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100歳まで自分の目で見るために
緑内障との付き合い方

広島アイクリニック

(広島市中区/胡町駅)

最終更新日:2026/06/05

広島アイクリニック 100歳まで自分の目で見るために 緑内障との付き合い方 広島アイクリニック 100歳まで自分の目で見るために 緑内障との付き合い方
  • 保険診療

緑内障に対して、気づかぬうちに進行し、いずれは失明してしまうという怖いイメージを持つ人もいるだろう。たしかに完治が望める病気ではないが、早めに発見し、適切な治療を続けさえすれば、進行を遅らせることは望める。「広島アイクリニック」の木内良明院長は、緑内障の診療と研究に30年以上携わってきた、まさに専門家だ。広島大学病院の病院長を務めた後は、地域において専門的な治療を提供するため尽力している。「何より大切なのは治療の継続です。勝手な判断で治療を中断すると病気は一気に進行します」と語る木内院長に、緑内障の種類や症状、治療法などについて話を聞いた。

(取材日2026年4月28日)

点眼、レーザー治療、手術などを病状に合わせて選択し、病気の進行を遅らせることをめざす

Qどのような症状が現れたら緑内障を疑うべきでしょうか?
A
広島アイクリニック 定期検診を受けることで早期発見につながる

▲定期検診を受けることで早期発見につながる

初期の兆候はありません。そのため、「見えにくいな」と感じた時はかなり進行している可能性があります。緑内障は病気の進行がゆっくりなことと、片目が悪くなっても反対の目がカバーするため気づきにくいんです。早めに発見するには定期検診を受けることが大切です。会社の健康診断の眼圧検査や視力検査を指標にしている人もいますが、緑内障では眼圧が正常なことが多く、初期では視力も落ちない人がほとんどです。健診では眼底写真が緑内障の発見に有用です。きちんと状態を把握したいのであれば、眼科で眼底検査を受けることを推奨します。特に緑内障を発症した人が身内にいる場合は、遺伝的要素もあり、かかりやすいので、受診してください。

Q緑内障にもさまざまな種類があると聞きました。
A
広島アイクリニック 緑内障は大きく分けて開放型と閉塞型がある

▲緑内障は大きく分けて開放型と閉塞型がある

大きく分けて開放型と閉塞型があります。最も一般的なのが原発開放隅角緑内障という開放型です。目の中には房水と呼ばれる水が流れていますが、その房水の排出路である線維柱帯が目詰まりして通りが悪くなることで起こります。もう1つは、原発閉塞隅角緑内障という閉塞型で、目の中の排水溝が狭くなることで、房水の流れが妨げられて起こるのです。閉塞型は急性発作を起こします。急に眼圧が上がり、目が痛くなって、物が見えなくなるんです。びっくりして瞳が開いたり、風邪薬や睡眠薬が引き金になったりすることもあります。他にも、ステロイドの使用やケガの影響で発症する続発型、生まれつき異常がある小児緑内障があります。

Q治療法は、それぞれ違うのでしょうか?
A
広島アイクリニック それぞれに合った治療法を提案している

▲それぞれに合った治療法を提案している

開放型はゆっくり進行するため、初期は点眼薬で治療します。現在はさまざまな点眼薬があり、緑内障のタイプや眼圧に合わせて処方されます。点眼薬で進行を抑えきれなくなると、レーザー治療や手術を検討します。レーザー治療は痛みが少なく、外来で受けられます。近年は、早期からレーザー治療を行う考え方も広がっています。手術には詰まった箇所を広げるための方法と、新たな出口をつくるための方法があります。閉塞型は手術が必要で、ガイドラインでは隅角を広げるための白内障手術が推奨されています。続発型は原因疾患の治療を行い、小児緑内障は先天性のため手術で対応します。

Q緑内障は治すことができる病気なのでしょうか?
A
広島アイクリニック 適切な治療を行い、適切な時期に手術を決断することが大切

▲適切な治療を行い、適切な時期に手術を決断することが大切

見えなくなったものを見えるようにすることはできませんので、うまく付き合っていく必要がある病気と考えたほうが良いでしょう。ただし、適切な治療を受ければ進行を遅らせ、良い状態を長く保つことが望めます。最もいけないのは「もう治った」と勝手に判断して点眼をやめたり、手術するタイミングなのに先延ばしにすること。それによって病気は進行してしまいます。なお、高齢になると自分で目薬をさしにくくなるため、点眼薬で治療を続けるより、早めに手術に踏みきるほうが良いという考え方もあります。目薬の治療を長く続ける人ほど、手術の期待される効果が薄いというデータもありますので、適切な時期に手術を決断することをお勧めします。

Q日常的にケアできることはありますか?
A
広島アイクリニック 健康的な生活が予防につながると話す木内院長

▲健康的な生活が予防につながると話す木内院長

緑内障は原因が不明なので、発症を防ぐことはできません。目をいたわるような行動で予防できるものではないんです。できることは数少ないのですが、バランスの良い食事、有酸素運動の継続、健康的な生活が予防につながります。「目に良い食材」を取ったり、紫外線を防いだりするのは、あまり意味がありません。それよりもバランス良く、腹八分目で食事をすることをお勧めします。太りすぎも良くありませんが、痩せすぎはもっと危険です。中肉中背の体づくりをめざすことが大切ですね。また、糖尿病になると、緑内障が悪化しやすくなります。過度のアルコール摂取やタバコも目には良くありません。

ドクターからのメッセージ

木内 良明院長

開放型の場合、早期発見が鍵になるので、定期的な検診を推奨します。また、緑内障を発症してしまった場合、何より大切なのは治療の継続です。日本人の場合、40〜50%は治療を中断してしまうといわれていますが、勝手な判断でやめると、病気は一気に進行します。「しばらく間が空いてしまったので病院に行きづらい」と考える患者さんも多いのですが、当院では「よく来てくれましたね」と快く迎え入れますので、恥ずかしがったり、怖がったりせず眼科に足を運んでほしいと思います。