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星山 芳亮 院長の独自取材記事

ほしやま整形外科医院

(大阪市北区/西梅田駅)

最終更新日:2022/11/14

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各線大阪駅や梅田駅から便利なヒルトンプラザイースト5階に、「大阪梅田メディカルセンター」が2019年春に開業した。5つのクリニックが軒を連ねる中に「ほしやま整形外科医院」がある。奈良県立医科大学を卒業後、大規模病院や救急センターで勤務し、大阪医科大学大学院や同大学の付属病院でも変形性膝関節症の治療や研究に尽力してきた星山芳亮(よしあき)院長。その経験を生かし、ニーズに合わせてより広い視点で社会に貢献したいと語る。先進のエックス線装置やエコー、骨密度測定器を用いて、予防にも積極的に取り組む院長に、開業までの経緯や診療方針について話を聞いた。

(取材日2019年8月22日)

利便性の良さで気軽に受診できる医院をめざす

2019年3月の開院だそうですね。特徴を教えてください。

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この5階全体が、クリニックフロアに生まれ変わったタイミングで、知り合いのドクターが一斉に開院しました。大学の同級生もいますし、当院の隣にある泌尿器科の院長は僕の弟なので、クリニック同士の垣根が低く、総合病院のような感じですね。患者さんを紹介し合うことはもちろん、診察していて疑問に思うことがあれば、電話やメールでなく走って聞きに行きますよ(笑)。内科・皮膚科・心療内科もあり、ひと通りカバーできるので、患者さんにとってもメリットは大きいと思います。内装・外装も統一感があるでしょう? 建築士の方がすべてコンセプトを決めてシックで落ち着いた感じに仕上げてくれました。フロアにはカフェもあって、待合スペースではお茶を飲んでリラックスしていただけます。お仕事帰りに心も休めつつ体のケアをしていただける医院です。

患者層についてお聞きします。

一般的に整形外科は高齢の方が多いのですが、ここは比較的若い世代の患者さんが多いです。オフィス街なので仕事帰りに寄りやすいからでしょうね。兵庫県に勤めていて、自宅のある奈良に帰る途中、乗り換えが梅田だから便利と言って来院される方もおられます。症状としては、首・肩・腰が痛むけれど、仕事を休んで病院に行くほどでもないというケースが多いですね。四十肩や五十肩、ヒールやパンプスを履いていることによる捻挫も。首や肩の痛みは筋肉の緊張を取ってリハビリテーションをしながら、ひどくならないようにケアしています。また膝や腰は変形性疾患の予備軍となっている可能性があり、予防的な観点からも診療にあたっています。

診察時に心がけていることはありますか?

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場所がヒルトンプラザなので、やはり接遇のクオリティーを高く保てるように気を配っています。理学療法士にも、同様に言葉遣いや細かな部分にも配慮するように伝えています。モットーは患者さんに寄り添うこと。「大したことないと思うんですが……」と、軽症なので気を使いながら受診された方に、エックス線検査の結果で特に目立った所見がなくても「何もありません」で終わらせないようにしています。何かつらいことがあって来られているのだから、画像上は出てなくても、症状はあることを受け止めたい。症状を緩和するためのストレッチを僕が見本にやってみせたり、勤務医の時に見てきた「症状が進んだ時の大変さ」を話して予防の必要性をお伝えたりしたり。患者さんが受診して良かったと思える診療を心がけています。

骨粗しょう症の予防にも尽力

先生のご専門分野は?

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大学での研究は変形性膝関節症です。この疾患は手術のほかに完治に導く手段はないと言われていて、人工関節を入れる手術が第一の選択肢でした。僕も数多く執刀してきましたが、やはり人工関節の手術は体への負担が大きいんですね。なので、その前に何かできることはないのかとずっと考えていました。指導担当の先生も、膝の人工関節以外の手術や、予防を重要視されている先生で、僕もその影響を受けたと思います。たとえ変形に至っても、「骨切り術」という体の自己修復能力を利用し、骨を切って膝関節の角度を変えて負担を減らすことをめざす手術があるのですが、これにより末期の変形性関節症でも、ある程度自己修復能力があることが証明でき、学位を取りました。スポーツをしたいという方に推奨できる治療です。大阪医科大学附属病院や、同大学三島南病院に勤務していた頃は、そのような手術を多く行っていました。

そのご経験は、今後どんな形で生かされるのでしょう?

病院では70代以上の高齢の患者さんが圧倒的に多かったので、今、その頃と違った年齢層や疾患の患者さんが来てくださっていることが新しい刺激になっています。これまでの治療経験を直接生かすのではなく、先を知っているからこその予防も兼ねた治療に尽力したいですね。今、予備軍である患者さんの症状が、放っておけばどうなるか、たくさん見て経験してきましたので、説得力をもってお伝えできます。設備面では、機能撮影ができる吊り下げ型のエックス線撮影装置や、整形外科の治療に役立てるエコーを入れており、経験に基づいて、それらの機器を用いた適切な診断ができると自負しています。特に当院の患者層を考えると、全身の骨密度を検査する機器を骨粗しょう症への対策に役立てられると考えています。

骨粗しょう症の予防に力を入れておられるとか。

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50~60代の女性で、腰痛などの訴えで来られた方には、骨密度の測定をお勧めすることがあります。例えば、腰のエックス線画像を見ると骨密度が低そうだとわかるので、そういう場合に血液検査で骨を作る力が強いか、壊すほうが強いかを調べてみるのです。測ってみると、壊すほうが強くなっている方が多い。「骨粗しょう症」になってしまってから治療をしても数値の回復は難しいけれど、落ちてきている段階でスクリーニングすれば予防できる可能性もあります。もちろんご希望に応じての測定になりますが、40代以降は忙しくて自分のことが後回しになってしまいがちで、腰痛などの原因の一つにもなっています。一般の健康診断にはない項目ですし、将来、骨折などを機に寝たきりにならないためにも、一度骨密度を測っておくことをお勧めします。

理学療法士とタッグを組み、より充実した診療へ

ところで、先生が整形外科医師をめざしたきっかけは何でしょう?

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子どもの頃に体があまり強くなくて、よく病院にかかっていたんです。「お医者さんってすごいな」と憧れたことが医師をめざしたきっかけです。いつの間にか、弟も同じ目標を持つようになり、小学校から大学までずっと一緒で、追われている感じでしたから、これは負けられないと(笑)。良いライバルがいたことで2人とも医師になれたのかもしれませんね。大学1年生の時、救急の先生が昼食中に、腕が切断された状態で搬送されてきた人の治療映像を流したんです。食事中だし、引いてる人もいたけれど、僕には「こんなことができるのは何科だ?」と、衝撃でした。整形外科が中心になって治すと知って志望を決めました。実際は再接着の手術は特殊だとわかり、他科の勉強をするうちに最初の気持ちは変わりましたが、研修医の時にかわいがっていただいた部長の先生に誘われたため、結局整形外科に進みました。

今後の展望をお聞かせください。

梅田近辺の整形外科は理学療法士が所属していない医院が多いためか、実はすでに当院のリハビリテーションが飽和状態なんです。予約が取れずにご迷惑をおかけしているので、早く改善できるようにスタッフを増やすつもりです。また、リハビリテーションで行うマッサージに力を入れるため、理学療法士が使用する個室のリハビリテーション室も用意しています。また、僕の専門分野である膝関節についても、今後、患者さんのメリットになるような新しい治療法を取り入れていけたらいいなと考えています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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「病院」というハードルや、ヒルトンプラザという場所に抵抗を持たず、気軽に受診してほしいと思います。せっかくエレベーターで上がってきても、ドアが開いた瞬間「間違った」と帰られる方や、雰囲気を見て「医療費も高額でしょう?」と言われる方がいらっしゃいますが、ご自宅近くの病院と同じ、保険診療のクリニックです。悪くなってしまう前に「未病」の段階で早期治療を始めたら、症状を軽減できてひどくならないように予防できます。気になることがある方は、ぜひ受診してください。

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