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宮澤 仁 院長の独自取材記事

目白マリア歯科

(新宿区/目白駅)

最終更新日:2022/06/03

宮澤仁院長 目白マリア歯科 main

目白駅から徒歩5分、目白通りに面したビルの1階にある「目白マリア歯科」。待合室には色とりどりの熱帯魚が泳ぐアクアリウムが置かれ、ガラス張りの院内はカフェのよう。「リラックスして診療を受けてもらえる環境づくりを心がけています」と話すのは爽やかな笑顔が印象的な宮澤仁院長。歯内療法(歯の根の治療)のエキスパートだ。根管治療に加え歯内療法外科にも対応する同院には、歯の保存を希望する患者や難症例の患者も多く訪れるそう。歯内療法のほかインプラント治療、歯科口腔外科、矯正治療を専門とする歯科医師たちがチーム医療で取り組み、ほとんどの処置が院内で完結する体制を構築。開院から1年を経た同院で宮澤院長に話を聞いた。

(取材日2021年1月19日)

専門性の高い医師によるチーム体制で納得できる治療を

こちらのクリニックの医療コンセプトを教えてください。

宮澤仁院長 目白マリア歯科1

質を重視した治療はもちろん、専門性の高い歯科医療を「いつでも」「誰にでも」「当たり前に」受けていただきたい。そのために患者さま専任の担当歯科医師を中心に、インプラント治療、歯科口腔外科、矯正治療、歯内療法を専門とする歯科医師によるチーム医療体制を構築しています。お口の中は一人ひとり異なり、どの治療が最適かを簡単に判断することはできません。例えばインプラントであれば、インプラントを専門とする歯科医師にデータを送り、手術の情報などを担当医と共有します。その上で担当医は患者さまと相談してプランを決定。手術はインプラント専門の歯科医師が行い、噛み合わせや経過を担当医が引き継ぎます。歯科医師同士が幅広い視野でディスカッションすることで、噛み合わせやインプラント治療の質の高さを追求できるのです。担当医が中心のチーム体制で治療の選択肢を広げ、質を向上させた歯科治療をご提供できると考えています。

現在、どのような方が多くいらっしゃいますか?

開院から1年になりますが、歯の根の治療で来院される方が多い印象です。根管治療を専門とする歯科医師を求めている方は多く、いろいろなところで治療を受けた結果、噛み合わせが悪くなった患者さまもいらっしゃいます。包括的な治療を必要とされている患者さまが多いことは開院前から感じていたため、当院を立ち上げる時は総合的に診られる歯科医院をめざしました。まず痛みを取るための処置が最初になりますが、症状が落ち着いた段階で治療計画を立て、それに沿った予約を取ります。治療が始まるまでは少し時間がかかりますが、始まってしまえば早いと思いますね。

診療の際に心がけていることを教えてください。

宮澤仁院長 目白マリア歯科2

患者さまとのコミュニケーションを重視して、治療を選んでいただけるようにしています。治療は歯科医師の視点から勧めるものではなく、患者さまご自身が診断結果を理解し治療を選択する、ということが私の考えです。もちろん歯科医療のプロフェッショナルとして、情報はわかりやすくお伝えします。症状について原因をご説明して、複数の治療方法をご提示します。治療のメリット、将来起こり得るリスクも含めたデメリット、すべてをお話しし、理解していただいた上で、最良の治療をチョイスしていただきたい。そのために十分な時間を取ってカウンセリングをしています。

難症例にも対応する歯内療法

先生のご専門である歯内療法とはどのような治療なのでしょう?

宮澤仁院長 目白マリア歯科3

あまり聞き慣れないかもしれませんが、歯内療法とは文字どおり歯の内部を治療することです。歯の根の部分には「根管」と呼ばれる細い管があり、この「根管」に関する治療のことを歯内療法と言います。歯内療法は、歯の根を掃除する根管治療と、歯根端切除術や意図的再植術といった外科的処置があり、いずれも歯の根にある細菌を取り除くための治療です。歯の痛みや揺れを感じて治療しても、なかなか改善しない、あるいは何度も再発して治療を繰り返すという場合は、根管の細菌が完全に除去されていないことが考えられます。そのため当院の根管治療では、ラバーダムという治療箇所への細菌の侵入を防ぐためのシートを使用しながら、マイクロスコープで歯の根を隅々まで確認して細菌の除去を図っています。

歯根端切除術、意図的再植術とはどのような手術なのですか?

根本的な原因の可能性が高い根っこの先を切ってMTAと呼ばれる歯科用のセメントで埋める手術です。どちらも細菌が外へ出てくるのを防ぐことで、根尖性歯周炎を治癒に向かわせる方法です。歯根端切除術は歯茎を開いて口の中で根の先を切りますが、意図的再植術では一度歯を抜いて外で歯の根の先を切ります。一度抜歯するので、その時に歯が割れてしまうリスクはありますが、根っこの治療をしているがなかなか治らないというケースでは、根っこの外に感染が広がる根尖孔外感染を起こしているケースや、側枝という根尖付近に集まる複雑に走行している血管への感染の可能性もあります。根の中からアプローチする根管治療だけでは細菌を取り切ることが困難であるため、半年、1年と治療を続けても一向に治らないということが起こってきます。

歯を残す治療ということでしょうか?

宮澤仁院長 目白マリア歯科4

歯を残すことは根の治療を専門とする歯科医師にとってはそれほど難しいことではなく、歯が割れていなければ基本的に残すことはできると考えています。根の治療を成功させるためには3つのステップがあり、そこにルールづけた処置を徹底的に守ることが大切です。1つ目は無菌的な処置といって、根の中に細菌を流入させないで治療を行うこと。2つ目は徹底した洗浄で、細菌の数を減らすこと。歯科用マイクロスコープや薬液、特殊な器具機材を使い、根管内を徹底的に洗浄します。そして、3つ目に緊密な封鎖を行い、細菌の繁殖スペースをなくすことで、もし細菌がいたとしても繁殖できないような環境にします。精密根管治療には、これらのコンセプトを守るための技術や知識が必要で、3つを確実に守ることで初めて再発率を下げることができます。治療で根っこを開け閉めする時が一番感染のリスクが高くなるため、当院では2回で治療を終わらせるようにしています。

患者のQOL向上のためスタッフ一丸となってサポート

先生が歯内療法をご専門に選ばれたのはなぜですか?

宮澤仁院長 目白マリア歯科5

歯科医師になり数年間勤務していたクリニックは一般歯科でしたが、根の治療の患者さまが毎日のようにいらっしゃいました。根管治療を行い、白くて丈夫なセラミック素材のかぶせ物をしても2~3ヵ月後に再発するケースもあり、根管治療はなぜ時間がかかり再発も多いのだろう、治療法はこれでいいのだろうか? という疑問を抱いていました。確実に根の治療ができることはないのだと思っていた頃、恩師との出会いがあり、しっかり治療をすれば治すことが可能だということがわかりました。そして、根の治療は今の日本に非常に必要なことだと思い、専門の道に進みました。

こちらでは痛みの少ない治療にも配慮されているそうですね。

僕自身すごく痛みが嫌いなことが、痛みの少ない治療に取り組んでいる理由です(笑)。まず、注射の針が刺さる痛みを和らげるため表面麻酔をして、電動注射器で2~3回に分けて深部へ麻酔をかけていきます。麻酔の注射をすること自体が痛いので、いかに痛みを和らげるかには工夫を凝らしていますね。根管治療で口を開けていられない方の場合、笑気麻酔を併用することで50分ぐらいの処置でも開けていられるように配慮しています。笑気麻酔を使った治療を望まれる方は増えていますね。それでも、歯科治療に対して強い恐怖心があるということであれば、当院には麻酔を専門とする歯科医師がいますので、別途料金はかかりますが全身麻酔下で治療を行うこともできます。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

宮澤仁院長 目白マリア歯科6

口腔内の環境を整えて歯の健康を維持することは、全身の健康維持はもちろん、精神的な健康を保つことにも役立ちます。早い段階での良質な治療は、ほとんどの領域で費用対効果も高く出ることが多いです。しかし歯の悩みや症状、お口の中の状態は一人ひとり異なりますし、時間の経過によっても変化するものです。そのため当院では些細なことでもご相談、ご報告いただけるように、患者さまとのコミュニケーションを重視し、歯科衛生士も担当制としています。また治療は専門領域を持った歯科医師がチームで取り組み、現在の症状への対処にとどまらず、将来も健やかな毎日を送れるよう、解決策を導き出す努力を惜しみません。お困りのことがあれば、ご相談ください。QOL向上のために、スタッフが一丸となり全力でサポートします。

自由診療費用の目安

自由診療とは

精密根管治療/(前歯)12万1000円~(小臼歯)13万2000円~(大臼歯)15万4000円~
歯内療法外科(歯根端切除術・意図的再植術)/22万円~ ※ただし、当院で精密根管治療を受けてから2年以内の場合は5万5000円~
インプラント治療/39万6000円~(※10年保証を含む)
小児矯正/33万円~
成人矯正/77万~121万円
笑気麻酔(60分)/1万1000円
全身麻酔(90分)/11万円
※すべて税込み

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