全国のドクター9,008人の想いを取材
クリニック・病院 161,455件の情報を掲載(2020年2月26日現在)

  1. TOP
  2. 岐阜県
  3. 多治見市
  4. 多治見駅
  5. のむら・笠原クリニック
  6. 野村 公志 院長

野村 公志 院長の独自取材記事

のむら・笠原クリニック

(多治見市/多治見駅)

最終更新日:2019/09/30

192563 %e3%81%ae%e3%82%80%e3%82%89 %e7%ac%a0%e5%8e%9f%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%8b%e3%83%83%e3%82%af

2019年8月にオープンした「のむら・笠原クリニック」。院長の野村公志(のむら・こうじ)先生は、生まれも育ちも笠原町。先祖代々、雑貨・文具店や陶料会社、歯科医院として笠原の地に根づいてきたとか。この笠原町と先祖への感謝・敬愛を持って、この地での開業を決意したという。クリニック名やロゴ、院内の設備には、野村院長のこだわりが盛りだくさんだ。「笠原町の中でもこの地を選んだのは、街の中心部だからです。皆さんに平等なクリニックでありたいですね」と笑顔を見せる野村院長。医師をめざした時から、将来的な開業を見据えたキャリアを積んできたのだそう。妻で副院長の野村翔子先生とともに、患者の心に寄り添う医療をめざしている。取材では、野村院長に熱い想いをたっぷりと語ってもらった。
(取材日2019年9月18日)

生まれ育ったこの町への敬愛と感謝を込めて

先生は笠原のご出身だとお聞きしました。

1

はい。先祖代々、笠原に根づいていますので、この地への想いがとても強いですね。生まれ育った土地のおじいちゃん、おばあちゃんたちはもちろん、すべての方々に恩返しがしたくて開業を決めました。クリニック名に「笠原」を入れたのも、この地への敬意を表しています。字体は僕が通っていた当時の多治見市立笠原小学校と多治見市立笠原中学校の学校銘板をまねてみました。地元の方は、もしかしたら気がついてくれるかもしれません。ちなみに、この町の中心で開業したのは、地域の方々に平等なクリニックでありたかったからです。僕の通っていた小学校と中学校は町外れにありましたが(笑)、やはり公民館などは中心部にありますしね。医師をめざした時から、将来は笠原でクリニックを構えたいと思っていましたので、逆算して幅広く経験を積んできました。

“逆算”とは、具体的にどういうことでしょう?

小さい頃から、テレビの影響で「医者はなんでも診てくれる」というイメージを抱いていました。実際は専門ごとに分かれてしまいますが、やはり町のクリニックは「なんでも診られる」ということが大切だと思い開業をすることを見越し大学卒業後は幅広く学びました。とはいえ、中途半端にならないように、日本外科学会外科専門医や日本消化器病学会消化器病専門医などの資格を取得したり、愛知県がんセンター愛知病院(現・岡崎市立愛知病院)の消化器外科医長や、多治見市民病院救急総合診療部の部長代行を務めたりと、しっかりと専門を極めることができる環境に身を置いてきたつもりです。それらの経験を生かして、地域の方々に恩返ししていきたいですね。まったくガツガツしていませんので(笑)、患者さんと心を通わす診療をめざしていきたいと思っています。

今年に開業したきっかけはなんだったのでしょう?

2

歯科医師として女手一つで僕を育ててくれた母が元気で健康なうちに開業しようと思っていました。息子が開業することで、心配をかけることになってしまいますが、そうやって一緒に気持ちを盛り上げることで張り合いも出て、それもまた親孝行になるかなと。それと併せて、地域の方々にも喜んでいただけたらうれしいと思っています。実際に、まだ開業して1ヵ月ですが、患者さんたちに「おばあちゃんにお世話になったよ」とか「ひいおじいちゃんの時はこうだった」とか、いろんなお話を教えていただいています。実は、近くの山にある先祖のお墓から当院が見えるのですが、日に日に先祖への感謝の気持ちが増してきていますね。

地域の人たちが最期まで安心して暮らせるように

院内の随所に院長のこだわりが伺えます。

3

ありがとうございます。内装はもちろん、天井の高さや駐車場の配列、看板など、ほとんど僕が決めました。例えば、近くのカフェやレストラン、総合病院などを回って、天井の高さをメジャーで測ったんです。それで、待合室に求められる居心地の良さや、リハビリテーション室に必要な開放感などを考慮した上で、それぞれの部屋の天井の高さを決めました。待合室のテレビの大きさも、極端に大きいものにするのではなく、患者さんにとって違和感がないであろう大きさにしています。ここはスポーツバーではありませんからね。キッズスペースも待合室ではなく、開放的なリハビリテーション室に設けています。周りの患者さんの目が気になる親御さんの負担も減るかなと。また、入り口は2つあるのですが、救急車のストレッチャーが入れるように動線を考えました。

ロゴマークもすてきですね。

実はこれ、僕がデザインしたんです。母は歯科医師なのですが、母への敬意も表しています。というのも、母は卯年生まれなので、母のクリニックはウサギのロゴなのですが、僕もそれを継承して、戌年生まれにちなみ、口を開けた犬の横顔をあしらったロゴにしました。犬の開いた口の中には、“は=歯”も入れています。また、リハビリテーション室には、バイオリンの絵を飾っているのですが、これは祖母への敬意からです。小さい頃、僕のバイオリンのレッスンに毎日つきっきりで付き合ってくれていましたので、この絵を見ると、「あの時があったから、今があるんだな」って思えるんです。母や祖母、先祖への感謝を忘れずにいたいと考えています。

開業して1ヵ月ですが、患者層はいかがでしょう?

4

高齢の方がほとんどです。今は風邪が流行する時期ではありませんので、整形外科領域の患者さんが多いですね。僕は開業するにあたって、スタッフ募集も患者さん集めもすべてゼロから始めたのですが、すでに地元のつながりを感じています。また、この近隣はおじいちゃんやおばあちゃんが一人暮らしや二人暮らししていることも少なくありません。これから訪問看護や看取りなども含めて、患者さんを最期まで見守っていきたいと思っています。お亡くなりになったときに、見ず知らずの人に運ばれて「何時何分、ご臨終です」と言われるよりも、僕だったら「今まで笠原のために、頑張ってきてくれてありがとう」という気持ちで接してくれる、そんな医師に最期は診てほしいと思いますので。地域の方々が安心して最期まで暮らせるように、医療を通じて支えていきたいですね。

一緒に笑い合い、心が幸せになれる医療をめざして

とてもエネルギッシュな先生ですが、その活力はどこから来ているのでしょう?

5

間違いなくスポーツですね。長く野球をやっていましたので、自然と培われました。今付き合っている友人たちも、一緒にスポーツをしてきた違う職種の人たちばかりです。良い刺激になっていますよ。もともと、僕は人と接することが好きですから、診察でも、患者さんとの話が長過ぎると看護師によく怒られています。それと、僕は子どもたちと話すことが大好きなんです。とてもストレートで、忖度(そんたく)ゼロなので(笑)。日頃から、人気アニメをポイントだけ見るなどして、子どもたちをいかに飽きさせることなく会話を続けるか考えています。子どもたちとの何げない会話も、ほかの患者さんとのコミュニケーションづくりの参考になりますし、日々の診療に生かされていますね。

今後の展望をお聞かせください。

僕の一番の理想は、心の予防医療を行うことです。たとえ病気でなくても、自分の喜びやつらさを伝えられる人がいないときに気軽に立ち寄れる、そんな場所に当院がなりたいなと思っています。というのも、健康でい続けるためには、「今日は自分にとって一番いい日だったかもしれない。明日はもっといい日になるかもしれない」という活力を持つことが大事だと思いますので。一緒にたくさん話をして、笑い合って、心が幸せになったら良いなと考えています。そして、このように交流してきた方々がいずれ通院できなくなったときに、私たち夫婦がご自宅に足を運んで、必要な医療をお届けできたらと。そのためには、今やるべきことを一つずつ確実にこなしていきたいです。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

6

笠原にお住まいの方はもちろん、笠原にご両親がいて将来が心配な方など、まずは一度お越しください。患者さんの心に親身に寄り添いながら、健康な暮らしをサポートさせていただきます。今は「最期まで家で過ごしたい」という方もたくさんいますが、今後は当院でも訪問看護や緩和ケア、看取りなども行っていく予定ですので、お気軽にご相談いただけるとうれしいです。

Access