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大人にも多いアトピー性皮膚炎
継続的治療で症状のコントロールを

大阪梅田皮フ科スキンクリニック

(大阪市北区/大阪駅)

最終更新日:2024/02/06

大阪梅田皮フ科スキンクリニック 大人にも多いアトピー性皮膚炎 継続的治療で症状のコントロールを 大阪梅田皮フ科スキンクリニック 大人にも多いアトピー性皮膚炎 継続的治療で症状のコントロールを
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アトピー性皮膚炎は子どもだけの病気ではなく、大人になってから発症する人や再発する人もいる。厚生労働省の調査によると、アトピー性皮膚炎の患者は増加傾向にあり、現在その数は50万人にも上るという。症状の改善と悪化を繰り返しやすいのがこの病気の特徴。良くなったと感じても自己判断で治療をやめたりせず、医師の指導のもとで継続的に症状のコントロールを図っていくことが重要だ。近年は新たな薬が登場し、治療選択の幅が広がっているそう。長く付き合っていかなければならない病気だからこそ、先進の治療も取り入れているクリニックなら患者も心強いだろう。今回は、アトピー性皮膚炎に悩む大人も多く通う「大阪梅田皮フ科スキンクリニック」の加藤健一理事長に、この病気に関する基礎的な知識や治療法について解説してもらった。

(取材日2024年1月19日)

ライフステージの変化が発症の引き金になることも。症状に応じた継続的な治療が不可欠

Qアトピー性皮膚炎とはどのような病気ですか?
A
大阪梅田皮フ科スキンクリニック アトピー性皮膚炎は強いかゆみを伴う

▲アトピー性皮膚炎は強いかゆみを伴う

アレルギー疾患の一つで、体のさまざまな部位に湿疹が現れ、強いかゆみを伴います。湿疹が出やすい部位は子どもと大人で傾向が異なりますが、主に目・口・耳の周囲、おでこ、首、手足の関節などです。症状は治まったり悪くなったりを繰り返します。原因は完全には明らかになっていませんが、アトピー性皮膚炎の患者さんには「アトピー素因」があるとされ、ご本人やご家族にアレルギー疾患があること、あるいはIgE抗体というアレルギー反応を引き起こす抗体ができやすい体質であることが関係していると考えられます。さらに、皮膚の乾燥やバリア機能の低下、アレルギーの原因物質であるアレルゲンやストレスなどの関与も指摘されています。

Q大人のアトピー性皮膚炎も増えているそうですね。
A
大阪梅田皮フ科スキンクリニック 症状の改善には治療の継続が重要

▲症状の改善には治療の継続が重要

大人になって初めて症状が現れる方や、成長につれて治まっていた症状が再発する方もいらっしゃいます。大人になると誰でも就職や結婚など、生活環境が大きく変わるタイミングがあります。仕事や人間関係のストレス、女性なら妊娠・出産によるホルモンバランスの変化などをきっかけに、アトピー性皮膚炎を発症したり症状が悪化したりすることも。症状の現れ方には波があるため治療の継続が何より重要です。忙しいという理由で通院をやめたり、自己判断で薬を中断したりすると悪化して治りにくくなる可能性があります。大人でもお悩みの方が多いので、重症化を防ぐためにお力になりたいと考えています。

Qどのような治療を行うのでしょうか?
A
大阪梅田皮フ科スキンクリニック 患者一人ひとりの症状に合った治療を提案

▲患者一人ひとりの症状に合った治療を提案

ステロイド剤や非ステロイド剤などの外用薬による治療が基本です。ステロイド剤の使用に抵抗を感じる方もいらっしゃいますが、医師の指導のもとで適切に使えば問題が起きにくいことを知っていただきたいです。また、皮膚を乾燥から守るため保湿も重要。さらに症状には環境要因が関わっていると考えられるため、カビ、ハウスダスト、ダニ、犬や猫の毛、食物といったアレルゲンを除去できるかどうかも鍵になります。アレルギー検査を受け、どのアレルゲンが関わっているのか調べておく必要もあるでしょう。薬で炎症の抑制を図り、スキンケアでしっかり保湿し、症状の悪化を防ぐためアレルゲンを排除する。この3つが症状改善のためのポイントです。

Q継続的な治療が必要なのですね。
A
大阪梅田皮フ科スキンクリニック 幅広い診療経験をもとに、症状の改善をめざす

▲幅広い診療経験をもとに、症状の改善をめざす

そうですね。現在行われているアトピー性皮膚炎の治療の目標は、「完治」というよりは「薬を使わなくても症状をコントロールできる状態」、または「軽い症状はあっても急に悪化するようなことがほぼない状態」です。先ほどお伝えしたとおり、治療では炎症の悪化を抑えるためにステロイド剤を使うことが多いのですが、湿疹が改善してきたと感じられる状態になっても、皮膚の奥のほうではまだ治まっていないということはよくあります。自己判断で薬を中断して再び症状が悪化するというサイクルに陥らないよう、専門知識を持つ医師のもとで治療を継続し、状態を見ながら塗布量や使用頻度を徐々に減らしていくと良いでしょう。

ドクターからのメッセージ

加藤 健一理事長

アトピー性皮膚炎は完治をめざすことが難しい病気で、症状が安定した状態を維持することが治療目標となっています。一方で新たな治療法も登場してきており、治療選択の幅は確実に広がっています。炎症物質の働きを抑えるための生物学的製剤の注射療法もその一つで、大規模病院を中心に行われてきましたが、現在は当院でも受けていただけます。保険適用ではあるものの薬剤が高価なので、高額療養費制度のご紹介も含めてご提案します。アトピー性皮膚炎の症状は患者さんによって大きく異なるため、個々の状態に合わせ適切な治療を続けることが重要。患者さんのご要望をお聞きしながら治療を進めていきますので、お悩みの方はぜひご相談ください。

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