ちょっとした頭痛でも撮影可能
即日受診も可能なMRI検査とは
かねこ脳神経外科リハビリクリニック
(伊丹市/伊丹駅)
最終更新日:2022/02/10


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近年では、すっかり耳になじんできたMRIという3文字。エックス線やCTと並び、診療科を問わずますますポピュラーになりつつある検査装置だが、どこか敷居が高く、高度な治療が必要な患者だけが受けるものというイメージがないだろうか。そうした中で、誰もが気軽に受けられるようにMRI検査を提供しているのが「かねこ脳神経外科リハビリクリニック」だ。予約がなくても診察後にすぐに検査が受けられる上、ちょっとした頭痛や首の痛みなどでも検査が可能だという。今回は同院の院長を務める医学博士の金子彰先生に、MRIのメリットや検査の流れ、同院ならではの取り組みなどを詳しく聞いてみた。
(取材日2019年12月24日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- QMRI検査は、どのような場合に受けるものですか?
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A
MRIとは「磁気共鳴画像診断装置」の略称で、強い磁場と電波を利用して体の断面を撮影することができます。検査対象は非常に幅広く、成人や高齢者はもちろん、小さなお子さんでも受診可能です。当院のような脳外科では脳の腫瘍や脳血管疾患などの発見によく利用されますが、最近は軽いめまいやしびれ、もの忘れなどの症状があってMRI検査を受けられる方が増えています。あとは脳卒中後の麻痺や構音障害、失語症、その延長の高次脳機能障害などがある方も主な対象となります。ちなみに当院はリハビリテーション科を併科していることもあって、頭や首だけではなく、膝や手足など整形外科領域のMRI検査も積極的に受けつけています。
- Q頭痛で悩んでいる人にもMRI検査が有用と聞きました。
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A
頭痛の患者さんは当院でも大きな割合を占めており、片頭痛や緊張性頭痛など、いずれも若い女性に多いのが特徴です。特に片頭痛は月経の前後に出やすく、強い身体的ストレスに苦しんでいる方が大勢おられることでしょう。頭痛に対するMRI検査は、脳内の出血など、頭痛の原因となる器質的病変があるかないかを画像的にチェックすることが目的です。MRI検査で脳出血やくも膜下出血、脳梗塞などが見つかり、手術に至ったという事例もあります。病気の早期発見という意味でMRI検査は非常に有用ですし、自由診療で脳ドックも用意していますので、頭痛で不安のある方は一度ご相談いただければと思います。
- Qこちらのクリニックでは、どのような治療が受けられますか?
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A
当院の大きな特徴はリハビリテーション科が同じ院内にあり、理学療法士や言語聴覚士によるサポートを受けられる環境が整っていることです。例えば頭痛の治療では投薬だけに頼らず、なるべく薬を飲まずに済む方法を探ることも大切です。頭痛の原因に肩や首のこりなどがある場合、リハビリのテクニックがあれば、その筋肉の緊張を緩和させていくよう取り組みます。また、高齢者の認知症は切実な問題ですが、もの忘れの多い人をMRI検査で検査し、リハビリによって認知機能の維持や改善を図っていくことも当院の役割の一つです。何を改善すれば患者さん本人やご家族が一番救われるのか、その道筋を一緒に見つけていければと考えています。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1まずは問診表の記入を行う
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初診では、来院の目的や症状、既往症などを問診票に記入することからスタート。シートにはしびれやめまい、しゃべりにくいなどの項目があらかじめ用意されており、チェックマークで回答できる部分も多い。
- 2診察で、症状や困っていることを伝える
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診察室では、まず症状について医師から質問を受ける。問診票に書いたことであっても、それをさらに具体的かつ詳細に伝えることが大切。ただ痛みの場所や度合いを訴えるだけではなく、頭痛がひどくてぐっすり眠れない、日中も仕事が手につかないなど、生活上で一番困っていることは何なのかをしっかりと伝えたい。時には生活背景まで聞かれる場合もあるが、その答えから、適切な診断や治療のポイントに結びつけていくのだそう。
- 3MRI検査を受ける
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検査は私服のままで可能だが、MRIの周辺には強力な磁場があるため、金属類を装着したままの検査はNG。携帯電話や腕時計、アクセサリーなどは備えつけのロッカーに保管し、女性のワイヤー入りの下着は外す必要がある。検査は技師が中心となり、看護師がつき添う場合もある。準備を終えてベッドに横たわると、自動で筒状の装置の中へ入っていく。検査時間は20〜30分程度。少し作動音があるが、不安を感じる必要はないそう。
- 4検査結果を見ながら医師の診断や説明を受ける
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検査結果はすぐに上がってくるため、検査直後に医師から説明を受けられるのがMRI検査の大きなメリット。診察室のモニターで画像を確認しながら、異常の有無や気になる部分などを医師が解説してくれる。脳外科で最も重視するのは脳・脊髄疾患。体に麻痺が出たり、ろれつが回らなかったり、認知症につながることもあるため見落とせない部分だという。診断がつけば、今後の治療方針などを医師と相談しながら決定していく。
- 5診断により治療やリハビリテーションを受ける
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治療には通院による投薬やリハビリテーションを受けていくのが一般的だが、ただちに病院への入院や手術が必要という緊急性の高いケースもあれば、しばらく様子を見るケースもあり、解決までにかかる治療内容や期間、通院頻度も患者によってケースバイケースなのだそう。
自由診療費用の目安
自由診療とは脳ドック:2万5000円〜