泉クリニック

(渋谷区/幡ヶ谷駅)

最終更新日:2021/11/10

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2019年に開院した「小泉クリニック」は、動脈硬化に起因した心臓と血管の病気の診療を得意とするクリニックだ。院長の小泉信達先生は、東京医科大学病院で多数の手術に携わってきた心臓血管外科のエキスパート。地域のかかりつけ医として内科、循環器内科、外科、血管外科など幅広い診療に対応。また、病診連携にも力を入れており、緊急性の高い症状を認めた場合は、迅速に高度な医療につなげられるよう努めている。「開院したことで、一人ひとりの患者さんとじっくり向き合い、きめ細かくサポートできるようになったことがうれしい」とほほ笑む小泉先生に、専門性を生かした診療やかかりつけ医としての真摯な思いをじっくり聞いた。

(取材日2020年9月14日/更新日2021年11月9日)

大学病院レベルの高度な医療を身近に提供したい

開院の経緯を教えてください。

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私の専門は心臓血管外科で、約26年間にわたって東京医科大学病院で手術をメインに多くの患者さんを診てきました。心臓手術や大動脈手術、肺動脈手術、末梢動脈静脈手術などさまざまな手術を行ってきましたが、一刻を争うような症状の患者さんが、術後回復に向かう姿を見ることに大きなやりがいを感じていました。その一方で、亡くなられてしまう方や、元気に退院されても数年後に再び病院に運び込まれて手術となる方もいて、日頃から患者さんの全身を管理して、小さな異変を見逃さず、早め早めに適切な対応ができる医療機関があればという思いを強めていました。そんな中、東京医科大学からほど近いこの場所にご縁があり、これまで培った経験を地域医療に生かせればと開院を決意しました。

クリニックの特徴について教えてください。

当院は心臓と全身の血管の病気に特化しており、高度な専門性を生かした精度の高い診断をめざして、早期から最善の治療を選択し、迅速な処置を提供できるよう努めています。場合によっては、ここから車で5分ほどの東京医科大学病院に救急搬送することもあります。狭心症、心筋梗塞、心不全、不整脈、心臓弁膜症など緊急性があるかどうかの診断なども得意としています。また、病院勤務医時代の長年の経験を生かし、風邪や腹痛などの一般内科から糖尿病や高血圧、脂質異常症などの生活習慣病まで幅広く対応できることも特徴です。血管外科は全身の血管を扱う診療科目なので、内科の知識にも精通していなければなりません。日頃から全身の管理を行いながら小さな兆候を見逃さず、重篤な事態にならないよう、疾患の早期発見、早期治療に努めています。

病診連携にも力を注がれているそうですね。

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そうですね。スムーズな連携も当院の特徴かもしれません。東京医科大学病院に長年勤務していて兼任講師として今も籍を置いているので、病院とのつながりが強く、精密検査が必要な症状の患者さんがいれば、電話やメールで東京医科大学の先生にお願いすることができる緊密なネットワークがあります。大学病院の外来は紹介状を持っていてもかなり混み合うものですが、当院で1次診療を済ませることで、スムーズに次へつなげることが可能だと考えています。この場所での開院を決意したのも、東京医科大学病院の外来の1つのようなかたちで役立てればという思いがあったからです。

かかりつけ医としてリスクを管理し重篤な疾患を予防

検査機器の充実にもこだわられているとか。

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可能な限り大学病院と同等レベルの医療を提供したかったので、一刻を争うような緊急事態にも迅速に対応できるよう、検査設備にはこだわりました。特に急性期に治療が必要となる可能性のある疾患の検査はできるようにしてあります。例えば心筋梗塞になった場合に数値が上がる採血項目も15分程度で結果がわかる機器を導入しているので、胸が痛いという患者さんの中で心筋梗塞の方がいると治療の必要があるかの診断をしていくことができます。また、スタンフォード大学に留学していた時からの友人の先生が心疾患に特化した画像診断専門クリニックを開業しているので、狭心症をはじめとする心疾患の検査でCTやMRIが必要な場合には紹介することもできます。

動脈硬化の進行を抑えるため、生活習慣病の治療にも力を入れているそうですね。

動脈硬化の原因は一つではなく、さまざまな危険因子が重なることで進行が早まるといわれています。高血圧や高脂血症、糖尿病、高尿酸血症、肥満などの生活習慣病は、自分の意思である程度コントロールすることができます。ただ、「生活習慣」を変えることや改善状態を維持することは思うほど簡単ではありません。当院では治療を”継続”することに重点を置き、できるだけ無理なく続けられるようサポートしています。慢性疾患はストレスも大きく関与しているので、食生活を厳しく制限することで多大なストレスを感じてしまっては元も子もないと思うからです。その代わり、これだけは絶対に守ってほしいということは、なぜそうしなくてはならないのかをきちんと説明し、理解していただくよう心がけています。

予約制にされているのも継続して治療していくための工夫ですか?

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高血圧の患者さんや心臓手術後の患者さんなど循環器疾患をお持ちの方には、定期的に服用していただく薬を処方するのですが、予約日を決めないと薬がなくなっていることに気がつかず「数日間、薬を飲んでいませんでした。」と来院する方がいらっしゃいます。本来、継続して服用することで効果を維持しなければならない薬もあるので、予約日を決めて定期的に来院してもらうようにしています。長く通うクリニックだからこそ、予約制であれば患者さんも一日のスケジュール調整しやすいと思うので、かかりつけのクリニックとしてライフスタイルに寄り添った診療体制を作っていきたいと思っています。もちろん飛び込みでいらっしゃる患者さんも、混雑状況によっては少しお待ちいただくようなこともありますが、順次診療させていただきます。また、緊急性があれば予約の方とも順番を入れ替えるなど臨機応変な対応をしています。

全身管理と適切な検査で早期に疾患を診断

印象に残っている患者さんとのエピソードを教えてください。

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勤務医時代、急性大動脈解離で救急搬送されてきた患者さんがいました。その方は手術前に心臓が止まってしまい、心臓マッサージをしながら手術室へ運び手術をしたことがあります。このように1度動脈の病気になると、その後も別の場所に動脈瘤ができる可能性があるので、手術後も引き続き経過観察をしていました。定期検診で動脈瘤が徐々に拡大し、その患者さんはその後2回の手術を受けて、今も当院に通ってくださっています。循環器の病気は命に関わることも多いのですが、それでも私に命を預けてくれて、信頼して手術を受けてくださる患者さんと向き合ってきているので、今後も医師として責任感をもって診療していかなければならないと強く思っています。

今後の展望についてお聞かせください。

日本人の死因のトップはがんで、次に多いのが心筋梗塞などの心疾患、第3位が脳梗塞などの脳血管疾患です。心疾患と脳血管疾患に大きく関与しているのが動脈硬化です。動脈硬化によって心臓の血管が詰まれば心筋梗塞、脳の血管が詰まれば脳梗塞を発症します。つまり、動脈硬化の進行が予防できれば、日本人の死因となる重大な疾患の予防につながるのです。薬に頼るだけではなく、食事の見直しや運動、禁煙といった生活習慣の改善など、一人ひとりの患者さんに寄り添いながら、リスク要因のある患者さんが重篤な疾患を発症しないよう、きめ細かくケアをしていきたいと思っています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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当院には動脈硬化が原因の病気をお持ちの高齢者が多いのですが、動悸や胸の痛みを感じて受診される女性も少なくありません。検査を行うと、若い女性に不整脈が見つかることもあります。また、お仕事でお忙しいビジネスマンは健康診断で、脂質異常症や高血圧症、糖尿病など可能性を医師から指摘されても放置してしまう方がいらっしゃいますが、これらを放置すると心筋梗塞や脳梗塞を発症しやすくなるため、早めに見つけてコントロールしていくことが重要です。当院ではまずは命に関わるような重篤な症状がないかを調べ、その心配がなければ基礎疾患の管理を徹底します。単に薬を飲んで様子をみましょうというだけではなく、季節や日々の生活などに合わせたきめ細かなケアを行っているので、気軽にご相談ください。

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