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北村 容一郎 院長の独自取材記事

にこにこクリニック

(尼崎市/尼崎駅)

最終更新日:2020/02/14

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尼崎市の県道41号線(近松線)沿いに、2019年8月にオープンした「にこにこクリニック」。小児科・アレルギー科のクリニックとして、小児科全般の診療や予防接種、アレルギー検査、子どもの発達・成長・育児相談などにも対応している。院長の北村容一郎先生は、いくつかの大規模病院で幅広い分野の小児診療にあたり、重度心身障害児の医療にも深く携わってきた。北村院長には、障害のある子どもとその家族が安心して暮らせるように、そして子どもを持つ世代が安心して子育てできる街にしていけるように、小児科の医師として思い描くビジョンがあるという。開業した経緯や今後の展望・目標などを、北村院長に語ってもらった。
(取材日2019年9月11日)

子どもとパパ、ママの安心と笑顔を支えるクリニックに

先生のご経歴や開院までの経緯を教えてください。

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私は帝京大学を卒業後、大阪市立大学医学部付属病院・PL病院・大阪市立住吉市民病院などで小児科全般の診療にあたり、西宮すなご医療福祉センターや四天王寺和らぎ苑では、主に重度心身障害のある小さなお子さんから高齢者までの医療と生活をサポートしてきました。当院はもともと私の叔父が開院していた「きしがみ内科」があったのですが、その叔父が病気で亡くなり、一旦は医院を閉めていました。そこに「継承しないか」というお話をいただいたのです。私としては、開院するなら自分の地元である滋賀でという思いがありましたし、勤務医としての診療に充実感を感じていましたので、すぐに気持ちは動きませんでした。しかし、この地域の方々の生活や、私が関わっていた重度心身障害児の医療の未来を考えたりするうちに、この尼崎市で地域医療を充実させていくことが必要だと考え直し、小児科・アレルギー科のクリニックとしての開業を決意したのです。

クリニックの理念をご紹介していただけますか。

パパとママと子どもが安心できる楽しいクリニックであり、笑顔と幸せを提供したい。そんな思いで開院しました。お子さんの鼻水・咳・発熱・腹痛・風邪などの症状はもちろん、アレルギー検査、予防接種、ちょっとした擦り傷などの手当てにも対応していますし、発達・成長・育児についての相談にも応じています。地域の身近な小児科・アレルギー科のクリニックとして、パパやママ、そしてお子さんの安心と笑顔を支えていきたいと思っています。そういう意味で、当院の院名を「にこにこクリック」としました。ロゴマークはパパ、ママ、子どもの笑顔をイメージしデザインしました。私も笑顔で、患者さんをお迎えし、パパやママ、子どもにとって、安心して子育てができるようサポートしていければと考えています。

患者層と患者さんの主訴を教えてください。

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また開業したばかりですが、今のところ患者さんの主訴としては、お子さんの熱・咳・鼻水などの風邪の症状、腹痛、そしてお子さんの成長について気になるという相談が多いですね。患者層は、0歳から4歳未満の乳幼児が多いです。ご近所の方がほとんどですが、紹介による来院も増えているようです。うれしいことです。忙しいママも多いので、待ち時間を少しでも減らせるよう、予約システムを導入しています。また、待ち時間も快適に過ごしていただけるよう、プロジェクターでアニメを放送しています。お子さんは夢中になって見ています。

重度心身障害児の在宅診療への展望

診療で心がけていることはありますか。

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お子さんにはいつも笑顔で自然体で対応し、パパ、ママにはきちんと目を見てお話しするようにしています。小児科は、ママとお話しすることが多い科です。パパ、ママに安心・満足して帰っていただけるようにすることも、小児科医師としては大事なことだと考えています。私を指導してくださった先生によく言われたことは、「ママは不安なのに、それを言葉にして出せないこともある。そうした不安は表情に出るから、それを見逃さないことが大事だ」ということでした。電子カルテを見ながら話すのではなく、パパ、ママ、そしてお子さんの目を見てお話をすることで、微妙なニュアンスを受け取れるように心がけています。来院されるパパ、ママとそのお子さんに少しでも元気に笑顔になっていただけるように、しっかりと向き合っていきたいと思っています。

先生は重度心身障害児の診療に対して、熱い思いがあるそうですね。

大学病院や総合病院の小児科に勤務していたとき、発達障害や重い障害のあるお子さんを診る機会が多くあり、次第に重度心身障害児を診ていきたいと思うようになりました。そうした子の支援やフォローをしているのが、医療福祉センターや福祉施設です。私はそこで重度心身障害児の診療にもあたってきました。今は医療の進歩により、重度の心身障害のあるお子さんも天寿を全うできる方が増え、それに伴い、高齢になった親御さんが家でお子さんを療育するのが困難になってしまうケースなど、さまざまな問題があるんです。何よりも、そうした重度心身障害児の診療ニーズを満たしている福祉施設は、まだまだ足りていません。そういう人たちへの支援を、小児科医師として今後行っていきたいという思いがあります。

今後の展望をご紹介いただけますか。

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近いうちに、重度心身障害児を対象にした在宅診療を行っていく予定です。こうした小児科専門の在宅医療を提供できる医療機関は、あまりないと思います。在宅時の医療ケアも通院も、重度心身障害児の場合はとても大変です。パパ、ママの不安や負担、通院のリスクを、できる限り軽減できるように、訪問診療とオンライン診療の体制を整えているところです。私がいなくなっても、重度心身障害児とその家族を支えられるシステムを成立させたいという思いと、お子さんを持つ世代が子育てしやすい街、子どもたちが育ちやすい街にしていけるように、小児科の医師として少しでも貢献できたらと思っています。これは私の大きな目標です。

薬は院内処方、子どもの栄養・発達相談も開催予定

小児科を専門に選んだ理由を教えてください。

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医学部に入り、専門を小児科に選んだのは、純粋に子どもが好きだからです。また、私はもともと吃音があり人前で話をすることがとても苦手でした。医学部生になった当初はそういう思いからいつか小児科医師になりそういう子どもたちを救ってあげたいという気持ちがありました。実際小児科専門の医師になり、吃音の勉強会や研究会に参加しましたが、残念ながら吃音を治す方法は現在のところありません。しかし、自分の意識を変えていくことで周りの社会を変えていくことは可能です。今は一般小児科を主にしていますが、将来発達発育支援という形で少しでも貢献できたらと思います。

お忙しいとは思いますが、どのように気分転換していますか。

体を動かすのが好きなので、以前はよくフルマラソンに挑戦していました。今は開院したばかりですので、運営面の勉強も必要だと思い、時間があればいろいろと勉強しているところです。人の行動の特徴から人を4種類のタイプに分類し、それを組織運営に生かすというある理論があるのですが、興味深くて、当院にも取り入れてみたいと思いながら勉強しています。楽しんでやっていますので、今はそうした勉強が気分転換になっているかもしれません。

最後に患者さんへメッセージをお願いします。

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小さなことでもお子さんの体のことで不安や心配があれば、お気軽に相談ください。お子さんのことはもちろん、パパ、ママも体調不良があるときはお子さんと一緒に診察します。患者さんの負担を減らすために、ベビーカーでも入りやすく、土足で入っていただけるようにしています。待ち時間が少なく済むように院内処方を行っています。また、お子さんの栄養相談や発達相談に応じられる日を設けたり、子育て世代のパパ、ママも楽しめるようなセミナーや季節イベントなどを開催しており、好評をいただいています。クリニックと思わずに気軽にお越しいただければと思っています。パパやママとお子さんが安心できる身近なクリニックとして、お役に立てたらと思います。人口減少が続く尼崎ですが、パパ、ママにとって子育てしやすい・暮らしやすい街づくりに少しでも貢献できたらと考えています。

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