伊藤 秀憲 院長の独自取材記事
ビクアスクリニック
(大田区/京急蒲田駅)
最終更新日:2024/09/24
JR京浜東北線・蒲田駅、京急本線・京急蒲田駅より徒歩5分の場所に位置する「ビクアスクリニック」。院長の伊藤秀憲先生は、研修医時代に乳がん治療後の乳房再建や顎変形症の治療を経験。病気やケガの治療に携わるだけでなく、患者を笑顔にするための医療があることを知り形成外科に進むことを決意。中でも眼瞼下垂については、医療面と美容面の観点から多様な研鑽を重ね、同院を開業した。見た目に関わる診療では、保険診療、自由診療を含めてさまざまな選択肢を用意し、患者が納得するまで丁寧なカウンセリングを行っている。「患者さんとの信頼関係を何よりも大切にしています」と話す伊藤先生に、眼瞼下垂や最近増えてきたという美容に関わる肌トラブルについてなど、幅広く聞いた。
(取材日2023年9月7日)
患者を笑顔にする「見た目のかかりつけ医」をめざして
どのような症状の患者さんが来院されていますか。
眼瞼下垂をはじめ、粉瘤、ケロイドなど形成外科全般の患者さんや、ニキビや湿疹、アトピー性皮膚炎など一般皮膚科の患者さんが来院されます。また美容皮膚科にも対応をしていますので、しみやしわなどでお悩みの方もいらっしゃいます。最近はオンライン会議などで改めて自分の顔を見る機会が多くなったと思います。それで、こんなところにしみがあったとか、こんなにしわが深くなっているとか、気になるところが出てきてなんとかしたいという方が増えている印象です。年齢を重ねられた女性だけでなく、若い方や男性も来院されていますね。皆さん、マスクを外す前にケアしたいと思われているようです。
保険診療と自由診療の両方に対応をされているのですね。
形成外科の場合だと、欠損や変形などの異常や、その異常による症状に対して治療を行う場合は保険が適応され、医学的には正常な部位に対して何らかの処置を施す治療は自由診療となります。当院では、お困りの症状に対して保険診療が適用できるかどうかを慎重に見極め、適用されない部分についてもきちんと説明して、患者さんが納得できるような方法を検討しています。
事前に丁寧な説明をしていただけると安心です。
何よりも、患者さんと信頼関係を築くことを大切にしています。保険診療も自由診療も医療行為をするわけですから、そこに違いはありません。どの施術であろうと、納得をしてから施術を受けていただけるようカウンセリングにはかなり時間をかけています。スタッフにも、患者さんにストレスを感じさせず笑顔で帰っていただくことを意識してほしいと伝えています。また自由診療の場合、価格について不安に思われる方も多いかと思います。カウンセリングの際にももちろんご説明をしますが、ホームページにも明確に価格を提示していますので、来院前に確認していただくことができます。そうしたこともあって、患者さんがお友達に当院を紹介されることも多いようです。
知り合いの方に勧めてもらえるのはうれしいですね。
そうですね。見た目の悩みというのはとても根深いものです。恩師である教授から、形成外科の治療と美容面に配慮した施術は別々に考えるのではなく、両輪のようにやっていかないといけないと教えられました。患者さんが心からの笑顔になれるよう、保険診療と自由診療の両方からお悩みにアプローチし、「見た目のかかりつけ医」として皮膚や外見のことを何でも安心して相談できるような存在でありたいと思っています。
豊富な経験と先進の医療機器で、さまざまな悩みに対応
眼瞼下垂の治療経験が豊富だと伺いました。
近隣の眼科医院からの紹介で来院される方も多いですね。若い方にも眼瞼下垂が増えていることが気になっていて、まぶたのこすれが影響するので、アトピー性皮膚炎やアイメイクが原因ではないかと思っています。手術治療では、皮膚のたるみが強い場合は余分な部分を切除しますが、眼瞼下垂の多くはまぶたと筋肉をつなぐ部分、つまり挙筋腱膜に緩みが生じて起こるため、緩んだ部分を見つけて短縮し、固定することで治療を行います。ただ患者さんによって皮膚の厚みや筋肉も異なり、ちょっとしたことで不自然な仕上がりになるため、症状と状態を見て慎重に治療方針を決めています。また治療前には、実際に患者さんのまぶたを持ち上げて鏡で見てもらいながら説明するなど、治療後のイメージを共有し、事前によくお話をして納得していただくことを心がけています。
治療後のイメージにも配慮して対応してもらえると安心ですね。
そこが当院の強みと言えるかもしれません。美容に関するお悩みにもしっかりと対応できるようにしています。例えばしみは相談の多いものの一つなのですが、発生する原因は紫外線や摩擦、あるいは生まれつきのものなど、さまざまです。原因ごとに適切な対処法は異なるのですが、ただ肌の表面を見るだけではわかりません。そこで当院では解析ソフトを使用して肌の診断を行い、客観的な判断をしています。患者さんにもソフトで解析した画像をお見せしながら原因や状態をお伝えし、対処法をご説明しています。
他にも肌トラブルの相談はありますか。
ニキビやニキビ痕の相談も多いですね。ニキビを繰り返すことで皮膚が炎症を起こし、痕になってしまうこともありますが、肌は生きているので、ある程度の症状は適切にニキビの治療と肌のケアをしていけば自然と目立たなくなっていくことが望めます。ですから治療や日々のケアは継続することが大切です。
信頼関係を大切に、安心できる医療の提供をめざす
診療の際に気をつけていらっしゃることを教えてください。
経過をしっかりと診るようにしています。例えば、レーザーを用いてしみのケアを行った場合、どうしても皮膚はダメージを受けます。やけどをした後を思い出してほしいのですが、治るまでには水ぶくれができて色が濃くなりますよね。レーザー照射の後、そのような経過をたどる方もいらっしゃるのですが、それはしみが再発したのではなく、施術に伴う症状です。施術後のこうした変化は、患者さんを不安にさせます。だから施術をして終了ではなく、アフターフォローをしっかりと行うように心がけています。
患者さんに寄り添った医療を提供されているのですね。
信頼関係を築くためには、できるだけ丁寧にご説明し、経過観察をきちんとすることが必要だと思っています。それに経過を診ることで、自分の技術を磨くこともできるんですよ。これも恩師からの教えなのですが、自分の施術が正解だったのか、施術がうまくなるにはどうすれば良いのか、もっとこうすればよかったという気づきを教えてくれるのは、患者さんなんです。
最後に、読者へメッセージをお願いします。
当院は形成外科、皮膚科、美容皮膚科の幅広い診療を行い、皮膚全体の問題、外見のお悩みに対応する「見た目のかかりつけ医」をめざしています。自由診療は敷居が高いと感じられる方もいらっしゃると思いますが、診療は納得していただいてから行いますし、丁寧にカウンセリングをして信頼関係を築くことを大切にしています。また多様な施術も行うため、専門性の高いスタッフが集まっています。もし何か気になるところや悩みがあれば、どうぞ気軽に相談にお越しください。
自由診療費用の目安
自由診療とはしみのレーザー施術/2200円~(範囲により異なる)、しわのヒアルロン酸注射/4万4000円~