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早期発見と早期対応で症状の進行を遅らせよう
緑内障の治療法

千駄木みしま眼科

(文京区/根津駅)

最終更新日:2019/12/27

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  • 保険診療

40歳以上の20人に1人が罹患しているといわれる緑内障。視神経が障害されることにより徐々に視野が失われ最悪の場合失明に至ることもあるとされている病気だが、初期は自覚症状がないためなかなか気づきにくい。そして、「おかしい」と思った時には病状が進んで視野がかなり欠けてしまっている、というのがこの病気の特徴。失った視野は取り戻すことができないが「症状が出る前に対応すれば、進行を遅らせて生活に必要な視力を維持していくことも可能です」というのは、長年大学病院などで外来・手術に携わり2019年に開業した「千駄木みしま眼科」の三嶋明香院長。現在もレーザー療法を含め緑内障に対応している三嶋院長に、治療法や薬の副作用、同院が取り組む診療などについて話を聞いた。(取材日2019年12月4日)

40歳以上になったら無症状でも検診を。近視や家族歴のある人は注意が必要

Q緑内障とはどんな病気ですか?
A
1

▲長年大学病院や総合病院で緑内障の外来・手術に携わってきた院長

目から脳へ視覚情報を伝達する視神経が、何らかの原因で障害されて視野が次第に狭くなり視力が低下していく病気です。初期は自覚症状がないため、かなり進行した状態になってから気づかれることが多いのがこの病気の特徴。原因にはさまざまありますが、眼圧上昇もその1つです。目の中を循環して眼圧を一定に保つ房水の流れが悪くなり、眼内に滞ってたまることで眼圧が上がってしまうのが眼圧が上がる主なメカニズム。ただし、眼圧が正常範囲内でも発症する正常眼圧緑内障もあり、日本人はこのタイプが過半数を占めるといわれています。そのほかの原因としては、ステロイドの常用や外傷、ぶどう膜炎などがあります。

Q特に注意すべきなのはどんな人でしょう?
A
2

▲患者もわかりやすく説明をしてくれる

ご家族に緑内障患者がいる方もそうですが、注意していただきたいのは発症の割合が高いと指摘される近視の方です。強度近視はもちろん、それほど強い近視でなくても発症の可能性があることを意識して、症状が出ていないうちに眼科で検診を受けることをお勧めします。緑内障と近視の関係性については、近視抑制目的の目薬をお子さんへ投与することで、将来の緑内障を含めた眼科疾患発症リスクを下げていく可能性についての研究が、近年、進んできています。

Q治療法について教えてください。
A
3

▲40歳になったら年に1度は検診を受けよう

緑内障の根本的な治療法はありませんが、進行を遅くすることは可能です。進行を遅らせる治療法には薬物療法、レーザー療法、手術療法の3つがあり、緑内障のタイプや症状などによって選択されます。薬物療法には眼圧を下げるための点眼薬、飲み薬、点滴があります。レーザー療法は、レーザーを当てて房水の流れや排出をスムーズにします。この治療法は、痛みや副作用が少なく日帰り治療が可能なのが特徴です。手術療法はほかの治療法で効果が出なかった時、進行を食い止めるための最終手段として選択されます。眼圧が急上昇する急性緑内障発作の場合、緊急手術になったり、予防にレーザー治療を施したりすることもあります。

Q薬にはどんな副作用がありますか?
A
4

▲一人でも多く緑内障の早期検査・治療をしていきたい

充血や目の痛み、かゆみ、まつ毛が伸びる、色素沈着などさまざまな副作用が考えられます。なかでもつらいのは、角膜に傷がつくことによって起きる目の痛み。外見上の変化なら我慢できても、痛みがつらいとおっしゃる患者さんは当院でもいらっしゃいますね。ただ、視野欠損が強い方で薬の治療効果が出ているなら、そうした副作用を許容していただくケースもあることは事実です。なお、薬の中には気管支の筋肉に反応したり徐脈が出たりする種類があり、気管支喘息や心疾患がある方に使えなかったり、そうした既往症がなくても年齢や体調によっては慎重に投薬しなければならないようなケースもあります。

Q先生が診療で心がけていることを伺えますか。
A
5

▲気になることがあれば気軽に相談してほしいと話す院長

1つは、日本緑内障学会で提唱している基準に沿って治療するということです。たとえば、「前視野緑内障」といって障害が出ていない早期の緑内障は治療スタートの判断が難しいのですが、やたらに目薬を始めるのではなく、眼圧の数値や年齢、眼底出血があるかなどを考慮し一定の基準を超えたら開始する、という明確なボーダーラインを設けて対応しています。もう1つは、患者さんが治療を途中で止めてしまわないよう、治療の必要性を理解していただくことです。そのためにも、現状や治療する理由などを丁寧にご説明するほか、緑内障視野解析ソフトを導入し、ビジュアルで治療の成果が一目でわかるようにしてモチベーションアップにつなげています。

ドクターからのメッセージ

三嶋 明香院長

緑内障は無症状のうちに発見することが将来的な視覚維持のためにも重要です。目の不調がなくても、40歳になったら年に1度は検診を受けましょう。特に近視が強い方や緑内障の家族歴がある方は受診を強くお勧めします。健康診断で「視神経乳頭陥凹拡大」を指摘された方も、緑内障が原因かもしれないので必ず眼科で確認してください。当院では、適切なタイミングでの治療スタートと、患者さんが理解した上で治療に取り組むための丁寧な説明を心がけています。患者さん一人ひとりに合った眼圧の目標値を設定し、定期的なチェックで治療効果を評価しながらより良い治療をめざしていきますので、何か気になることがあれば気軽にご相談ください。

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