繰り返す虫歯や全身症状の原因にも
健康の鍵となる噛み合わせ治療
戸塚駅前トリコ歯科
(横浜市戸塚区/戸塚駅)
最終更新日:2021/10/12
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顎の骨の位置や歯の生え方によって、大きく左右される噛み合わせ。バランスの崩れた不正咬合の状態を放置することで、見た目だけでなく機能面でも大きなデメリットを生んでしまう。虫歯や歯周病といった口腔トラブルはもちろん、頭痛や肩こり、腰痛、さらには睡眠時無呼吸症候群などの全身疾患リスクすら高めてしまうこともあるそうだ。そんな噛み合わせの重要性に着目し、口腔をトータルに診る治療に取り組んでいるのが「戸塚駅前トリコ歯科」の中原維浩理事長。「1本単位で歯を診るのではなく、全身を視野に入れて診ることでもっと患者さんの幸せに寄与できると考えます」と語る中原理事長に、不正咬合とはどのようなものか、そしてその治療について解説してもらった。
(取材日2020年2月27日)
目次
虫歯の再発や続く頭痛、肩こりなど、噛み合わせが原因の可能性も
- Q不正咬合について教えてください。
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A
上下の歯は調和のとれた状態で接触しているのが理想ですが、顎の骨のズレや歯の生え方により、きちんと噛み合わない状態になってしまうことがあります。これを不正咬合といいます。不正咬合には、上顎が前に出過ぎた状態の「出っ歯(上顎前突)」やその逆の「受け口(下顎前突)」、歯が凸凹に生えてしまう「叢生」などがあります。不正咬合、いわゆる悪い噛み合わせは見た目の悪さだけでなく、虫歯や歯周病などさまざまなお口のトラブルの原因となります。さらに、頭痛や肩こり、腰痛、顎関節症など、全身に関わる症状も発生させてしまうことがあるという医学的データもあります。
- Q機能面を考慮して噛み合わせ治療を選ぶメリットは何ですか?
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A
噛み合わせや歯並びの治療というと、見た目を整えるためと考える方が多いようです。しかし、一見歯並びが整っているように見えても、噛み合わせが悪いというケースは多くあります。不正咬合はお口の中の特定の部分に集中的に力がかかる状態ですから、現時点で特に症状がなくても、将来的に補綴物の損傷が起きたり、歯が欠けたりといったトラブルにつながることも。噛み合わせを整えて噛む力をバランスよく分散することは、お口の中の健康を保つ上でも大きなメリットがあるのです。現状、痛みや見た目の違和感がなくても、必要に応じてお口の中をトータルに捉え、噛み合わせ治療を検討することをお勧めしています。
- Q子どもの噛み合わせ治療は、どのタイミングで検討すべきですか?
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A
近年では「肉を噛み切れず、いつまでも飲み込めない」「うまく噛めず食べ物を丸飲みしてしまう」といったお子さんが増えているようです。これは、口腔機能低下症といわれるもので、舌を上手に使えていないことによるものが多くなっています。こうしたケースでは、口腔筋機能療法(MFT)という方法で対処することが重要になってきます。これは、マウスピース型の装置を使って舌や唇の筋肉を正しく動かし、健全な発育を促す訓練で、うがいが上手にできるようになる3歳半くらいのお子さんから導入可能です。発育初期に身についた飲み込みや咀嚼の癖は残ってしまいがちなので、できるだけ早い段階での通院がお勧めですね。
- Q不正咬合は睡眠時無呼吸症候群にもつながるのでしょうか?
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A
不正咬合で、特に下顎が小さかったり、骨格的に後退していたりする方は、加齢とともにいびきや無呼吸の症状が出やすいといわれています。そういう方は、仰向けに寝ると、舌根が喉の奥に下がって気道をふさいでしまうことがあるんです。いびきや無呼吸が生じる睡眠時無呼吸症候群は、高血圧や糖尿病といった生活習慣病や、心疾患や脳卒中などの命に関わる疾患のリスクを高めやすいというデータもあります。そんな恐ろしい睡眠時無呼吸症候群ですが、マウスピースを用いた歯科的処置が可能です。後退している下顎をマウスピースで前に移動させることで、気道の閉塞を防ぎ、無呼吸の発生の減少をめざすという方法です。
- Qこちらでの噛み合わせ治療について教えていただけますか?
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A
幅広い手法をご提案できるのが、当院の特徴です。従来のワイヤーを用いたワイヤー矯正、マウスピース型装置を用いた矯正、口腔筋機能療法など幅広い方法から、状態やご希望に合わせて選択することが可能。さらに、詰め物、かぶせ物といった補綴物や義歯などを含め、お口全体のバランスを見ながらトータルにご提案しています。また、現状に捉われることなく、予後を踏まえ、将来を見据えた治療計画を立案しています。さらに、歯科用CTや口腔内カメラなどによる画像データを残すことで、経過を見ながら長くアフターフォローしていくことが可能です。
自由診療費用の目安
自由診療とはワイヤー矯正/80万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/20万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。