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杉本 圭司 院長の独自取材記事

すぎもと脳神経外科クリニック

(堺市南区/栂・美木多駅)

最終更新日:2024/06/12

杉本圭司院長 すぎもと脳神経外科クリニック main

2019年春、泉北高速鉄道線の栂・美木多駅隣にオープンした商業施設。その1階にあるクリニックモール内に「医療法人圭晃会 すぎもと脳神経外科クリニック」がある。受付のブルーのタイルのグラデーションが印象的だ。院長を務める杉本圭司先生は20年以上にわたり救急医療などにも携わってきたベテラン医師。「患者さんやその家族とゆっくり話せる時間を持ちたかった」と、同クリニックの開院を決意した。脳卒中診療から頭痛やめまい、高齢者のための認知症相談など脳に関する悩みはもちろん、高血圧や生活習慣病などの相談にも対応してくれる。人との心のつながりを大切にする杉本院長に、内に秘めた熱い思いを語ってもらった。

(取材日2023年6月26日/更新日2024年6月11日)

20年間培ってきた経験を地元、南大阪の医療に還元

こちらのクリニックについて教えてください。

杉本圭司院長 すぎもと脳神経外科クリニック1

2019年4月26日にこのクリニックが入っている商業施設がオープンし、同年の5月7日に開業しました。開院当初から今も、以前に担当していた脳卒中後遺症の患者さんが来てくださっています。また、脳卒中の治療を病院で受けられ、退院後に再発予防目的で通っていただいている患者さんも多くいらっしゃいます。若い世代では、頭痛やめまいに悩んでおられる患者さんが来院されています。最近、「認知症の診断をしてほしい」と患者さんとそのご家族が来られるケースが多くなっています。ここ堺市南区は堺市の中でも65歳以上の方が多く住んでおられるエリアですので、物忘れや認知症の相談に来られる患者さんもさらに増えていくと思います。脳神経外科として、また町医者として少しでも地域に貢献できるよう、スタッフとともに尽力していきたいですね。

先生は南大阪のご出身だとお聞きしました。

生まれ育ったのは岸和田です。若い世代だけでなく昔から住んでおられるご年配の方も大勢いらっしゃる町ですから、私自身、幼い頃から周りの大人たちに見守られながら育ちました。今でも地元に帰ると私のことがすぐにわかるようで、「○○の息子が帰ってきた!」「元気でやってるか?」と声をかけられます。子どもの頃は祖父母とも一緒に暮らしていましたので、ご年配の方が身近にいることは私にとって自然なことなんです。1991年、大学進学のために大阪から島根に移りました。大学卒業後は、2012年に大阪狭山市のさくら会病院への赴任が決まるまで、大学附属病院で脳神経外科の医師として従事しました。

久しぶりに帰って来られた大阪の印象はいかがでしたか?

杉本圭司院長 すぎもと脳神経外科クリニック2

大阪は良いですね。皆さん、ざっくばらんでわかりやすいと思います。困ったことがあれば何でもすぐに話してくださいます。患者さんを長くお待たせしてしまった時に、「ごめんなさいね。ずいぶんお待たせしましたね」と言えば、「先生、待ったわあ」とおっしゃる。言い過ぎるわけでもなく、言われ過ぎるわけでもありません。気さくに本音で話してくださるんです。長く大阪を離れていましたが、やはり地元ですから、いずれは帰って来たい気持ちがありました。さくら会病院から継続する患者さんの通院などを考えると、ここ堺市南区での開院は良いタイミングだったといえます。

ここが医療のスタート地点、そして帰って来られる場所

開院は以前から考えておられたのですか?

杉本圭司院長 すぎもと脳神経外科クリニック3

いいえ、開院を考えたのは数年前なんです。長年、救急医療などにも携わってきましたから、そこから離れることに正直寂しい気持ちもありました。でもそれよりも、「患者さんやそのご家族と話す時間がほしくなった」というのが本当のところです。診療をしていると、患者さんだけでなく一緒に来てくださる家族の方とも話をします。診療を続ける中で、患者さんのご主人や奥さま、子どもさんのことも手に取るようにわかるようになります。そうした患者さんの周りの方を含めた全体のサポート、それも医療の一つの形かな、と思うようになったんです。私が子どもの頃、急な病で冬の夜中に親に連れられて行った医院は、ストーブをつけて部屋を暖めて私を待っていてくれました。そういうことができる、患者さんと近い距離で接することができるのは、大病院ではなく町のクリニックだと思います。

患者さんにとって、どのようなクリニックでありたいと思われますか?

「脳神経外科」という看板を見て来られた方のご相談やご要望は、クリニックで完結できることなら何にでも対応したいと思っています。他科医院が適していると考えられる場合はご紹介いたします。ここが患者さんにとって医療へのスタート地点となり、いつでも帰って来られる場所という位置づけになれば良いですね。また、脳の病気ではなく精神的な病気でも、単に血圧が高いということだけでも、相談に来ていただいてかまいません。私でも技師でも看護師でも受付スタッフでも、話しやすい誰かに声をかけていただきたいと思います。クリニックのスタッフ全員が患者さんと一緒に、泣いて笑って喜んで、という思いを持って日々患者さんに向き合える場所であることが理想です。

先生だけでなく、スタッフ全員が患者さんのことをよく見ておられますね。

杉本圭司院長 すぎもと脳神経外科クリニック4

スタッフには常日頃から「少しでも気になる患者さんがいらっしゃれば、気軽に声をかけてあげなさい」「話を聞いてあげなさい」と言っています。それは医師だから、看護師だから、といった職種に関係ありません。患者さんにとって話しやすい誰かがクリニックの中にいることが大切なんです。患者さんが同じ顔を見て安心できるように、受付スタッフの勤務時間は固定制にしていますし、スタッフミーティングでは、「患者さんの顔と名前を覚えてください」と話しています。患者さんが「今日は先生の顔を見に来たんじゃないよ。受付の○○さんに会いに来たんだ」と言ってくださるくらいになればうれしいですね。

理想は、何でも話せる「昔ながらの町のお医者さん」

新鋭のMRI検査装置を導入されているそうですね。

杉本圭司院長 すぎもと脳神経外科クリニック5

脳梗塞や脳腫瘍など、脳に異常がないかどうかを撮影し調べるのが脳MRI検査です。当クリニックのMRI検査装置は、従来のものに比べると音が静かです。そしてMRIの特徴として、放射線を用いず検査ができます。前任の病院から私と一緒に働いている信頼のおける専門の技師もおりますので、患者さんはいつでも検査を受けることができます。検査結果をお待たせすることもありません。また、脳神経外科だけのMRIというような捉え方をせず、クリニックモール全体のMRIとして他科医院の先生方にも利用いただいています。クリニックモール内の連携は患者さんのためにもなります。モールの中には在宅や介護看護のフルラインサービスを提供するショップもありますので、必要な方は参考にされると良いかもしれません。

院内にはブルーが多く使われていますが、先生のお好きな色なんですか?

ブルーは洗練された落ち着きのある色であると同時に、プロフェッショナルを感じさせる色でもあります。私が時々訪れる外資系ホテルのグラスが濃いブルーなんですが、それがテーブルに置かれているだけで場が締まるんです。そのイメージをクリニックにも取り入れたいと思いました。受付の壁にあしらったタイルのグラデーションも評判が良いんですよ。クリニックの顔ですから、外からでも見えるようにちょっとした工夫をしています。患者さんの緊張が少しでも和らぐように待合室は落ち着いた配色に、車いすの方もゆったりと過ごせるようにスペースを広く取りました。また、私のいる診察室は、扉を開ければ院内のどこにでも目が届くようにクリニックの中心に位置しています。

脳神経外科と聞くと敷居が高いと感じる方も多いと思います。先生から何かメッセージをいただけますか?

杉本圭司院長 すぎもと脳神経外科クリニック6

ご自身のことでも、ご家族の悩みでも、お話に来ていただいてかまいません。「脳神経外科」という科としてだけでなく、人としてのお付き合いができれば……と思っています。大阪への移動が決まった頃のことですが、「息子に会いに行くような気持ちで先生の所へ来ていました」という患者さんがおられました。その方は亡くなられたのですが、そんなふうに思ってくださっていたのだと胸に迫るものがありました。患者さんも一人の人間です。単に「医師と患者」として接するのではなく、一人の人として話をし、人生の先輩である方から学ぶ姿勢も大切なのだと、その時に思いました。当クリニックの理念は「人を尊重し、真摯に接し、そして貢献すること」です。いつでも患者さん一人ひとりに寄り添った「昔ながらの町のお医者さん」でありたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

脳ドック/2万5000円~
※あくまで目安の価格のため、一度クリニックへお問い合わせください。

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