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稲垣 忠洋 院長の独自取材記事

いながき内科クリニック

(西宮市/香櫨園駅)

最終更新日:2019/06/27

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阪神本線の香櫨園駅から徒歩すぐ、春になると桜の名所としても知られる夙川オアシスロードに2019年5月に開業した「いながき内科クリニック」。院長を務める稲垣忠洋先生は、薬剤師から医師に転身したという異色の経歴の持ち主だ。医師になってからも、厚生労働省の医系技官を務めた後、病院の勤務医として糖尿病を専門に研鑽を積み、さらに一般内科診療を幅広く経験するなど、さまざまな方面で活躍。豊富な知識と経験を強みに、開業医として新たなスタートを切った。そんな稲垣院長に、薬剤師から医師へ転身したきっかけや、医師としてのこれまでの歩み、クリニックの特色などについてたっぷりと聞いた。
(取材日2019年6月10日)

薬剤師から医師へ、厚生労働省医系技官としての経験も

先生は、薬剤師から医師に転身されたそうですね。

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昔から、私はその時やりたいと思ったことを突き詰めてしまう性格なんです。高校で進路を選択する時期には生命科学に興味を持っていて、遺伝子の研究などに取り組みたいと思って薬学部を志しました。しかし、薬学の研究がとても地道なものだということがわかってからは、自分にはすぐに結果がわかるもののほうが向いていると思い、現場で患者さんと接することのできる薬剤師の道に進みました。けれど、実際に病院で薬剤師として働いてみると、自分が思い描いていた姿との大きなギャップを感じることになったのです。医師が患者さんを診察して処方を決め、薬剤師は決められた薬を調剤します。その後、患者さんとお話しして薬がどう効いたのかを知ることができるのも医師ですから、やはり医師と薬剤師で入ってくる情報量が大きく異なるんですね。そういった点から、自分のスキルアップのために医師として一から頑張ろうと決意した次第です。

医学部時代にはどのようなことを学ばれたのでしょうか?

医学部時代はよく基礎系の研究室に出入りしていました。薬学部で学んだ知識を生かして生物学の研究のお手伝いをさせてもらったりしていたのです。そして、サークル活動として自分でも東洋医学の研究会を立ち上げました。大阪大学の薬学部では生薬を化学分析をするという面から東洋医学にアプローチしていたのですが、医学部に入って実際の作用の面でアプローチをしていくとまた違うおもしろさを感じました。その頃、神戸大学医学部の卒業生で、厚生労働省に勤務されている先生の講義を聞く機会がありました。大いに刺激を受け、薬学も医学も、基礎研究も東洋医学のような実学も学んだ自分にとって、厚生労働省で国のいろいろな分野を扱うのが向いているのではないかと思うようになったのです。

実際に厚生労働省で勤務されるなど、医師としてさまざまな経験を積まれていますね。

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厚生労働省の医系技官として働いたことはとても良い経験になりました。一方で、あまりにも組織が大き過ぎて、現場のトップになって自分がやりたいことをやれるようになるまでには、かなり長い時間を要するという現実に直面しました。そして、この場にいるよりも現場で患者さんと接していたいという思いが日増しに強くなり、縁あって相澤病院の内科で勤務することにしたのです。相澤病院では、自分の師匠ともいえる、恩師2人との出会いがありました。一人は糖尿病を専門にされている先生で、糖尿病は何よりも勉強が大事であること、外科などと違ってスキルの勝負ではないことを知りました。勉強は得意でしたし、その先生が一緒に勉強しよう、働こうと目をかけてくれたことは、私が糖尿病を専門にする大きな契機になったといえます。もう一人はターミナルケアがご専門の先生で、地域医療に関しても学びを深めました。

糖尿病を専門にする一方、地域医療の豊富な経験も強み

開業の経緯についてお聞かせください。

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相澤病院を退職後、西脇市立西脇病院に8年ほど勤務しました。糖尿病をメインに診療していましたが、田舎の病院でしたので、どんなことでも診ますというスタンスで、内科全般の診療をさせていただきました。目まぐるしくもありましたが、地域医療に尽力できたこの8年間はとても充実感がありましたね。その後、糖尿病について学びを深めるために、兵庫中央病院に入職しました。この時までは、自分の上には指導してくださる先生がいらっしゃいましたが、その次のステップは自分がトップになることです。そういった将来を見据えて入職した笹生病院では、糖尿病内科を立ち上げました。糖尿病教室を開いたりフットケアの外来を始めるなど、ある程度の成果を上げたと自負しております。そして、次のステップとして開業に至ったというわけです。

クリニックの患者層や設備について教えてください。

風邪の症状から糖尿病治療まで、老若男女問わず幅広い患者さんに来ていただいています。1型糖尿病に関しては初期からインスリン注射が必要ですし、2型糖尿病であればできるだけ早期から生活習慣の改善が必要です。糖尿病のタイプによって適切な治療が必要なので遠慮なく来院していただきたいですね。院内は車いすの方でも通りやすいバリアフリー仕様で、お手洗いのスペースも広く取っています。一方で、当院に来ることが難しい方に関しては、こちらからご自宅にお伺いさせていただくほうが良いと考え、訪問診療が始められるよう準備をしているところです。また、先進の検査機器を導入しているのも特徴です。指先からのわずかな血液採取でHbA1cを高精度に測定するための糖尿病検査装置や自動血球計数装置を備えており、すぐに結果をお伝えできます。ほかにも、血液や尿の分析ができる臨床化学分析装置などを導入しています。

クリニックの特色はどのようなところでしょうか。

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私は、日本糖尿病学会糖尿病専門医として研鑽を積んできた一方で、西脇市立西脇病院時代に幅広く内科の診療経験を積みました。自分としても内科全般を診るのが得意だと思っていますし、薬剤師としての知識や経験も生かしながら、当院で幅広い相談に対応し、地域医療に尽力していきたいです。家族でかかれるクリニックとして皆さまの健康管理のお手伝いをしていきたいと思っています。

クリニック一丸となって患者をサポート

糖尿病の専門家として、患者さんにお伝えしたいことはありますか?

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私がいつも患者さんにお伝えしているのは、糖尿病という病気とは一生の付き合いになることをご理解いただきたいということです。数値が改善し、治ったと思って自己判断で治療を中断されてしまう方は少なくありません。けれどそういった方を何年か後に診させていただくと、合併症が進行しているケースが多いのです。仮に主治医との相性が良くなかったとしても、ほかの先生のもとで治療を続けていただきたいのです。治療や通院を中断せずに、きちんと継続して治療に取り組むことが、健康を保つ上で重要だと皆さんにお伝えしたいですね。

スタッフ教育に熱心に取り組まれているそうですね。

糖尿病においては、薬はあくまでも治療の一部で、患者さんご自身で取り組んでいただくことがとても多いです。日々の生活が大事ですから、診察時に私からお話をさせていただきますが、混雑状況などによっては十分な時間を取れないこともあります。そのときに重要なのが、スタッフからの声かけです。糖尿病について十分に理解しているスタッフが、運動や食事、合併症についてなど、その方の状況に応じてじっくりとお話しさせていただくことがとても重要だと思っています。そこで当院では、糖尿病に関する知識を引き上げるため、定期的に看護師を対象とした勉強会を開催しています。事務スタッフもお子さんも参加OKで、皆でおいしいお弁当を食べるのがお決まりなんですよ。

最後に、読者へメッセージをお願いいたします。

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当院は香櫨園駅から徒歩すぐの香櫨館3階にあり、とてもわかりやすい立地です。夙川オアシスロードと呼ばれる散歩道で、通勤・通学路として利用される方も多いのですが、こんなところにクリニックがあるとはまだご存じない方も多いかもしれませんね。月・火・水・金曜は夜7時まで診療をしていますので、会社や学校帰りに、またお買い物ついでに立ち寄っていただけたらと思います。私は糖尿病を専門にしていますが、一般内科に関しても勤務医時代に経験を積んできました。健康に関するさまざまな相談のほか、健康診断や予防接種などでもぜひご利用ください。地域の皆さんのかかりつけ医として、また糖尿病の専門家として、持てる力を発揮していきたいと思っています。

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