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マルチスライスCT検査と
専門的な読影の重要性

いちかわ内科脳神経内科

(市川市/菅野駅)

最終更新日:2023/07/18

いちかわ内科脳神経内科 マルチスライスCT検査と 専門的な読影の重要性 いちかわ内科脳神経内科 マルチスライスCT検査と 専門的な読影の重要性
  • 保険診療

ズキンズキンと頭痛がする、急なめまいに襲われた ……。そんなときは頭の中で何か大きな問題が起きたのではないかと不安に駆られてしまうだろう。そうした脳の異常の有無を確認するのに有用なのがCT検査だ。「いちかわ内科脳神経内科」ではマルチスライスCTを導入し、迅速かつ精密な検査を行っている。「検査によって病気を早期に発見し、治療の道筋を立てていくことが重要です」と伊藤敬志院長は話す。同院では、日本神経学会神経内科専門医である伊藤院長と、院長の父であり日本医学放射線学会放射線科専門医の伊藤一郎副院長と非常勤医師が必要に応じてダブルチェックを行っており、的確な診断をめざしている。今回は伊藤院長にCT検査の特徴や検査の流れについて話を聞いた。

(取材日2021年3月10日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

QマルチスライスCT検査はどんな時に行うのでしょうか。
A

当院では、患者さんが頭痛やめまい、認知症、しびれなどを訴える場合にCT検査を行っています。それらの症状があってこれまで一度もCT検査を受けたことのない方には特に積極的に実施しています。というのも、患者さんは単なる頭痛と思っていても、検査によって重篤な疾患が見つかるケースも多いのです。認知症は、アルツハイマー型認知症のほかレビー小体型認知症や脳血管性認知症があり、数パーセントですが治療可能な認知症もあります。当院ではCT検査と血液検査、神経心理検査によって、認知症のタイプや進行度を診断しています。CTは胸やおなかの検査もできますので、肺炎や肺がん、肝臓疾患などの疑いがある場合も検査をしています。

Q具体的にどんな疾患がわかるのでしょうか?
A

頭部CTでは脳梗塞や脳出血、くも膜下出血などの脳卒中、硬膜外血腫、脳の萎縮などを確認できます。胸部CTでは、肺炎、肺がん、気胸などの呼吸器疾患、腹部CTでは肝臓、脾臓、膵臓、胆嚢、腎臓など内臓を検査でき、悪性腫瘍や胆石、尿管結石、脂肪肝などを確認できます。さらに頸椎や腰椎のヘルニアなども発見できます。このようにCT検査は体の内部をつぶさに見ることができますが、重要なのが画像の読影力です。当院では私の父である副院長が日本医学放射線学会の放射線科専門医であり、豊富な読影経験を有していますので、必要に応じて私と副院長とのダブルチェックによって診断を行っています。

Q検査にかかる時間や費用について教えてください。
A

CT検査の時間は2~3分です。胸部や腹部の検査の場合は途中で15秒程度息を止める必要があります。CT検査は、MRI検査のような大きな音が出ることもなく、狭い検査機器の中に閉じ込められることもないので閉所恐怖症の人でも受けられると思います。また、当院では特に予約制をとらず、来院されて検査を希望される場合はすぐに検査を受けられます。迅速に検査、診断し、その結果、高度な治療が必要であればすぐに適切な医療機関に紹介するというように、治療の道筋を立てられることがクリニックでCT検査を行う利点だと考えています。検査費用に関しては保険適用となります。

検診・治療START!ステップで紹介します

1問診表に必要事項を記入
いちかわ内科脳神経内科 問診表に必要事項を記入

どんな症状か、いつから症状が出たか、どんな時に症状が出るかなど症状についての質問や既往歴、家族の既往歴、アレルギーの有無など一般的な問診に加えて、CT検査を希望するかどうかについても回答。

2神経学的診察を受ける
いちかわ内科脳神経内科 神経学的診察を受ける

問診表をもとに医師が症状について詳しく聞き取るとともに神経学的診察を行う。神経学的診察は眼球運動や瞳孔の大きさ、瞳孔の対光反射、顔面の筋力など脳神経に関わる部位の動きを検査する。検査の結果、CT検査が必要との診断があればCT検査室へ。

3CTによる検査
いちかわ内科脳神経内科 CTによる検査

診療台に仰向けに寝て、ドーナツ状のスキャナーに診療台ごと自動的に移動しながら撮影。痛みやMRI検査で鳴るような大きな音などもなく、2~3分で終了する。同院では院長と、日本医学放射線学会放射線科専門医の資格を有する副院長とで必要に応じて二重読影を行っており、精密な診断につなげている。

4画像を見ながら検査結果を説明
いちかわ内科脳神経内科 画像を見ながら検査結果を説明

撮影画像を見ながら脳の状態について説明を受けるとともに、今後の治療方針を決定。高度医療が必要な場合は適切な病院の紹介を受ける。片頭痛や群発頭痛、緊張型頭痛などの場合は、投薬や生活指導を受けることによって症状の改善を図る。緊張型頭痛の場合は運動指導、片頭痛の場合は頭痛の誘発因子の除去によって、最終的に薬に頼らなくて済むよう頭痛の解消をめざしていくそう。

5定期的な通院と検査
いちかわ内科脳神経内科 定期的な通院と検査

認知症を発症していた場合は、フォローアップとして年に1回程度CT検査を受け、脳内の経過観察を行う。また、脳疾患は高血圧症や糖尿病などの生活習慣病とも深い関連があるので、定期的に血液検査を受けて生活習慣病をコントロールしていくことも重要だという。

ドクターからのメッセージ

伊藤 敬志院長

脳神経内科という名前やCT検査と聞きますと、敷居が高いイメージを抱くかもしれません。ですが、当院は決してそんなことはありません。CT検査は予約の必要もないですし、受診されたその日に検査を受けていただけます。頭痛やめまい、しびれなどが長く続いている方や、これまでにない頭痛を感じた方は早めに受診して検査を受けていただきたいですね。現在は、二診体制でスムーズに診察を受けていただけるよう配慮しています。当院ではCT検査のほかにも、神経伝導速度検査や脳波検査など脳神経内科ならではの専門的な検査も行っていますので、神経系の疾患で困っている方はぜひご相談ください。

伊藤 敬志院長 いちかわ内科脳神経内科
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