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赤尾 見春 院長の独自取材記事

新城・新作こどもクリニック

(川崎市高津区/武蔵新城駅)

最終更新日:2023/09/14

赤尾見春院長 新城・新作こどもクリニック main

川崎市高津区新作4丁目、JR南武線・武蔵新城駅南口から徒歩12分ほどの住宅街に「新城・新作こどもクリニック」はある。ビル2階のクリニックは、L字型の廊下に配された大きな窓から、やわらかな日差しが差し込む明るい空間。ベビーカーでも容易に移動できるゆったりとした配置や自動ドア、スライドドア、中央に配された大型のトイレなど、子育て世代にとって負担を感じがちな子連れ受診をスムーズにさせる工夫がいっぱいだ。「小児科医としても、保育園児の母親としても、日々子どもたちの成長の面白さを実感しています。私のほうが親御さんから子育てに関わる情報を得ることもよくあります」と笑顔で語るのは、2022年春から同院の院長を務める赤尾見春院長。医院の特徴やめざす医療について話を聞いた。

(取材日2022年3月30日/更新日2023年9月12日)

医師であり子育て中の母親の立場から必要な情報を発信

まずは院長就任までの経緯を教えてください。

赤尾見春院長 新城・新作こどもクリニック1

当院は2019年3月に前院長の池上英先生が開業されました。池上先生は日本医科大学の先輩であり、今回池上先生が近隣の「中島医院」院長を引き受けられるということで、お声がけいただき「新城・新作こどもクリニック」の院長職を私が引き継ぐことになりました。今後は2院で連携して地域の小児医療に貢献していければと考えています。

クリニックの診療や運営で、何か変化はありますか?

一番大きな変化は診療時間の変更です。私も、一緒に診療にあたってくださるアレルギーの専門家である尾崎先生も子育て真っただ中。尾崎先生は男性ですが、保育園の送迎から家事、育児を担っていらっしゃいます。それぞれの子どもたちのお迎えの時間があることから、診療終了時間を前より少し切り上げて、17時15分までとさせていただきました。早く終わってしまう分、午後診の開始時間も少し早め、13時30分からとしています。小児科クリニックの午後診療は15時や16時といった遅めの時間に始まるケースも多いのですが、夕方にかからない午後早めの時間帯での受診を希望される方のお役に立てればと思います。また、前院長の池上先生が日曜の診療を担当してくださり、祝日以外の土日も診療が可能となりました。保育園や学校帰りの平日遅めの時間は「中島医院」、午後早めや土日は当院というふうに、ご都合に応じて使い分けていただけます。

ご自身も子育ての最中にあるのですね。

赤尾見春院長 新城・新作こどもクリニック2

はい。私はこれまで小児循環器を専門に、当直やアルバイトのかけ持ちなどもするハードな勤務を続けてきました。少し遅めではありましたが出産を経験し、できるだけ子どもとの関わりを犠牲にしないかたちでの子育てと仕事の両立を模索する中、今回の院長就任に至りました。もともと子ども好きではありましたが、自分の子どもを見ていると、その発達・成長の素晴らしさに日々感動させられます。しかしその一方で、子育てをしながら働くことがいかに大変であるかも知りました。当院を受診される子の親御さんも共働きが大半で、皆さんから子育てのコツや乗り切るヒントを教えていただくこともよくあります。嫌がる子への薬の飲ませ方など、母親であり医師である私自身が良いと思った情報を専門家のフィルターを通して発信していけると良いですね。

主訴に限らず小さな気がかりも相談できるクリニックに

どんな症状のときに受診すれば良いのでしょうか。

赤尾見春院長 新城・新作こどもクリニック3

お子さんの体に気がかりなことがあれば、いつでもご相談いただければと思います。小児科はお子さんの全身をトータルに診られるのが魅力の診療科であり、当院でも、咳、鼻水、発熱、腹痛といった症状から肌荒れ、目の異常などにまで幅広く対応しています。また、主訴以外に問題点がないかも確認していきます。例えば、風邪で来院されたお子さんでも、お肌のかさつきが気になればお声がけしていますし、別の病気で受診したことがきっかけで斜視などが見つかり、専門的な治療へとつながるケースもあります。親御さんも主訴以外に気がかりがあれば、どんな小さなことでも受診の際にお伝えください。もし、より専門的な対応が必要と判断すれば、大学病院へとスムーズにご紹介します。適切な紹介先へとおつなぎするのもかかりつけの小児科クリニックの仕事なんですよ。

各専門の先生の診療や予防接種も行っていると聞きました。

現在は週1日、日本アレルギー学会アレルギー専門医の資格を持つ先生が診療を行っており、アレルギーの専門家のもと、スギ花粉やダニアレルギーに対する舌下免疫療法を受けていただくこともできます。また不定期ではありますが、日曜に日本内分泌学会内分泌代謝科専門医であり、低身長治療に精通する先生が診療にあたっています。ほかにも発達の問題や夜尿などの相談もお受けしていますし、必要な場合は大学病院とも連携をしていますので気軽にお問い合わせください。親御さんだけでは専門家の介入が必要なのか、経過を見て良いのかの判断が難しいケースは多いものですから、まずはお気軽にご相談ください。次に予防接種についてですね。当院ではさまざまな予防接種に対応しており、HPVワクチンの接種も積極的に行っています。HPVワクチンは法律で定められた定期接種の一つになっていますので、適切な時期に受けておくことをお勧めしたいと思います。

小児科医として診療で心がけていることは何ですか?

赤尾見春院長 新城・新作こどもクリニック4

まずはお子さんに直接話しかけ反応を見るようにしています。もちろん、お子さんの状態を間近に見て、経過を知っていらっしゃる親御さんから情報を得ることは大切ですが、それ以上にお子さん自身の反応から得られる情報は多いんです。対話やコミュニケーションという大げさなものでなくても、ちょっとあやしてみて、笑顔が出るかどうかでつらさを確認するといった感じです。親御さんに対しては、過度な心配を与えず、安心を提供するよう心がけています。受診後特にこれといった処置をしていないのに、親御さんがお子さんに「良かったね」と声をかける姿をよく目にしてきました。以前はこの言葉の意味がよく理解できなかったのですが、症状の原因がわかった安心や今後の希望、治療へのやる気のようなものが込められているのだなと思い至りました。このクリニックでも、そんな前向きな言葉が出るような診療を提供していきたいです。

ライフスタイルに合わせたベストな道をともに探る

医師を志したきっかけと、小児科を専門に選ばれた理由を教えてください。

赤尾見春院長 新城・新作こどもクリニック5

子どもの頃から植物や動物の体の仕組みなど、生物系に興味があり、医学部を志望しました。実際、医学部で学んでみると、研究職より患者と直接関われる臨床のほうに面白さを感じるようになりました。小児科を選んだのは、全身を一通り診る診療科であるところに魅力を感じたからです。ほかに、小児科を受診するのはお子さんで、お連れになるのはお母さんが中心という点も、女性である自分に向いていると思ったのもあります。実際診療をしていくと、子どもならではの治癒力は素晴らしいものがあり、その生命力にはいつも助けられていますね。

プライベートで、気分転換や健康維持のために楽しんでいらっしゃることはありますか?

近年では代謝の低下を実感することもあり、体重を増やさないようにウォーキングをしています。若い頃から体を動かすことは苦手なほうなのですが、歩くことならできるかなと。なかなか時間が取れないので、通勤時にバスに乗らずに歩くなど、音楽を聴きながら楽しめる範囲で続けています。以前弾いていたピアノを再開したいなという思いもあるのですが、こちらもなかなか時間が取れず。いつか子どもと一緒にできたらいいなと思っています。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

赤尾見春院長 新城・新作こどもクリニック6

ちょっとした困り事でも気軽に相談していただけるクリニックでありたいと思っています。これまでの経験を生かし、新しい情報もアップデートしながら、お子さん、親御さんと一緒に困り事の解決策を考えていきたいです。処方したお薬が上手に飲めない、塗れないなど、治療がうまく進まない時にも諦めないで相談してほしいと思います。別のお薬を出したり、タイミングを変えたりと、何かしら別のアプローチを考え直すことができます。お子さんにより、ご家庭の状況により、ベストな治療は違うと考えています。それぞれのライフスタイルに合わせたベストな方法を一緒に見つけていきましょう。

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