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検査、外来から在宅医療まで
糖尿病患者へのトータルサポート

いながき内科クリニック

(西宮市/香櫨園駅)

最終更新日:2024/02/21

いながき内科クリニック 検査、外来から在宅医療まで 糖尿病患者へのトータルサポート いながき内科クリニック 検査、外来から在宅医療まで 糖尿病患者へのトータルサポート
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国内の推計患者数は約1000万人といわれ、今や誰でもかかり得るという糖尿病。体質によるもの、生活習慣によるものなど、その原因やタイプはさまざまだが、放っておけば深刻な合併症を引き起こしかねない恐ろしい病気だ。そんな糖尿病治療の専門家として、多くの糖尿病患者の治療に尽力しているのが、西宮市・香櫨園にある「いながき内科クリニック」の稲垣忠洋院長だ。同院では検査・診断から各種療法の実践、指導やアドバイスはもちろん、合併症予防のための専門的なフットケアも導入し、幅広いトータルサポートを実践している。糖尿病患者の治療と生活向上に並々ならぬ情熱を注ぐ稲垣院長に、糖尿病に関する基礎知識や実際の検査や治療の内容について詳しく話を聞かせてもらった。

(取材日2021年11月18日)

血糖値の数字だけを追うのでなく、糖尿病患者の生活全体をサポートしていくことが重要

Q糖尿病とは、どんな病気でしょうか?
A
いながき内科クリニック 糖尿病について専門的に学んできた稲垣忠洋院長

▲糖尿病について専門的に学んできた稲垣忠洋院長

ひとことで言えば血糖値が高くなり、そのことで体にさまざまな悪影響が及ぶ病気です。糖尿病にはβ細胞の破壊から発病する1型と、主に生活習慣が原因で起こる2型、ほかの病気が原因で発症する二次性糖尿病や妊娠糖尿病などがあり、いずれも放置しておくと腎症や網膜症、神経障害など、重い合併症を引き起こす可能性がありますから、早期に適切な治療を行っていく必要があります。見極めのポイントは血糖値とインスリンのバランスで、インスリンには血糖値を下げる働きがありますが、それが出ていないから血糖値が高いのか、たくさん出ているのに血糖値が高いのかなど、患者さんの体質を見極め、それに応じた治療を行っていきます。

Qどのようなタイミングで来院すればいいでしょうか?
A
いながき内科クリニック 糖尿病への誤ったイメージを改善したいと考えている

▲糖尿病への誤ったイメージを改善したいと考えている

糖尿病は生活習慣の乱れや不摂生など、生活のだらしない人がかかる「自業自得の病気」というイメージがあると思います。しかし、健康的な生活をしっかりしていても糖尿病になる人はいますから、そのような偏見は間違いであることを知っていただきたいです。当院に初診で来られる方には、健康診断で血糖値が引っかかった方、医師から糖尿病と診断されて専門の医療機関を勧められた方、喉の渇きや頻尿などの自覚症状があって受診される方など、さまざまなケースがあります。また、転勤などで新たな治療先を探しておられる方もいらっしゃいます。やはり、なるべく早期に受診し、もし糖尿病であれば継続して治療することが重要です。

Q糖尿病の検査について具体的に教えてください。
A
いながき内科クリニック 病院でも使われる検査機器を取りそろえている

▲病院でも使われる検査機器を取りそろえている

健診などで引っかかって糖尿病予備群の恐れがある方には、OGTT(経口ブドウ糖負荷検査)を行います。いわば糖尿病の負荷試験というべきもので、まず空腹時に採血をしてから糖分を含んだ液体を飲んでいただき、30分後、1時間後、2時間後に血液中の糖とインスリンの値の変化を測定します。その結果で患者さんの体質がわかり、糖尿病かどうか、将来的にどのような糖尿病になるかといった診断や、おおまかな治療方針の見立てなどが可能となります。検査結果は後日になりますので、基本的には初診、検査、再診と、3回の受診となります。もし初診での即日検査を希望される場合は事前にお問い合わせいただければ対応いたします。

Q実際の治療はどのように行っていきますか?
A
いながき内科クリニック 看護師によるフットケアを行っている

▲看護師によるフットケアを行っている

糖尿病の治療は食事管理、運動指導、薬物療法の3本柱です。特に食事管理と運動指導をベースに生活習慣や食生活のアドバイスなどを並行し、血糖値のコントロール状況を定期的にモニタリングしていくことがポイントとなります。薬物療法に関しては、すぐに必要な方、不要な方、その中間という3つのケースがあり、微妙なラインの方に関しては副作用などのリスクを説明した上で患者さんと相談しながら決めていきます。いずれにせよ糖尿病の治療は長期にわたりますので、われわれと患者さんがチームになって取り組むことが大切です。当院では看護師によるフットケアなども行い、気楽に楽しみながら症状をモニタリングすることも大切にしています。

Q外来でのインスリンの導入は可能でしょうか。
A
いながき内科クリニック 患者の希望に沿って柔軟に対応してくれる

▲患者の希望に沿って柔軟に対応してくれる

患者さんの生活も考慮して、外来でのインスリン導入も積極的に行っております。中にはインスリンポンプを外来で導入する方もいらっしゃいます。基本的には私が患者さんのお話を聞いた上で、外来での導入で問題ないと判断した場合に行っておりますが、患者さんから希望があれば柔軟に対応いたします。自宅で自己注射やインスリンポンプ療法を行う場合でも、その記録を見ながらきめ細かい指導を行いますのでご安心ください。医師だけではなく、訓練された看護師がじっくり指導・説明する体制を整えておりますので、不安なことがありましたら気軽にご相談いただけます。患者さんの生活に合わせた治療法を提供できるのも当院の強みだと思います。

ドクターからのメッセージ

稲垣 忠洋院長

糖尿病の治療で一番難しいのは、続けることです。病気だからとあれこれ制限し、我慢ばかりを強いていてしまうと、ほとんどの人は我慢し続けることができません。誰にだって食べたいものはあるでしょうし、仕事や家庭の事情もあります。「病気だから」と人生を諦める必要はありません。当院では患者さんとよく話し合い、患者さんの人生に柔軟に対応していきたいと考えています。大切なのは、ご自身の病状をよく理解し、将来のことまでよく考えた上で、悔いのない人生を送っていただくことです。われわれスタッフと力を合わせ、糖尿病と付き合いながら人生を謳歌しましょう。糖尿病についてご相談があればいつでも気軽にご来院ください。

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