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金子 彰 院長の独自取材記事

かねこ脳神経外科リハビリクリニック

(伊丹市/伊丹駅)

最終更新日:2022/02/03

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阪神バスの昆陽里南停留所より徒歩3分の薬局2階にある「かねこ脳神経外科リハビリクリニック」。院長の金子彰先生は、脳外科の医師として10年、リハビリテーション科の医師として10年病院に勤務した経験がある医師だ。ウッド調の落ち着いた雰囲気の院内には、MRI、レントゲン、超音波検査機器などの設備がそろう。理学療法士、言語聴覚士、診療放射線技師ら、多くのスタッフが活躍。最近増えている頭痛ともの忘れに関する相談には、専門的な検査やリハビリを実施し、患者の悩み解消に努めている。アウトドア派で音楽好きだという金子院長に、信頼するスタッフのことや診療への思いなどを聞いた。

(取材日2021年12月21日)

予防的な対応とリハビリテーションで生活をサポート

まず、脳神経外科クリニックとは、どんなところなのでしょうか。

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当院に来院される患者さんの中にも「私が行ってもいいんだろうかと思った」とおっしゃる方がいます。ふらつきやめまい、記憶力の低下など、脳に関連しそうなことで心配なことはあるけれど、「脳神経外科」という名前は、少し尻込みしてしまうのかもしれません。ですが、内科的疾患の患者さんの診療もしていますので、実際には脳の手術が必要な疾患の患者さんは割合的には少ないです。それよりも高血圧やコレステロール値の管理をして脳に関する疾患になるのを防ぐための予防的な内容や、手術後のリハビリテーションが増えてきています。幸いこの阪神間には脳外科手術を担ってくれる先生方がたくさんいらっしゃいますからね。当院では予防的な対応とリハビリテーションを中心にして、手術が必要だと判断した患者さんには近隣の病院を紹介するという形をとっています。

クリニックの特徴や注力しているところを教えてください。

「ひょっとしたら脳の疾患が隠れているかもしれない」という場合に備え、MRIや超音波検査機器を設置しています。健康診断の結果を見て動脈硬化が気になった方は、頸動脈エコーで進行具合を確認できますのでご相談ください。当院ではリハビリテーションにも力を入れ、待ち時間をうまく利用して進められるようなリハビリ機器を整えています。理学療法士もいますので、人の手でのリハビリにも対応可能です。言語聴覚士も在籍し、多角的なサポートを行うこともできます。スタッフ一同質問をしやすい体制を整えておりますので、「脳神経外科はどんなところか」「理学療法士や言語聴覚士がどんな仕事をしているか」などをお気軽に聞いていただき、より来院しやすくなれば嬉しいです。当院では定期的に多職種間のリハビリ勉強会なども開催しています。地域のケアマネジャーさんが相談に来られることもあるので、地域貢献の一つとして続けていけたらと思っています。

頭痛やもの忘れの相談が増えているそうですね。

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頭痛に関しては、小学生から80代の方まで幅広い年齢層、特に女性が受診されています。女性ホルモンの影響が大きいようです。当院で採用している、片頭痛治療薬の注射剤のことを知り、遠方から受診される方も。体の凝りからくる頭痛の場合、リハビリのテクニックを使って、痛みを軽減するようにしています。また、ご相談の多いもの忘れの外来は、時間をかけて問診やMRI検査、言語聴覚士による神経心理検査を行うため、現在予約制です。患者さんもご家族も、もの忘れについて不安に思っていらっしゃいます。当院のホームページにもの忘れに関する情報を掲載していますので、ご予約前にご覧ください。

スタッフの成長がクリニックの成長につながる

開業後、スタッフ数が増えたそうですね。スタッフについて教えてください。

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現在、常勤と非常勤合わせて、理学療法士5人、リハビリ助手2人、言語聴覚士2人、診療放射線技師1人と助手1人、看護師3人、受付スタッフ3人が活躍しています。今後も増員予定です。理学療法士は優しいスタッフが多く、患者さんから信頼されています。言語聴覚士も多くの患者さんと接していますが、経験豊富なので安心して任せられますね。当院では脳だけではなく膝や腰などのMRI検査にも多く対応しているため、診療放射線技師は日々忙しそうです。そんな中でも撮影方法について勉強するなど、研鑽を積んでいる姿が印象的です。看護師と受付スタッフも成長しています。頼れる存在ですね。これまで患者さんに育てていただきました。お叱りも感謝も、すべてが今につながっています。

先生はさまざまな病院で勤務医として働かれた経験があると伺っています。

最初に研修医として勤務した小倉記念病院脳神経外科では、手術、手術の毎日でした。脳卒中の患者さんが多かったため、いわゆる脳血管障害に興味を持ち始めたのも、この病院での勤務の経験が大きかったと思います。リハビリテーション専門の医師を志したのは、さくら会病院での勤務がきっかけです。救急医療の脳外科の医師として毎晩手術に呼ばれていたんですが、そこにはリハビリ病棟もあったんです。患者さんを診るためにそこに行くと、リハビリのスタッフには「○○さん」と呼びかける、にこにことした表情の患者さんがいる。だけど、私が声をかけると少し顔がこわばるんですよ。その患者さんとの距離感に寂しさを覚えることもありましたし、「やっぱり自分が手術した患者さんのその後を診ていくことも大切なんだな」と改めて感じました。そんな思いもあって、現在はリハビリテーションの医師としても患者さんを診るようになったんです。

そんな勤務医時代で、印象に残っていることはありますか? 

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「外科の医師は自分の目で見たものしか信じちゃいけない」と言われたことでしょうか。「見えないことは信じるな」と言われ、手術をするときも「ここに、これがあるだろう」と勝手なイメージを持って治療をしてはいけないと教えられました。実際に自分が目にして、「ここに、これがあるから、こうしよう」というふうに手術をするということですね。これはどんなことに対してもいえることで、今も「周りの人がこう言ってたから」「テレビでそう言っていたから」ではなく、自分の目できちんと見たものを信じることを大切にしています。診療のモットーは、女性には“愛”をもって、男性には“礼儀”をもって接すること。そして、スマイルです(笑)。患者さんと適度な距離を保ちつつ、患者さんの心を垣間見れるように接しています。

今後はプロフェッショナルの育成に注力したい

開業しようと思ったのは、何かきっかけがあったんでしょうか? 

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医師をめざすきっかけとなったのは、子どもの頃に通っていた小児科の先生でした。かなりご高齢でしたが、いつも柔和な表情で優しく診察してくれる先生で、「あの先生みたいになりたい」と思ったんですよね。その夢を応援してくれていた父が闘病の末亡くなり、「患者さんが苦しんでいるときに、いつも近くで優しく接してあげられる医師になりたい」という子どもの頃に抱いていた感情が蘇ってきたんです。勤務医は退院後の患者さんの状態を的確に把握して、再発予防やリハビリ指導を行うことができません。でも、今の私なら積極的な脳卒中予防や専門的なリハビリを、患者さんの身近な場で提供できるのではないかと思い、開業することになりました。

今後の展望を教えてください。

リハビリは時間がかかるもの。当院に受診するだけで終わるものではありません。その後の受け皿をどうするか。新しいリハビリ提供の形を模索しています。また、20年も医師をしていると、次は後継者の育成に興味が出てくるんですよね。医師だけでなく、看護師や理学療法士、診療放射線技師など、リハビリに関わるプロを育成したいです。スタッフには専門性を高めてほしいと考えています。まず伊丹に拠点をつくりましたが、これから阪神間に広げていけたらいいですね。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

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片頭痛は放っておくと、症状がひどくなってしまう場合もあります。わずらわしい片頭痛ですが、これは辺縁系といって頭の深い部分に痛みが強く記憶されている証拠。よく雨が降ったら頭痛になるという話を聞きますが、これは「雨が降るから逃げないと」というような人間が本能的に感じる危険を敏感に察知しているということです。生活に支障を来すことがあるのなら、薬を処方して痛みを緩和させるための処置を行うことも可能です。また、最近は頭痛に関する情報がたくさん出ていますが、患者さんには適切な情報を取り入れてほしいですね。自己判断したり悩んだりする前に、脳の専門クリニックに相談してみてください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

脳ドック:2万5000円~

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