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白神 紘太郎 院長の独自取材記事

しらかみ歯科クリニック

(大阪市城東区/新森古市駅)

最終更新日:2023/01/23

白神紘太郎院長 しらかみ歯科クリニック main

大阪市城東区古市、住宅街を抜けた城北川近くにある「しらかみ歯科クリニック」は2019年5月に開業のクリニック。白神紘太郎(こうたろう)院長は、父親と兄が歯科医師だが、違う道を歩こうと高校卒業後の数年間、生きる道を模索していたという異色の経歴を持つ。23歳で歯科医師を志し、大阪歯科大学卒業後は、大学病院などで口腔外科に勤務。その後一般歯科で分院長を務めるなど、幅広い経験を持つ先生だ。地域に密着した、気軽に相談される、信頼される歯科医師になりたいと話す白神院長に、どんな診療を行っていきたいか、また今後取り組みたいことなどについて話してもらった。

(取材日2019年7月11日)

回り道をするも歯科医師の道へ

先生は高校卒業後、歯科医師をめざすまで少し時間があったそうですね。

白神紘太郎院長 しらかみ歯科クリニック1

父と、2人の兄が歯科医師なんです。親からは、兄弟2人がすでに歯科医師だから、「後を継ぐことなどは考えなくていい、自分の道は自分で決めなさい」と言ってもらえていました。僕はスキーが趣味なのですが、実は高校を卒業した後、数年間スキースクールなどで働きながら、スキーガイドをめざしていた時期があったんです(笑)。しかし、親や兄弟の働く姿を見ていて、歯科医師という仕事に改めて憧れを抱き、同じ道を進むことを決意したんです。家族からは「今から挑戦することは遅いのではないか」と心配されましたね。確かに年齢的に少し厳しい選択でしたが、なんとか1年で大学に合格できました(笑)。

大学卒業後は口腔外科に進まれました。

大阪大学歯学部附属病院第二口腔外科、岸和田徳洲会病院口腔外科に勤務しました。学生時代から口腔外科の分野に興味がありました。病院の口腔外科では、口腔がんや粘膜疾患、外傷など幅広い範囲の診療も行いますし、全身麻酔下での外科手術も行います。口腔領域全体の疾患や全身の管理にも精通できるように、一般歯科へ進む前に口腔外科での経験と知識を積みたかったんです。

現在はどういう患者さんが来られていますか。

白神紘太郎院長 しらかみ歯科クリニック2

これまで勤務してきた病院やクリニックが住宅街にあったこともあり、地域に密着した歯科診療の大切さを感じてきましたので、この古市の町で開業するに至りました。クリニックはバリアフリーなので、車いすやベビーカーでも診療室まで入っていただけます。1、2歳のお子さんから90代の方まで本当に幅広い年齢層の患者さんが来られていますし、また家族で通院される方も多くおられますね。少し離れた地域からも通院してくださる患者さんもおられて、うれしいですね。

口腔外科での経験を生かし地域密着の診療を

口腔外科ではどのような診療ができるのですか?

白神紘太郎院長 しらかみ歯科クリニック3

難症例の抜歯、口腔内の炎症、腫瘍、粘膜疾患、口腔内のがんなどの診療ができます。また、大きな病院で全身管理を行いながらの治療や手術の経験がありますので、ご高齢の方、特に飲まれている薬や、生活習慣病などの持病、既往歴がある方の全身状態を考慮しながらの治療が可能です。最近、メディアに舌がんが話題として取り上げられたこともあり、口腔外科というものが認知されるようになってきました。口内炎や舌の痛みやできもの、顎関節症など日々の生活で困られているケースは多いかと思います。クリニックには歯科用CTも設置していますので、精密な診断や治療が可能です。クリニック規模では対応できないケースは、どういう病気なのか、大きい病院での治療が必要かどうかなどの診断も自信があります。地域連携病院として、済生会野江病院、大阪市立総合医療センター、国立大阪医療センターと連携しておりますので、必要があれば紹介しています。

地域密着で、予防歯科にも力を入れていきたいとか。

開業してみて、メンテナンスを希望される方や、お子さんにフッ素塗布を希望される親御さんが思っていた以上に多かったんです。都市部には、審美面に力を入れている歯科も多いですが、一方で住宅地にあるからこそできる、地域密着の診療もあります。予防を中心に、歯の健康を守り続けることも大事な役割だと考えています。保険診療をメインとして、虫歯、歯周病、入れ歯(義歯)の一般的な歯科治療を中心に、定期検診やメンテナンスでの受診を促進していきたいですね。患者さんが住んでいる場所、コミュニティーにある歯科クリニックとして、住民の皆さんのお役に立てればうれしいですね。

子どもの患者さんの来院も多いそうですね。

白神紘太郎院長 しらかみ歯科クリニック4

僕も子どもが3人いますし、子どもと接することがとても好きです。ただ、正直に言うと、歯科医師になりたての頃は、子どもさんを診療するのは得意ではありませんでした。僕は風貌からか怖そうと言われることもあって(笑)、怖がったり、泣いていたりするお子さんを前に、どう診療を進めていいのか戸惑ったこともありました。今では、自分の子どもを通じ、年齢や成長に応じて、どのくらいの言葉なら理解できるか、通じるか、何に興味があるかなど、子どもの気持ちもわかるようになりましたね。怖がっているお子さんが安心して診療を受けられるようにと考えながら接しています。

治療の「見える化」と丁寧な説明で疑問を解決に導く

「見せる治療」と丁寧な説明を大事にされていると伺いました。

白神紘太郎院長 しらかみ歯科クリニック5

歯科診療では、何を行うにしてもきちんと理由があります。なぜエックス線や歯科用CT撮影をするのか、何のために歯の型を採るのか、どうして虫歯になったのか、治療費はどうなっているのか。患者さんのその疑問に対して、一つ一つ丁寧に説明していくことを何より大切にしています。治療終了までの期間や、あと何回程度通院していただくかも毎回お伝えしています。また、治療前と治療後は、口腔内カメラでお口の中を撮影します。各診療スペースにアニメーションモニターを設置していますので、例えば虫歯の場合、歯がどんな状態になっているか、治療した後の状態などもお見せしています。治療前後の「見える化」は、患者さんにご理解いただくためにたいへん重要ですし、歯科医師自身の、しっかりと治療を行わなければいけないという、気の引き締めにもつながるんです。

初めて受診する患者さんに気をつけていることはありますか。

初診時は、いきなり積極的な治療は行いません。初めての歯科での受診で、ただでなくても緊張されているはずです。もともと歯科を怖いと思っている方も少なくありません。その状態で麻酔や治療をされると、心身ともに負担が大きいですよね。痛みや腫れが強いなど、早急な対応が必要な場合は治療を行いますが、基本は初診時には、お口の中の状態を診て、現在の状況とどういう治療が必要かをしっかり説明します。

今後、どういうふうに診療を続けていきたいですか。

将来的には、患者さんがいるご自宅や施設など、訪問診療も行いたいです。高齢の方が多い地域なので、通えなくなる方も増えてくるかと思いますので。また、このクリニック内で、虫歯や歯周病、歯磨きについてなど歯の健康と予防について勉強会などを開催したいですね。診療時に丁寧な説明を心がけていますが、やはり診療時間には限りがあり、詳しく話しきれない部分もあるんです。診療以外で住民の方と接する機会を持ち、地域に貢献できればと考えています。

来院を考えている方にメッセージをいただけますか。

白神紘太郎院長 しらかみ歯科クリニック6

歯の治療の目的とは、歯の状態を良くするだけではないんですよね。表情が明るくなる、性格が前向きになる、活動的になる。そういう患者さんもたくさん見てきました。何か歯のことで困った際、いつでも頼られる、気軽に相談してもらえる、この先生なら大丈夫、任せられるという存在にならないといけないと思っています。一般的な歯のお悩みはもちろん、抜歯や口内炎など口腔外科分野の治療や診断も得意としています。開業したばかりですので「様子見」の受診でも構いません(笑)。お口の中の状態に不安がある方など、気軽にご相談に来てくださるとうれしいです。

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