0歳から始める予防歯科
子どもの頃からの定期検診を習慣に
刈谷おおの歯科
(刈谷市/刈谷駅)
最終更新日:2022/06/21


- 保険診療
「子どもの頃から虫歯にならないように予防に取り組んでいくことで、虫歯で悩まされないように人生を送っていきましょう」と優しい笑顔で話すのは「刈谷おおの歯科」の大野芳弘院長だ。小児期からの予防が生涯、歯を守るための「入り口」になるとし、小さな子どもでも怖がらずに楽しく通えるように、同院では広いキッズスペースを備え、頑張った子どもに対しては小さなおもちゃのプレゼントを用意しているのだそう。機械を置かず、ベッドだけの部屋も増設した。「歯科医院に慣れて定期検診が当たり前となれば、それが年齢を重ねても歯を守ることにつながっていきます」と話す大野院長に、子どもの予防歯科や普段気をつけることについて、詳しく教えてもらった。
(取材日2021年8月18日)
目次
大人になって虫歯に苦しまないためにも、小さい頃から歯科医院に楽しく通って予防することが重要
- Q子どもの頃からの予防歯科はなぜ必要なのでしょうか?
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A
▲天井にはアニメを見ることができるテレビが設置されている
小さい子の虫歯は、食事や食器の共有、スキンシップなどにより家族から虫歯の菌が移ることが原因の一つになります。家庭内の菌の伝播は避けられないため、予防が必要になってくるのです。乳歯は生え変わるから構わないと思われがちですが、乳歯の虫歯の進行は永久歯に比べて速く、ボロボロの状態になって抜けるとそこだけ永久歯が早く出てきてしまうなど、将来的な歯並びに影響することが考えられます。虫歯は、「痛い」「気になって学習に身が入らない」「ご飯がきちんと食べられない」「噛むなど顎の発達の低下が心配される」といった生活全般や成長に影響すると考えられます。乳歯の段階から予防し歯を守ることは大切といえますね。
- Q何歳から予防に通うべきですか?
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A
▲ベッドが置かれただけの乳幼児用のステップアップルーム
当院では、できれば生後6ヵ月前後、歯が生えてきたら来院をお勧めしています。赤ちゃんの歯のケアや将来の歯並びについてはお母さんもご存じないと思いますので、そこから説明をスタートいたします。大体のことがイメージできれば、お口の環境を良い状態に保つことがいかに大事かをご理解いただけると思います。乳幼児期からの予防のもう一つのメリットは、定期検診の習慣が身につくことです。歯科医院が怖くなくなれば大人になっても定期検診を続け、生涯、健康な歯を保つ人生を実現できるのではないでしょうか。歯医者が楽しいところ、歯をきれいにしてくれるところになってくれるとうれしいです。
- Q診療の流れや通院頻度について教えてください。
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A
▲赤ちゃんの来院は、歯が生え始める生後6ヵ月前後を推奨
まず普段の食生活や歯磨きの仕方について親御さんとお子さんのお話を聞き、お口の中を診せていただいて現状を把握します。次にクリーニングを行い、歯磨き指導をして、仕上げにフッ素を塗布します。当院では歯科衛生士が予防を担当しますが、最後に私がチェックして終了です。お子さんが小さいときは親御さんとお話をしますが、ある程度の年齢になればちゃんと理解できますから、お子さん本人にも「歯のお掃除は大事だよ」とお話しています。問題がなければ定期検診は大体3ヵ月に1度程度で大丈夫です。
- Q貴院ならではの取り組みはありますか?
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A
▲同院には保育士も常駐
当院ではお子さんが歯科医院に慣れることを第一に考えており、無理に治療やケアはしないようにしています。まずは気軽に通えるようになることが最も大切で、「歯医者さんは怖い所ではなく、歯をきれいにする楽しい所」と思ってもらえるように、おもちゃのある広いキッズルームを備え、小さなプレゼントも用意しています。小さいお子さん向けには、機械のない、ベッドだけを置いたルームを増設しました。寝転ぶだけなので圧迫感や怖さはないと思います。当院には保育士が常駐しており、スタッフ全員が子ども好きで明るいことも自慢。歯磨き指導も上手です。最初は泣いていたお子さんが、慣れて笑顔で来てくれるようになるのはうれしいですね。
- Q親が普段から気をつけるべきことはありますか?
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A
▲クリニックは怖い所ではなく楽しい所だと思ってほしい
お子さんの仕上げ磨きは、できれば歯がすべて生え変わる10~11歳頃まで行うことが理想です。大人でも歯磨きを完璧にするのは難しいもの。親子2人の力を合わせて歯をきれいにしていきましょう。嫌がる子も当然いるでしょうが、2歳半から3歳頃なら言葉のキャッチボールができますから、「お口を開けて」「歯をきれいにしようね」と話してわかってもらうといいですね。毎日お風呂に入るように仕上げ磨きが毎日の習慣になれば。また、糖分は虫歯の栄養素になりますから取りすぎには注意を。さらにお口の中に食べ物がある時間が長いと歯が溶けていく原因になりますので、お口の中に何も入っていない時間をきちんとつくるようにしましょう。