井下田 美輪子 院長の独自取材記事
桃園なかの歯科クリニック
(中野区/新中野駅)
最終更新日:2026/09/29
中野駅・新中野駅から徒歩圏内にある「桃園なかの歯科クリニック」。同院では虫歯や歯周病の治療だけでなく、予防歯科や小児矯正、口腔機能の発達支援にも力を入れている。院長の井下田美輪子先生が大切にしているのは、「お口の中だけを診るのではなく、患者一人ひとりの生活や全身の健康まで見据えること」。噛む力や飲み込む力、姿勢や運動習慣なども含めて健康をサポートし、子どもから大人まで長く通える歯科医院をめざしている。診療への思いや小児矯正への考え方について話を聞いた。
(取材日2022年9月26日)
一人ひとりに寄り添い、納得して進める診療
明るい待合室にスタッフさんの紹介ボードがあるなど、和気あいあいとした雰囲気が伝わってきます。

ありがとうございます。スタッフのアイデアで作ったものなんです。絵が得意なスタッフもいて、みんなで工夫しながら作ってくれました。患者さんとの会話のきっかけにもなっています。当院は全員女性スタッフで、皆とても丁寧に仕事をしてくれています。女性の患者さんやお子さんにとっても親しみやすく、気軽に相談しやすい雰囲気づくりにつながっていると思います。スタッフ全員で患者さんをお迎えし、安心して通っていただける歯科医院をめざしています。
診療で大切にしていることは何ですか。
まず患者さんのお話をよく伺うことです。患者さんのご希望に沿った治療を入り口に、少しずつ信頼関係を築いていくことを大切にしています。初回から理想論だけをお話ししても継続は難しいものですので、まずは患者さんが困っていることに寄り添うようにしています。治療への考え方やライフスタイルは人それぞれですから、一人ひとりに合わせたオーダーメイドの診療を心がけています。また、治療だけでなく予防にも力を入れています。将来も自分の歯で食事を楽しむためには、日頃のケアや定期的なメンテナンスが欠かせません。その大切さをわかりやすくお伝えしていきたいと思っています。
患者さんとのコミュニケーションで心がけていることはありますか。

患者さん自身が状態を理解し、納得した上で治療に進んでいただくことです。歯科医師から「虫歯があります」と言われても、実際には見えないので実感しにくいですよね。そのため当院では口腔内カメラや染め出しなどを活用し、ご自身のお口の状態を客観的に見ていただいています。こちらから質問する時も答えやすいように工夫し、ゆっくりお話を伺うようにしています。患者さんが自分自身の状態を理解し、「良くしたい」という気持ちを持つことが治療や予防の第一歩だと考えています。
一般歯科と矯正歯科の両方に対応する強みは何ですか?
当院では矯正治療だけを切り離して考えるのではなく、お口全体の健康を見据えることを大切にしています。矯正治療中は装置の影響で歯磨きが難しくなり、虫歯や歯肉炎のリスクが高まることがあります。そのため、歯並びを整えることだけでなく、虫歯予防やメンテナンスを含めてトータルに管理することが重要だと考えています。当院では一般歯科と矯正歯科の両方に対応していますので、お口全体の状態を一貫して把握しながら診療計画を立てられることが強みだと思います。
噛む力を育み、永久歯を守る小児矯正
小児矯正に力を入れている理由を教えてください。

私たちが大切にしているのは、できるだけ永久歯を残すことです。大人になってからの矯正では抜歯が必要になるケースもありますが、子どもの頃から適切な時期に介入することで、顎の成長を促し、永久歯を抜かずに済む可能性を高められます。歯並びを整えることだけが目的ではありません。しっかり噛めること、長く自分の歯を守れることが大切だと考えています。そのため、お子さんの成長に合わせながら将来を見据えた診療に取り組んでいます。また、小さい頃から歯科医院に通うことで、お口への関心が高まり、自分の歯を大切にする意識が育つことも大切なメリットだと思います。
最近のお子さんのお口の状態で気になることはありますか。
口がぽかんと開いているお子さんが増えていることですね。また、顎の成長が十分ではなく、歯が並ぶスペースが不足しているケースも少なくありません。背景には食生活の変化があると感じています。軟らかいものが中心になると噛む回数が減り、口周りの筋肉や顎が十分に発達しにくくなります。最近は第一大臼歯の萌出が遅いお子さんも見られます。噛む経験が少ないことで顎の成長が十分に進まないケースもあり、結果として歯が並ぶスペースが不足し、歯並びへ影響することがあります。毎日の食事は筋力トレーニングでもありますから、よく噛んで食べる習慣はとても大切です。
矯正はどのようなタイミングで相談するのが良いのでしょうか。

歯並びが少しでも気になった時が相談のタイミングだと思います。早い時期に相談いただくことで選択肢も広がります。特にお子さんの場合は、成長を利用したアプローチができることが大きなメリットです。また、反対咬合のように早めの対応が望ましいケースもあります。矯正が必要かどうかも含めてご説明しますので、まずは気軽に相談していただきたいですね。
子どもの治療で特に大切にしていることはありますか。
お子さん自身が理解し、納得して取り組めることです。無理に治療を進めることはありません。例えば怖がっているお子さんには「今日は10数えるまで頑張ろうね」と声をかけ、スタッフと一緒に数を数えながら少しずつ慣れてもらいます。興味を持ってくれる子には機械を見せたり説明したりすることもあります。年齢に合わせてわかりやすい言葉で説明し、小さな成功体験を積み重ねながら進めます。また、ご家庭での歯磨きやトレーニングも重要ですので、保護者の方とも協力しながらサポートしています。焦らず、お子さんのペースを大切にした診療を心がけています。
一般歯科から矯正まで、口全体をトータルサポート
先生が考える理想的な歯科医療について教えてください。

歯だけを診るのではなく、その方が健康に生活できることを支えるのが理想の歯科医療だと思っています。そのため当院では虫歯や歯周病の治療、予防、矯正まで含めて総合的に診ることを大切にしています。お口は食べる、話す、呼吸するといった日常生活の入り口です。だからこそ虫歯や歯周病の治療だけでなく、その方の生活や健康状態にも目を向けながら診療したいと考えています。お口の健康を守ることは、全身の健康を守ることにもつながると思っています。
お口の健康と全身の健康にはどのような関係がありますか。
例えば、噛む力や飲み込む力、舌やお口の周りの筋肉の発達は、歯並びや噛み合わせにも関係しています。しっかり噛めない状態や口が開きっぱなしの状態が続くと、お口の機能が十分に発揮できません。私たちは歯並びの見た目だけではなく、お口が本来持つ機能を育てることも重視しています。しっかり噛んで食事をすることは栄養摂取だけでなく、口腔機能の発達にもつながります。当院では見た目の歯並びだけでなく、将来にわたってしっかり噛み、食べ、話せる状態をめざしています。
普段はどのようなアドバイスをされていますか。

歯磨きや食生活のことはもちろんですが、噛み方や生活習慣についてもお話ししています。特に成長期のお子さんの場合は、お口の機能の発達を支えるために、日常生活や運動習慣について助言することもあります。また、矯正治療を行う患者さんには、歯並びだけではなく虫歯予防やメンテナンスの大切さもお伝えしています。矯正装置をつけると磨き残しが増えやすいため、治療後も健康なお口を維持できるよう、予防まで含めてサポートしていきたいと考えています。
読者へのメッセージをお願いします。
予防は、痛くなってから始めるものではありません。何も症状がなくても、お口の健康を維持するために定期的に歯科医院へ通っていただきたいと思います。お子さんから大人まで、自分の歯で食事や会話を楽しめることは人生の大きな財産です。当院では治療だけでなく、健康づくりのパートナーとして皆さんをサポートしていきたいと考えています。どうぞ気軽な気持ちでご相談いただければと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とは小児矯正/11万円~
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マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

