全国のドクター9,201人の想いを取材
クリニック・病院 158,634件の情報を掲載(2024年4月24日現在)

  1. TOP
  2. 神奈川県
  3. 相模原市緑区
  4. 橋本駅
  5. りつの内視鏡クリニック
  6. 立之 英明 院長

立之 英明 院長の独自取材記事

りつの内視鏡クリニック

(相模原市緑区/橋本駅)

最終更新日:2023/06/07

立之英明院長 りつの内視鏡クリニック main

橋本駅から徒歩3分の「りつの内視鏡クリニック」は、患者ファーストを掲げ、「安心して受けられる内視鏡検査」の提供に努めている。鎮静剤や鎮痛剤を使用した内視鏡検査を実施し、検査後に休めるリカバリールームは患者が安心できるように個室を完備したという。そんな患者に寄り添う気持ちを大事にする立之英明院長は、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医の資格を有し、これまで多くの大腸・胃の内視鏡検査および治療にあたってきたエキスパートだ。柔和な笑顔で「検査は基本的な技術をかけ合わせ、丁寧に行っています」と話す立之院長に、内視鏡検査の重要性や同院の内視鏡検査の特徴などについて、詳しく話を聞いた。

(取材日2023年1月13日)

「安心して受けられる内視鏡検査」を提供したい

消化器内科の医師の魅力について教えてください。

立之英明院長 りつの内視鏡クリニック1

がんの早期発見、この一言に尽きます。がんは発見されないまま進行すると命に関わる病気です。その中でも大腸がんはここ数年で増えていて、罹患率は1位。死因に関しても女性は1位となっています。そんな怖い病気である大腸がんは、内視鏡検査で早期に発見・治療がめざせて、患者さまの命を救い未来を変えることができる可能性があるのです。それこそが消化器内科の医師の魅力だと感じています。早期発見の実現のために、患者さまにはぜひ定期的に内視鏡検査を受けていただきたいです。検査はご自身の健康を保つ合理的な方法だと私は思っています。実際、検査をまったく受けずにいて、異変を感じてから検査を受けたらかなり進行したがんが発見されたケースも見てきました。当院では、大腸と胃の内視鏡検査に対応しています。患者さまの命を救う手助けができたら、これほどうれしいことはありません。

内視鏡検査は大事だと理解しつつも、「怖い」「痛い」と躊躇される方もいらっしゃいます。

当院では、鎮静剤や鎮痛剤を使用した内視鏡検査を行っております。昔は、それらを使用せずに内視鏡検査を行っていたので「苦しい」「痛い」といった感想が多くありました。ですが現在は、患者さまがうとうとしている間に検査を行うので、痛みが不安な人でも安心していただけるでしょう。ぜひ当院で検査を受けていただき、「内視鏡検査は苦しくない」というイメージに変えていきたいです。経口でも経鼻でも、鎮静剤や鎮痛剤を使用できますので、どちらで検査を行うかは患者さまのご希望に合わせています。ただ、拡大内視鏡は経口内視鏡にしかありませんので、より精査が必要な場合は経口内視鏡を使用させていただきます。ご了承ください。

内視鏡検査の理想的な頻度について教えてください。

立之英明院長 りつの内視鏡クリニック2

2023年の日本消化器病学会のガイドラインでは、腺腫性ポリープを切除した場合は3年以内に大腸内視鏡検査の実施を提案しています。一方米国のガイドラインではポリープが2個以下なら5年から10年後、3個以上なら3年後の実施というのが一つの目安です。これらを参考にされるのも良いですが、私はポリープの有無に関わらず毎年の健康診断で大腸内視鏡検査を行うのも良いと思っています。地域によっては検便での大腸がん検査もあるので、内視鏡検査に抵抗を感じる方はまずそちらを受けてみるのがお勧めです。胃内視鏡検査の場合、胃がんの有無を調べられるピロリ菌検査なら、除菌後は1~2年おき、未感染は3~5年おきを目安としています。ピロリ菌検査は採血で調べる方法もあるので、ぜひ受けていただきたいです。目安についてお話ししましたが、新たに血便や体重減少、食欲不振、排便障害などの症状が出たら、期間に関わらず早めに受診してください。

大腸の腺腫性ポリープの高い発見率をめざす

大腸の腺腫性ポリープについて詳しく教えてください。

立之英明院長 りつの内視鏡クリニック3

大腸腺腫検出率(ADR)といって、将来がんになる可能性のある腺腫性ポリープ、またはがんを見つける発見率というものがあります。当院では、これまで多数の検査を行ってきた中で培った技術を駆使し、高い大腸腺腫検出率をめざしているのです。発見した腫瘍はまず拡大内視鏡を用いて、切除する必要のある腺腫生ポリープやがんか、がん化の可能性が低く切除する必要のないポリープかを見分けております。腺腫性ポリープやがんであれば、取り残しのないように適切な切除が必要です。当院では、今ある技術を組み合わせ、基本的なことを丁寧に行うことを心がけています。通常観察においても拡大内視鏡や狭帯域光を使用し、ポリープが発生しやすいポイントをしっかりチェック。見落としやすい部分は特に時間をかけるなど、いろいろな工夫をかけ合わせて行っています。

ポリープは検査中に切除できるのですか?

ええ。ポリープの数や大きさにもよりますが、ポリープの数が10個前後、大きさが2cm弱まででしたら、検査中に切除が可能です。当院で内視鏡を用いた治療といえばポリープの切除、と言えるほどよく対応しています。また、検査中は拡大内視鏡を使用して、がんかどうかを見極めて診断しています。がんと良性のポリープでは切除の仕方が違いますので、適切な切除や治療を行うためにはこの見極めが重要となるのです。ちなみに、切除したポリープは病理検査を行い、後日結果について直接お伝えしています。

内視鏡検査後、患者さまがリラックスできるように個室が完備されているとか。

立之英明院長 りつの内視鏡クリニック4

当院は患者さまのプライバシーも重視しているため、リカバリールームは個室にこだわりました。個室にすることで検査の前も後も、患者さまは周囲の視線が気にならずに安心して休んでいただけるでしょう。また、着替えも個室内でできるので着替え後の移動がなくて楽であったり、壁で区切られている空間なので清掃がしやすく感染予防の観点から見ても安心していただきやすかったりするメリットがあります。個室は4つしかないので、1日の検査数が限られてしまうという、経営側としてのデメリットはありますが(笑)。検査前から後まできちんと休めることは、安心して受けられる内視鏡検査のイメージづくりに大事だと思いこだわりました。

理念は、「患者さまの幸せの種をまく」

医師をめざしたきっかけを教えてください。

立之英明院長 りつの内視鏡クリニック5

父が医師だったので、父の背中を見て憧れたというのがきっかけです。苦しんでいる患者さんを手術で助ける父の姿や、笑顔で喜ぶ患者さんの姿を見て、僕も同じように医師になりたいなと子どもの頃から思っていました。私が消化器内科を専門に選んだのも、父が消化器外科の医師だったことが影響しています。ただ、私の性格上、外科よりも内科のほうが合っていました。なぜなら、外科は複数の医師がチームプレーで手術を行うことが多いのですが、私自身は看護師や他のスタッフと連携は取りながらも、1人で手術をして完結する仕事をしたかったのです。消化器内科はポリープの切除など外科的な面もあるものの基本は1人で作業を行うので、そういった点も魅力に感じました。

診察において心がけていることを教えてください。

自分の家族に接するように対応し、全力を尽くす、という思いを大事に日々の診療を行っています。そして、患者さまと同じ目線でお話しをして、患者さまに寄り添えるクリニックをめざしています。当院のスタッフはみんな、患者さま思いの人たちばかりです。寄り添った優しい対応が自然にできるスタッフとともに働くことができ、誇りに感じています。

最後に、読者の方へのメッセージをお願いいたします。

立之英明院長 りつの内視鏡クリニック6

当院の理念は「幸せの種をまく」です。当院への受診が、患者さまの人生をより良いものにする一歩になれればという思いを込めました。クリニックは診療を行う場所ですが、人と人が関わりを持つ場所でもあると思います。私たちとの関わりが患者さまにとって良いきっかけになったらうれしいです。また、内視鏡検査の「つらい」「苦しい」というイメージを変えて、検査への抵抗をなくしたいと考えています。病気を早期発見できるチャンスが広がることで、病気の抑止につながり、10年後も20年後も健康で元気に過ごせる方が増えるかもしれません。その可能性のために、私はいつも真剣勝負の武士の気持ちで検査に向き合っているのです。なるべく苦しくない検査の提供に努めているので、検査を一度も受けたことのない方やつらいと思っている方は、ぜひ当院にお越しください。スタッフ一同、患者さまの不安な気持ちに寄り添いご対応させていただきます。

自由診療費用の目安

自由診療とは

胃カメラ検査/2万2000円~、大腸カメラ検査/3万8500円~、腫瘍マーカー/6600円~、胃ABC検診/1200円~、胃アニサキス除去(内視鏡的異物除去術)/1万5000円~、大腸ポリープ切除術/2万円~

Access