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末継 哲行 院長の独自取材記事

元中村眼科

(名古屋市中村区/中村日赤駅)

最終更新日:2019/11/27

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名古屋市営地下鉄東山線の中村日赤駅から徒歩3分の医療ビルに、2019年10月にオープンした「元中村眼科」。院長の末継哲行先生は、幼少から大学卒業までの期間を米国ハワイで暮らし、日本に帰国してから、山口大学医学部3年次学士編入学した人物。英語が堪能なため、通訳なしで診察できるのが強み。フランス語、中国語にも対応できるのが特徴だ。明るく見晴らしの良い待合ラウンジは、末継院長が過ごしたハワイの地をイメージ。ユニバーサルデザインの椅子や目の形をした壁掛け時計、ハワイの水の試飲など、ユニークなこだわりが細部に見られる。今回は、末継院長の生い立ちから、大切にする「アロハの精神」、目のファミリードクターでいるために大切にしている治療方針まで、さまざまな話を聞いた。
(取材日2019年10月31日)

見晴らしのいい開放的な待合スペース

クリニック開院の経緯をお聞かせください。

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開院する以前は名古屋駅前の眼科で院長を務めていましたが、私が考える方針での診療を患者さんに提供したいと考え、2019年10月に当院を開業しました。実は、開業しようと思い立ったのが2019年の6月でしたので、準備期間がとても短かったのですが、出会った方々に恵まれ無事に開院できました。以前勤めていた眼科医院の患者さんにも来ていただきやすく、駅からも近く、中村日赤のそばということでこの立地を選びました。医療ビルを選んだのは、同じビル内に内科などもありますので、他科と連携できればと考えたためです。1階には処方薬局があるのも患者さんにとっては便利だと思いました。

とても見晴らしのいい待合室ですが、施設にはどのようなところにこだわっていらっしゃいますか?

初めに見た物件がここでしたが、見晴らしの良さが決め手ですぐにイメージが湧いて、その日のうちに9割くらい設計が決まりましたね。待合にある椅子はユニバーサルデザインのオーダーメイドで、患者さんが立ち座りしやすいようにしました。テーブルではお仕事がある方にパソコンを持ち込んで作業していただくこともできます。ハワイをイメージした明るい空間は、景色もいいし、お話も弾むのではないでしょうか。診察のために待つのではなく、くつろいで時間を忘れてもらいたいことから、「待合室」ではなく「待合ラウンジ」と言えるような空間にしました。診察室は、車いすの方でも診察が受けられるようスペースを広くとり、受付カウンターも特注でバリアフリーを意識しています。

駅が近く便利な立地ですね。患者さんの層や主な主訴を教えてください。

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当院のホームページを見て、名古屋市南区や清洲市などから来られる方もいます。年齢層は、一番下は0歳から、上は95歳まで本当に幅広いですね。当院では加齢黄斑変性の硝子体内注射での薬物治療をしており、そうした症状に悩む方も来られます。他にも、黄斑部にむくみが出て視力が下がるような病気に注射を用いるなど、一般の眼科ではしないような治療をします。眼科はどうしても検査がありますので、他の科と比べて診察までが長いです。当院の特徴として、予約優先制を取り入れています。予約していなくても気軽に来ていただけますが、できれば予約してから来ていただくことをお勧めしています。

「アロハの精神」で患者と向き合う

先生は英語での診療も可能とのことですが、これまでの生い立ちと医師を志したきっかけを教えてください。

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私はもともと福岡市で生まれましたが、幼少の頃に両親の仕事の都合でハワイに引っ越しをしたんです。小学校、中学校、高校とハワイで過ごし、ハワイ大学を卒業した後に帰国して、山口大学の3年次学士編入学を利用して医学部に入学しました。医師をめざしたのは小さい頃からでしたね。自分が喘息やアトピー性皮膚炎で病院に通っていたことと、両親に医者になってほしいと言われて育ったことが影響しています。医学部に入学した頃は内科、特に糖尿病に関して興味があり勉強していました。その頃の知識、経験が今の眼科の医師としての治療にも役立っています。眼科にも糖尿病と関わりがありますので、網膜専門の眼科の医師を志しました。

ハワイでの暮らしが長いとのことですが、海外と日本の医療の違いはどのようなところにありますか?

アメリカはとにかく医療費が高いですね。例えば、皮膚の病気で抗生剤をもらおうと思うと、抗生剤だけで十数万円と、薬代が高額になります。日本では薬も含めて7割~9割の医療費を国が負担してくれるので恵まれていますね。アメリカには民間の保険しかありませんし、保険に加入していても、受診できる医療機関が限られていたり、薬はカバーされていないなど問題があります。日本では気軽に医療機関を受診していただけますので、何か違和感を感じたり、定期的に眼科で検査を受けに来院することをお勧めしています。また、私は英語が堪能なため、日本語が話せない外国人の方にも気軽に受診していただきたいと思っています。

クリニックのコンセプトや、先生の治療方針をお聞かせください。

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当院のコンセプトは、「目のファミリードクター」です。眼科には特定の症状について専門性が高い先生がいろいろといらっしゃいます。患者さんが目の病気になった時、どこへかかったらいいかわからないということがよくあります。私はそういう患者さんのために最初に病気を見つけて、必要があれば適切な病院を紹介するかかりつけ医をめざしています。ハワイには「アロハの精神」というものがあります。A=Akahaiの優しさ、L=Lokahiの調和、O=Oluoluで喜びをもって、H=Haahaaの謙虚さ、A=Ahonuiの忍耐、の5つはすべて医療従事者に必要なものだと思います。スタッフにもアロハの精神で患者さんと接するようにと話しています。

目のファミリードクターとして患者との対話を大切に

先生が得意とされている治療や、こだわりの医療器具などありましたら教えてください。

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得意な治療は、糖尿病網膜症を含む網膜硝子体の分野です。患者さんには緑内障や白内障の方も多いですね。当院では3次元眼底像撮影装置という機械を導入していて、この機械で目の奥の視神経や黄斑部(物を見る中心部分)の神経線維の厚みを調べることで、緑内障のあるなしを判別したり、黄斑部の断層構造を調べて網膜の病気を見つけたりします。なお、当院ではスペースの確保の問題で、白内障などの日帰り手術はしていません。手術が必要な場合には、病診連携をしている名古屋市立大学病院や名古屋第一赤十字病院(中村日赤)などへ紹介しています。

診療される際、先生が心がけていること、患者さんへお伝えしたいことなどをお話しください。

患者さんの主訴、伝えたいことを、一人ひとりからしっかりと聞いていくことです。問診票があっても、たくさん書かれない方もいらっしゃいますし、一番の悩みが問診票に書かれていないこともあります。お話を聞くと大事な情報があったりしますので、カウンセリングを重視していますね。目のファミリードクターとして活躍していきたいので。些細なことも放置せず受診していただきたいと思います。また、最近では失明原因として多い緑内障を発症する方が20人に1人います。気づかないうちに進行していることもありますので、必ず、日本眼科学会眼科専門医に相談していただきたいです。お気軽にご相談ください。

今後の展望や目標をお聞かせください。

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少しずつサービスを拡充していきたいと思っています。 視能訓練士さんたちにも眼科についての知識を高めていただきたいと思っています。視能訓練士さんたちには自分が検査した結果がどう使われているのか診察について見てもらったり、知識を深めていただくトレーニングの場を提供したいですね。 また、当院には日本語がまったく話せない患者さんもおみえになられますので、スタッフは英語での応対も覚えようと頑張っています。名古屋駅近くの立地と語学を生かして、言葉の壁のある外国の方にも眼科専門医を受診していただけるように広く知らせていきたいと考えています。

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