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福島 新 院長の独自取材記事

あさぶハート・内科クリニック

(札幌市北区/麻生駅)

最終更新日:2022/03/02

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「あさぶハート・内科クリニック」は、札幌市営地下鉄南北線の麻生駅から徒歩1分の商業施設内、1階のメディカルモールにあるクリニックだ。2019年に院長の福島新先生が弟で副院長の福島拓先生とともに開業した。院長は循環器と心臓、副院長は消化器を専門とし、幅広く対応している。2人が、地域のかかりつけ医をめざして開業したきっかけや、治療において心がけていることなどについて院長に話を聞いた。

(取材日2021年12月16日)

病気を早期に発見して治療していくために

ご兄弟で開業されたきっかけを教えてください。

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勤め人だった父が起業して予備校を開校し、経営者として働く姿を幼い頃から見て、いつか起業したいと考えていました。北海道大学医学部で学び、私は循環器と心臓、弟は消化器を専門に北海道大学大学院で研究しました。さらに私はカナダのアルバータ大学に留学、薬理学教室のもとで心筋の脂肪酸代謝の変化や新たな心筋代謝調節薬の開発の研究をしました。同時に北米の小児病院で、小児科の心臓病について学び、先天性心疾患における代謝変化に関する研究を論文発表し、医師として研究と臨床の双方の観点から取り組む重要性を学びました。帰国後は北海道大学病院の助教に就任、主に心臓移植を要する重症心不全の診療とともに、カナダでの基礎研究を発展させ、後輩の指導を任されました。大学での臨床、教育、研究を経て40代となり、自分たちの理想の医療や地域貢献できる医療を提供したいと思い、メディカルモール開設のお話を機に、弟と一緒に開業しました。

理想とする医療はどのようなものですか?

クリニックであっても新型の医療機器を駆使し、未病の患者さんの疾病予防や病気の早期発見とともに、高血圧、脂質異常症等の生活習慣病から消化器疾患までトータルで治療・管理する医療です。私は北海道大学、弟は信州大学を卒業し、道内の基幹病院で病気が進行した患者さんへの治療を行いました。専門性の高い医療も必要ですが、重症の前段階で、早期発見の末の治療、未病からの改善も大切だと考えています。現在は医学も進歩し、たとえ消化器系の悪性腫瘍でも、早期発見を経て内視鏡を使った治療もでき、体への負担も減るでしょう。国民の3分の1が罹患者とされる高血圧は脳卒中、不整脈、腎臓病、最終的には心不全へと発展する万病のもとですが、高血圧だと理解して管理できている方はそう多くないのが現状です。血圧コントロールの他に、心肥大の合併や隠れ心不全がないか、循環器専門のかかりつけ医として診断・管理する医療をお届けします。

適切に管理するためにはどのようにしたらよいのでしょうか?

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高血圧は薬の治療だけでなく、日常でよく使うスマートフォンのアプリを活用して、管理することもできます。近年ではスマートフォン対応高血圧セルフケアサポートアプリの臨床研究も進んでおり、体重や血圧をはじめ、塩分摂取量、身体活動量、睡眠時間などのデータをアプリによって管理することで日々の血圧管理に生かされるのではないかと考えます。また、アプリで蓄積したデータを医師と共有することを通じて、オンライン診療と組み合わせることで、客観的なデータに基づいた質の高いオンライン診療をより気軽に受けられるのではないかと考えます。

地域のかかりつけ医をめざす

こちらのクリニックの特徴を教えてください。

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循環器内科と消化器内科があるのが特徴です。この2つで内科的な疾患の半分ほどを占めるともいわれており、その2つをカバーしている当院は、患者さんにとって利便性が高いのではないかと思います。心不全の患者さんは、消化器疾患を合併することも多く、貧血が進行してくるということもあります。当院は小さなクリニックですので、医師もスタッフもすぐに臨機応変に対応することが可能です。それから、専門性ももちろんですが、患者さんの立場になり、親身になり、診療していくことも特徴の一つです。患者さんの目線に合わせ、しっかりとお話をお聞きします。また当院は、麻生駅から徒歩1分の場所にあり、気軽に立ち寄れるということも特徴です。

患者さんと接するときは、どのようなことを心がけているのですか?

価値観を共有できる間柄になれるよう心がけています。患者さんとは一期一会の場合もありますが、長いお付き合いになる方もいらっしゃいます。外来でお話をするのは、たった5分かもしれません。でもその5分が、数ヵ月、数年を経て長い時間になります。そして、患者さんがお話しする内容に気づかされ、次の診療や医療に生かされることも多くあります。また診察の中で、患者さんの人となりや生活、価値観の把握も重要と考えます。特に心不全は、治療をしても完治して終わり、となるものではないので、患者さんの価値観を把握し、どのような生き方をして、何をゴールとするかを共有することが大切になります。最近では心不全の診療において、地域の医療機関が連携できる体制の構築が目的の「さっぽろ北部心不全ネットワーク」にも参加しています。また、毎日の血圧や体重を記録できる当院オリジナルの「すこやか健康手帳」を初診の方に無料で配布しています。

検査にも力を入れているとお聞きしました。

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循環器内科においては、超音波の専門技師が精密に超音波の検査を行っています。心臓・腹部臓器・甲状腺・下肢の血管などの検査に対応しています。相談にいらした方は、これまで検査をしたことがないという方も多いので、まずはしっかり検査をします。例えば「動悸がする」と相談に来られた方には、血液検査、レントゲン、心臓の超音波検査、24時間ホルター心電図を追加して行い徹底した原因究明に努めます。また心臓病の患者さんは、リハビリテーションとして運動療法を行うことも大事ですが、そのために心臓に負荷をかけない運動量がどれくらいであるのかを把握することも大切です。その適切な値を知るための心肺運動負荷試験も行います。当院には、心不全療養を学んだ看護師が4人おり、患者さんに心不全が起きる原因や予防方法などを説明・指導しています。

患者をトータルに診ていく医療を提供したい

心臓リハビリテーションとはどのようなものですか?

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心血管疾患を発症した患者さんの症状軽減、運動能力の向上、生命予後の延長を目的に、心臓リハビリテーションを行います。心臓リハビリテーションは、症状の軽減や、再発予防を図り、活動的な生活を取り戻していくことを目的としています。患者さんの予後を決めるものは心臓がしっかり動くことと思われがちなのですが、実は異なります。車に例えて言うと、心臓は車のエンジンにあたります。エンジンが古くなってしまったとしても、タイヤが良くてエネルギー効率が良ければ車は動きます。しかし、どんなに良いエンジンを積んでいても、タイヤが悪ければ車は動きません。このようにして人の体を考えると、骨格筋を鍛えて動かせれば、心臓にかける負担を少なくして動くことが可能になるのです。ただし単純に筋量が増えれば良いというわけではなく、心臓から送られてきた酸素を筋肉が効率良く利用する代謝も関わってきます。

オンライン診療もされているのですね。

「オンライン診療」は、新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、「外来」「入院」「在宅」に加えて、第四の診療スタイルとなると思っています。遠方に住んでいるとか、仕事や家庭の都合で来られないという患者さんにとって、気軽に医療につながれるようになるものとも考えています。また最近では、「セルフヘルスケア」という、自分で自分の健康を守ることも広まってきました。スマートフォンのアプリで薬を管理したり、日々の体のデータを蓄積したりするサポートツールも増えています。これらを使用しながら、客観性のあるデータを使いながら、医療にも応用できればと思っています。

読者へのメッセージをお願いします。

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心臓や消化管について、少しでもお悩みがありましたら、いつでも気軽にご相談ください。インターネットでも予約ができます。また、長いお付き合いになる高血圧などに関しては、患者さんの目線に立って診療いたします。薬も含めて、一緒に治療・管理していきましょう。

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