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小児期からの開始も可能 
舌下免疫療法について

おおの耳鼻咽喉科クリニック

(瀬戸市/三郷駅)

最終更新日:2021/05/13

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  • 保険診療

子どもから大人まで、また軽症から重度の症状まで、アレルギー性鼻炎の患者を多く受け入れている「おおの耳鼻咽喉科クリニック」。大野伸晃院長は「鼻の専門家」で、スギ花粉やダニのアレルギー性鼻炎に関しては、薬物治療からレーザー治療、手術、そして舌下免疫療法まで対応する。「舌下免疫療法は優れた治療法ですが、最も肝心なのは患者さんに快適な生活を送っていただくことです」と大野院長。鼻炎をそのままにしておくと日常生活に支障が出たり、体の健康に影響したりする心配もある。大人はもちろんのこと子どもの頃に始めた場合には、数年にわたり長く続けることでよりよい作用が見込めるともいわれる舌下免疫療法。そのメリットや治療内容について詳しく聞いた。(取材日2021年4月21日)

5歳の子どもから可能な舌下免疫療法。長く続けることでアレルギー症状の抑制をめざす

Q花粉症の種類や症状について教えてください。
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▲優しい笑顔で丁寧に説明してくれる

花粉症は、アレルゲンとなる植物の花粉が鼻腔内に入り、粘膜などに付着してアレルギー反応を引き起こすものです。アレルギー性鼻炎には通年性のものと季節性のものがあり、前者のアレルゲンは埃やダニ、カビなど、後者の代表的なものは春先のスギやヒノキの花粉になります。秋にはブタクサやヨモギが花粉を飛ばすことが知られていますね。ほかにカモガヤ、シラカバ、ハンノキなどの花粉があります。季節性のアレルギー性鼻炎の症状は、くしゃみや鼻水、目のかゆみがメインです。通年性の鼻炎は目のかゆみを訴える方はあまりいなくて、鼻が詰まる、咳が出るといった症状が目立ち、お子さんにも多いことが特徴です。

Q花粉症にはどのような治療をするのですか?
A
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▲治療への恐怖心も和らぐ、明るい雰囲気の診察室

まず抗ヒスタミン剤やステロイド剤の内服薬、状態に応じて点鼻薬、点眼薬を処方し、それにより、つらい鼻水やくしゃみなどの症状を緩和していく方法が中心となります。これらの治療は初期療法といって、花粉が飛散する時期より少し前に始めることが重要です。ほかにレーザーなどの器械により鼻の粘膜を焼く治療、手術で粘膜下の組織を減量させる治療、さらに舌下免疫療法があります。当院ではいずれの治療も可能で、患者さんのご希望や生活スタイル、仕事の内容などをよくお聞きし相談して治療法を決定していきます。症状がひどくてつらい方、薬だと眠気を感じて生活に支障が出る方には手術や舌下免疫療法が有用な選択肢といえます。

Q舌下免疫療法とはどのようなものでしょうか?
A
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▲小児期から始めることができる治療法だ

アレルゲンのエキスを口から摂取し、それを毎日続けることで少しずつ体に慣らしていく治療法です。具体的にはエキスを含んだ錠剤を舌の下に置き、1分間ほどそのままにしてその後飲み込みます。適応となるのは、スギ花粉とダニがアレルゲンと確定診断がついた方で5歳以上から可能です。免疫機能が発達途中にある小児期のほうが反応が出やすいといわれてますが、65歳までなら治療を始められます。ただ重症の気管支喘息をお持ちの方は、アナフィラキシーの可能性があるため治療が受けられません。治療のスタートは、花粉が飛び終わって次のシーズンが来る前の5月から冬までの時期が望ましいです。アレルギー性鼻炎はいつ始めても構いません。

Q治療期間はどれぐらいでしょうか?
A
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▲長く継続して治療を行うことが大切

初回の治療は院内で行い、アレルギー反応の様子を見るため30分ほどそのまま待機してもらいます。翌日からは自宅での服用になり、1週間後、2週間後の受診でエキスを増量していきます。その後は定量で1ヵ月に1度の受診になります。期間は少なくとも3年は続けていただきたいですね。舌下免疫療法は続ければ続けるほど免疫の抑制が期待でき、その分将来的に持続させられるのではないかといわれています。アレルギーが完全に治ることを確約する治療ではありませんが、アレルギー反応が強く出ないように免疫を誘導していくものですので、長く続けることが大切です。

Q市販薬もありますが、クリニックで治療するメリットとは?
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▲気軽に相談してほしいと話す大野院長

薬を飲み続けても改善しないという場合、早めに医療機関にご相談ください。自己判断で花粉症と思っていても、例えば副鼻腔炎だったり、温度差で鼻水やくしゃみが出る血管運動性鼻炎という鼻炎の一種だったりする場合もあります。医療機関では問診や鼻の中の診察、血液検査、必要に応じたCT検査などにより総合的に診断し、原因と症状に合わせた治療をすることができます。まずは、ご本人が訴える症状が本当はどのような病気なのかどうか、そこを正しく診断することがスタートです。症状を緩和させ、患者さんが健康的な生活を送ることを目的に治療を行っていきます。

ドクターからのメッセージ

大野 伸晃院長

花粉症は命に関わるものではありませんが、放っておくと仕事や勉強に集中できないなど生活の質が落ちることが予想されます。口呼吸になると口内環境の悪化や風邪、いびきなどの心配もありますね。舌下免疫療法はつらい症状の抑制を望める方法ですが、最も肝心なのは、「薬を飲むのが嫌だ」「眠気がつらい」という患者さんを救い、少しでも快適に生活してもらうことです。薬による眠気を避けたい方、受験生、お子さん、そして薬では症状が抑えられない方の一つの手助けになるのではないでしょうか。毎日続けることが大事ですが、体調が悪いときは休んでも大丈夫。何かあれば相談に乗りますので一緒に頑張っていきましょう。

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