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原野 雄一 院長の独自取材記事

はらの内科クリニック

(宝塚市/仁川駅)

最終更新日:2019/12/23

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宝塚市仁川にある「はらの内科クリニック」は、阪急今津線の仁川駅から徒歩2分の場所にある。優しい笑顔が印象的な原野雄一院長は、日本消化器病学会消化器病専門医・日本肝臓学会肝臓専門医として多くの診療に携わってきたベテラン医師だ。消化器内科・肝臓内科という専門性の高い診療を提供しながら、一般内科の診療にもあたっている。また、内視鏡検査のエキスパートとして、苦痛の少ない胃と大腸の内視鏡検査にこだわりがあるという原野院長。肝臓内科や内視鏡検査、開院への思いなどについて、原野院長に語ってもらった。
(取材日2019年12月5日)

消化器内科・肝臓内科を専門に一般内科の診療にも対応

これまで多くの病院で勤務経験を積んできたとお聞きしましたが、なぜ開業に至ったのでしょうか。

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大学院を修了後、京都府立医科大学附属病院・京都第一赤十字病院・明石市立市民病院・明石医療センターに勤務し、内科全般と消化器疾患・肝臓疾患を専門に研鑽を積ませていただきました。大規模病院では、患者さんはかかりつけ医の先生に紹介されて治療に来られ、私たちはその病気だけを診て治療します。そして治療が終われば、患者さんはかかりつけ医の先生のところへ戻っていかれます。このように、大きな病院はどうしても専門的治療が中心となり、患者さんの全身的・長期的な治療に関われないという面がありました。私は病気だけを診る医療よりも、患者さんの背景も含め全人的に診る医療をめざしたいと思い、開業を決意しました。幼い頃の私は喘息で、ずっとお世話になっていた先生がいたのですが、私の中ではその先生が理想の「医者」像なのです。患者さんの身近で、患者さんを支える医者でありたいです。

消化器内科・肝臓内科を専門にされたきっかけは?

もともとは外科をめざしていましたが、実際に学んでみるとイメージが違い、内視鏡を使った検査や手術なども行える、内科の中で外科的だと感じた消化器内科を専門にしたいと思いました。また同時に、消化器内科の医師になるなら、腹部をすべて診ることができるようになりたかったので、肝臓も専門に勉強したいと思いました。実は肝臓医療は少しニッチな領域で、どこの病院でも専門に学べるというわけではありません。幸い、明石市立市民病院は消化器内科だけでなく、「肝臓内科」を擁する病院でしたので、内視鏡検査の研鑽だけでなく、多くの肝臓疾患の患者さんを受け持ち、診療させていただくことができました。うれしいことに、勤務医時代に私が担当していた患者さんが、わざわざ時間をかけて、当院に診療を受けに来てくださることもあります。医者冥利に尽きますね。

こちらの患者層や主訴について教えてください。

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当院は、消化器内科としての専門性はもちろん、一般内科の診療も行うクリニックです。エコー検査、胃と大腸の内視鏡検査ができる点が大きな特徴ですので、そうした専門性を求めて来院される患者さんは多いです。年代としては比較的、中・高年層が多いですね。20~30代の方は、他院にかかってみたけれど経過が思わしくないので、セカンドオピニオン的に内視鏡検査を求めて来られるケースが多いです。また40~50代の方は、慢性疾患・高血圧・メタボリックシンドローム・おなかの病気などで通院される方が多いです。また内視鏡検査で来院された後、当院をかかりつけ医にしてくださる方も多くいます。60~70代の方は、ご自分のかかりつけ医からの紹介で、内視鏡検査のために来院されるケースも多いですね。

苦痛の少ない内視鏡検査を。胃・大腸の同日検査も

こちらの胃と大腸の内視鏡検査は、どのようなものですか。

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当院では、苦痛の少ない内視鏡検査の提供に努めています。「内視鏡検査はつらそう」というイメージを変え、検査へのハードルを下げていき、早期発見・早期治療で元気に過ごせる方を増やしたいという思いがあります。苦痛を軽減するために、少量の鎮静剤を使っていますが、患者さんには「もっと早く受ければよかった」と言っていただくことも多いです。また、胃と大腸の検査を同日に受けることも可能です。2度の絶食、2度の来院の必要もなく、前日の準備や食事制限が1度で済みますので、お忙しい方には好評です。身体的な負担も少ない検査といえるでしょう。内視鏡検査を受ける方の5割ほどは、同日検査を希望されています。また、胃カメラは苦痛の少ない経鼻の内視鏡検査を行っていますが、人によっては鼻から内視鏡が入らない方もいます。その場合は、経口の内視鏡検査を提供しています。検査で見つかったポリープには、日帰り手術での処置も可能です。

診療で心がけていることはありますか。

検査で来院される患者さんはとても緊張されていますので、少しでも安心していただけるよう、「大丈夫だよ」「80歳の方でもやっているし、心配はないよ」などと一人ひとりに合わせて安心いただけるような声をかけるようにしています。人によってはなだめるように体をさすってあげますと、血圧も落ち着いてきます。また診察で心がけていることは、医療の基本である聴診・触診を大事にすることです。近年の診療はデータに頼りがちですが、私は聴診・触診をしっかり行った上で、検査をするようにしています。基本を疎かにすると、思わぬところで病気を見落とすことにもなりかねません。触診で痛みがある場合は、大体の診断はつけられるものです。触診で患者さんに「大丈夫だ」と言ってあげますと、安心してくださいます。患者さんに安心していただくことが、私たちの仕事です。そのためにも医療の基本を大事に考えています。

肝臓内科の診療内容を教えてください。

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肝臓内科では、B型肝炎・C型肝炎などのウイルス性肝炎をはじめ、脂肪肝や肝機能障害などの診療を行っています。中でも脂肪肝は私の専門分野です。脂肪肝は、肝硬変や肝臓がんへ進行する可能性もありますので、甘く見ずに治療をすることが大事です。肝臓は「沈黙の臓器」といわれるように、問題があっても自覚症状がないことが多く、見過ごされやすいことから、年に1度は健康診断を受けて検査をお勧めしたいですね。肝機能検査値のALT(GPT)値が「要経過観察」「要指導」とされた方は、放置せずに一度ご相談ください。当院では、画像検査や血液検査による精密検査が可能です。検査により治療が必要になった場合は、患者さん一人ひとりの症状に応じた治療法をご提案いたします。

病気を見つけるためでなく、安心するために検査を

印象に残っている患者さんのエピソードをご紹介ください。

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中学生でB型肝炎を患った患者さんが忘れられません。他の病院で診察を受けても不調の原因がわからず、私のいる病院に来て診察した結果、B型肝炎であることが判明しました。さらに検査をすると肝臓がんを発症していることが判明しまして。若い方であっても、そういう大変な病気になるケースがあることを強く実感しました。こうした患者さんを診てきたからこそ、私には定期的に検査を受けていただきたいという思いが強くあります。決して「大げさだ」と思わず、悪いものを見つけるためではなく、「なにもなくてよかった」と安心するための検査を、ぜひ受けていただきたいですね。

お忙しいとは思いますが、休日はどのようにリフレッシュされていますか?

スポーツが好きで、特に自転車が好きです。近くにある六甲山は自転車乗りのメッカですが、私もよく自転車で走っていました。自転車に乗っていると、とても苦しいのですが、すべてを忘れられるところが魅力ですね。ただ開業医になってからは、ケガをすると私の代わりがいなくなりますので、自転車から離れてしまいました。今は食べることが大好きで、特に洋食には目がないです(笑)。

最後に読者へメッセージを。

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病院は怖いところ、検査は苦しいもの、お医者さんは怖い人というイメージを取り除いていけるように、日々の診療にあたっています。つらい症状を緩和するために私たちがいます。胃カメラや大腸カメラの検査は進化していますし、当院は苦痛の少ない検査の提供に努めていますので、できるだけ「おかしい」と思ったら、安心するために検査に来ていただきたいと思います。早期発見と早期治療が大切です。また消化器に出る症状は、心理的なことも大きく関係していますので、病気がないことがわかるだけでも変化が感じられるケースもあります。心配してモヤモヤしているのであれば、早く診察に来ていただくことが一番だと思いますので、気軽にいらしてください。

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