全国のドクター8,888人の想いを取材
クリニック・病院 160,973件の情報を掲載(2021年12月08日現在)

  1. TOP
  2. 兵庫県
  3. 西宮市
  4. 苦楽園口駅
  5. 大井クリニック
  6. 大井 雄紀 院長

大井 雄紀 院長の独自取材記事

大井クリニック

(西宮市/苦楽園口駅)

最終更新日:2021/11/04

192528 top

西宮市内にあり、阪急甲陽線の苦楽園口駅から徒歩4分のアクセス良好な立地にある「大井クリニック」。もともとは小児脳神経外科と整形外科の併設でスタートしたが、2021年からは整形外科を専門とする大井雄紀(たかのり)先生がクリニックを継承。一般整形外科からスポーツ整形外科、自身が得意とする肩関節まで、一人ひとりの患者に合わせた幅広い診療とリハビリテーションを提供している。患者層も、地域の高齢者からアスリートまで実に幅広い。そんな大井院長が実践している専門性の高さを追求した診療の一端や、それに伴う大切なコンセプト、患者に対する思いなど、さまざまなアプローチをじっくりとのぞいてみた。

(取材日2021年3月11日)

一般診療からリハビリテーションまで幅広く

クリニックの特徴を教えてください。

1

当院では、整形外科領域のすべての患者さんが安心して来られることを目標にしています。私自身は肩や肘といった上肢が専門ですが、首や腰、膝など、さまざまな部位の診療を満遍なく行っているため、患者さんの層が広いことが一つの特徴です。やはり中高年の方が中心となりますが、スポーツ整形外科の診療を行っていることもあり、午後からはスポーツをしている小学生や中学生がよくやって来ます。設備面ではオープン型のMRIを導入し、2階にはリハビリテーションのスペースを用意するなど、患者さんが利用しやすい環境を整えています。さらに専門性の高い対応が必要な場合は、西宮回生病院や兵庫医科大学整形外科と連携した入院手術などの診療が行えることも強みの一つです。

先生が得意としている分野はありますか?

私自身、大学病院で長く肩関節専門の外来を行ってきたこともあり、肩の診療を得意としています。四十肩や五十肩と呼ばれている肩関節周囲炎や、板状の腱が切れてしまう腱板断裂、それによって軟骨がすり減ってくる変形性関節症などに対する治療ですね。私はかつて、たつの市にある信原病院で働き、肩治療のエキスパートである信原克哉先生のもとで肩関節について学びました。関節造影といって、造影剤を使用して行う肩関節の診断と治療を当院でも実践し、四十肩などで肩が上がらず悩んでおられる患者さんたちに喜んでいただければと考えています。また、腱板断裂や変形性関節症でリハビリをしても改善が見込めない場合は手術が必要なケースもありますが、連携病院に入院していただき、私が手術を行うことも可能です。

リハビリにも注力しているのですね。

2

機能回復や再発予防のために、リハビリはかなり重要な分野だと考えています。当院では2021年4月現在、理学療法士3人、作業療法士1人が常勤しており、それぞれの患者さんに合ったマンツーマンのリハビリをしています。理学療法士の中には肩の仕事をやりたいとわざわざ探して当院に来てくれたスタッフもいて、難しい肩関節のメニューも安心して任せられるのが強みですね。私もこうしたスタッフとの時間を大切にしており、毎週カンファレンスで共通理解を深め、患者さんにどう接するべきかを常に話し合っています。また通えない患者さんを対象に、介護保険を使った訪問リハビリを1年前からスタートしました。3〜6ヵ月に1回定期的に来院していただきますが、その程度の通院スパンであれば患者さんの負担も少なくて済むでしょう。

患者の思いを受け止めた治療を行っていきたい

スポーツ障害の診療も専門的に行っていますね。

20210325 3

ええ。例えば学童や学生さんの場合、普通の学校にトレーナーはいませんし、学校医はだいたい内科の先生だと思います。整形の領域で悩んだ時は、やはり近場のクリニックということで、近隣中学校、高校のさまざまな運動部でスポーツをやっている生徒たちによく利用してもらっています。障害の部位は、スポーツの種類によって異なるもの。野球やバレーボールであれば肩、サッカーならバスケットボールなら指、膝、腰を主に傷めることが多いでしょうから、それだけ幅の広い対応が必要です。中には小学生から中学生、高校生と、成長過程の中でずっと痛みを併発し続けている子もいますから、外傷にしても長期の障害にしても、そうした状況を含めて診てあげることが大切ですね。

スポーツ選手の方に対して気をつけていることは?

競技レベルに関係なく、初めに試合や大会のことを絶対に聞きます。大切な大会があるのなら、間に合わせてあげたいというのが私の思いです。大会の重さというのは人それぞれ違いますからね。今回は諦めて、さらに上のレベルをめざした治療を受けるのも一つ。しかし、次回が最後のチャンスという場合もあるでしょう。高校最後の試合が迫っていて、それで選手生命が終わってもいいからどうしても出たい。そんな言葉を聞くと、多少無理してでもなんとか治してあげたいと思うものです。もちろん無茶なことは決してさせませんが、選手の気持ちを少なくとも受け止めてあげることが大切ではないかと思います。間に合うものなら間に合わせてあげる、そんな治療を考えるのも私の役割です。

診療時に心がけていることは何ですか?

20210325 4

まずは患者さんが何でお困りなのかを症状を見ながら判断し、患者さんの生活背景まで見据えた、一人ひとりに合った治療を行うことです。また、一見整形外科領域の症状であっても、肩の痛みの原因が胆石だったり、手足のしびれが脳疾患による可能性がありますので、そうした疾患をいち早く鑑別し、専門の医療機関へつなげることも重要です。あとは患者さんとの会話ですね。私、目つきが悪いので第一印象は怖いと思われがちだと思います。今までにも再三あった話なのですが、患者さんと目が合わないなぁと思うと、私の頭ばかり見ているんです。怖いのかなと思っていると、「先生、その髪型いいですね」と(笑)。単なる天然パーマなのですが、それをよくいじられるんですよ。時には触ってこられる方もおられました。でも、そうした言葉をかけてもらえるということは、案外、患者さんとの距離は近いのかもしれませんね。

みんなで支え合い、地域の健康寿命を延ばしていきたい

先生もスポーツマンだとお聞きしました。

5

学生時代からずっと野球です。大学対抗親善野球大会があり、全国の大学ごとの整形外科から代表チームが出て争う地区予選からある大会で、近畿地区予選7連覇をし、2016年には全国優勝を果たしました。私は右投げ投手で、左の後輩投手とともに2枚看板で投げておりますが、何かで全国1位になりたいとずっと思っておりましたから、優勝した時は、それはうれしかったですよ。今は新型コロナウイルス感染症流行の影響でグラウンドが借りられませんので、自宅で毎日筋力トレーニングをしています。やはり整形外科医として、そのほうが説得力がありますからね。スポーツ選手に寄り添える診療は、昔からずっと希望していたことでした。もちろん一般整形外科も面白く、自分のやりたかったことは十分にやれていると実感しています。それはたいへん幸せなことだと思います。

先生のご経験が診療に生かされているのですね。

治療に時間がかかるのが一番つらいですから、競技を続けながらどこで治療に専念するか、タイミングを見計らうのも大事です。野球選手だけでなく、兵庫医科大学整形外科を通じサッカー選手や足の障害などを診る機会も増えてきたので、足の疾患にも強い環境をつくりたいと考えております。その一つがインソールという靴の中敷きで、インソールをオーダーメイドしている企業と提携し、足に障害のある方の診療に活用することを始めました。足もとのインソールの非常に微妙な違いによって、荷重や姿勢、運動機能などに影響を与えることが期待できるので、興味があればぜひ一度ご相談ください。

読者へのメッセージをお願いします。

6

平均寿命がどんどん延びる中で、ただ漫然と生きているだけというのでは、もったいないですよね。健康寿命を延ばし、何かやりたいことがあるのなら、それができるようにサポートしていくのが私たちの使命です。夫婦でウォーキングがしたいし、60歳を過ぎてもテニスがしたい。でも膝が痛くてそれができないのなら、その膝に対するアプローチは私たちにお任せください。痛みがあるからやめるのではなく、やりながら痛みを取っていくことをめざします。少年時代からずっと過ごしてきたこの界隈。他のクリニックとも連携をとりながら、それぞれの得意分野で存在意義を高めつつ、みんなで地域を支えていく。そんな思いで今後も診療を続けていきたいと思います。

Access