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纐纈 真一郎 院長の独自取材記事

こうけつ内科胃腸内科クリニック

(さいたま市緑区/東浦和駅)

最終更新日:2022/02/14

纐纈真一郎院長 こうけつ内科胃腸内科クリニック main

埼玉県東浦和を走る国道463号線沿いに立つ東浦和クリニックプラザ。その1階に2019年2月、新しくオープンしたのが「こうけつ内科胃腸内科クリニック」だ。大きな窓から外の光が降り注ぐ明るい待合室が印象的な同院の院長を務める纐纈真一郎(こうけつ・しんいちろう)先生は、大学病院やがんセンター、基幹病院で消化器疾患の診療に従事したのち、一般内科や訪問診療にも携わってきた医師。同院でもその経験を生かした消化器疾患と内科一般の幅広い診療で、ホームドクターとして地域の人々の健康を支えることをめざしている。「患者さんの気持ちもくみ取ったオーダーメイドの治療をしていきたい」と丁寧な口調で話す纐纈院長に、同院のことや地域医療にかける思いを聞いた。

(取材日2019年4月23日/情報更新日2020年9月14日)

消化器疾患から内科一般、小児科、外科まで幅広く診療

クリニックを紹介していただけますか?

纐纈真一郎院長 こうけつ内科胃腸内科クリニック1

当院は、2019年の2月に開院しました。私が専門とする胃腸の病気と生活習慣病などの一般内科を幅広く診療することに加えて、地域にはお子さんも多いので小児の診療や、消化器外科の経験に基づいた外科的な処置など、いろいろな病気や症状、困り事に対応できるクリニックでありたいと思っています。私はこれまでに大学病院やがんセンター、基幹病院で消化器疾患の診療にあたり、その後は一般内科や訪問診療にも携わってきました。当院でもそれらの経験を生かして、近隣の病院などとも連携しながら、消化器疾患の専門的なことも含めて、地域の皆さんのホームドクターとして幅広く診療をしていきたいと考えています。ぜひ、ご家族やご自身の体のことで不安なことがあれば、お気軽にご相談ください。

すてきな院内ですが、こだわったところを教えてください。

待合室は、患者さんが待っている間もくつろげるように、当院のシンボルカラーである落ち着いた黄色や緑色、木目も使って、明るくて居心地の良い空間にと考えました。普通の長椅子に加えて、奥にはカウンター席もあります。これは必ず作りたいと思っていたのですが、子どもやお年寄りでも座れるようローカウンターにしてあります。そして、周囲に目を配りやすいよう診察室を中心に、周りに処置室や内視鏡検査室を配置しました。消化器を専門としているので、吐き気や下痢の症状がある方がいらっしゃいますし、内視鏡検査も行うので、トイレは3つ用意しました。車いすで入れる広めのトイレもあります。また、建物の入り口をドライブスルーにして雨よけのひさしを設置し、車を横づけできるようにしました。どんなときでもご来院しやすいよう配慮しています。

どのような患者さんが訪れていますか?

纐纈真一郎院長 こうけつ内科胃腸内科クリニック2

胃腸内科を標榜しているので、胃痛や腹痛など消化器症状を訴えてくる方が多いです。最初はお子さんの風邪で受診していただいて、それから兄弟やお父さん、お母さんなど、ご家族ぐるみで来院いただいている方もいらっしゃいます。「明日は、嫁が来ますのでよろしくお願いします」なんて言われることもあります(笑)。年齢的には、3歳くらいのお子さんから80歳を超える高齢の方まで、本当に幅広い方に来ていただいています。それに、駅から多少距離があって国道沿いなので、車での通院が多いと思い、駐車スペースも21台と広くしたのですが、意外と歩いてくる方も多いですね。

内視鏡検査と炎症性腸疾患の診療に力を入れる

力を入れていることは何ですか?

纐纈真一郎院長 こうけつ内科胃腸内科クリニック3

私の専門は胃腸内科なので、胃と大腸の内視鏡検査には力を入れています。心窩部痛を訴えて来院して緊急に胃カメラを行い、実際に胃潰瘍、十二指腸潰瘍やアニサキス症などの診断がついて、その場で治療を開始するということもありえます。ほかにも胃カメラは胃がんや食道がん、逆流性食道炎といった病気の発見が可能です。ですから、検査をすぐに受けられることは患者さんにとってメリットだと思います。当院では経口内視鏡だけでなく、経鼻内視鏡の検査を行っています。また、希望があるときには鎮静剤を使用しています。大腸の内視鏡検査では、おなかの張りが少なくなるよう炭酸ガスを使っています。目の前で画像を見られるようにしていますので、自分の胃の中の映像を見ることができます。ぜひ自分の目で体の中を見て、自分の体や健康に興味をもっていただけたらと思います。

生活習慣病の治療にも注力しているようですね。

日々の生活も便利になる一方で、体を動かす機会や環境が減っていることや、ファストフードなどの欧米文化食が日本に浸透したこともあり、糖尿病や高血圧、高脂血症などの生活習慣病で来院される方も増えております。生活習慣病と聞くと「一生薬を飲み続けなければならない」、「日常の生活に制限が発生する」など、深刻に受け止められる方も少なくありません。しかし、これらは早期に発見し、早期に治療を開始することで患者さんに比較的負担の少ない治療で済むことが多いのです。逆を言えば、発見が遅れれば遅れるほど生活習慣病の治療は患者さんの肉体的にも、精神的にも、そして経済的にも残念ながら負担が大きくなってしまいます。患者さんの明るい未来と健康を考えますと、些細なことでも構いませんので、まずは気軽に相談いただきたいですね。

診療の際に心がけていることはありますか?

纐纈真一郎院長 こうけつ内科胃腸内科クリニック4

可能な限り、できるだけ幅広い病気や、つらい症状を治療するお手伝いをしたいと思っています。そのために勉強を怠らずに研鑽しています。そして、一つ一つの病気には診療ガイドラインがあって、標準治療があるのですが、一人ひとりに人生があるように、患者さんにもこうしたいという希望があると思うんです。ですから、そういう思いをしっかりとくみ取って、できる限りオーダーメイドのような診療ができるようにというのを心がけています。診療をしていて、症状が改善に向かった時、症状の原因や病気がないことがわかった時に患者さんが見せてくれる表情というのはすごく豊かで、そういう姿を見ると、この仕事をしていて良かったなと思いますね。

患者の気持ちを引き出しながら、診療をしていきたい

先生は、なぜ医師を志したのですか?

纐纈真一郎院長 こうけつ内科胃腸内科クリニック5

子どもの頃は、体が弱く、クリニックや病院、先生や看護師さんにすごくお世話になったんです。その恩返しがしたかったのが一つ。ほかには、自分のつらい症状の原因は何なのだろうという興味がありました。そして、同じようなつらい思いをしている人の手助けをしたいと思い、医師になろうと決めました。小学生の時には夏休みにずっと入院をしていて、夏休みが明けてからの図工の授業で夏休みの思い出の絵を描きましょうというのがあって、入院していた絵を描いたことがあるくらいでしたので、医療が身近になっていたんですね。消化器を専門にしたのは、後から思えばですが、高校生の時に母が大腸がんになったことが進路に影響したのかなと思います。

感染症の対策にも注力されているようですね。

感染症が今まで以上に猛威をふるっている状況ですので、患者さんやスタッフの安全を確保するためにさまざまな工夫を行っています。初歩的なことですが、まずは私やスタッフ全員が手洗い、アルコールなどによる消毒、マスク着用など感染の予防を徹底。その他には、診察室や待合室をはじめ、院内備品の除菌です。特に“ドアノブ”や“椅子” “カウンター”など、多くの方が接する機会があるものについては、細かな除菌対応を実施しております。さらに、空気洗浄機や窓・扉の開放をすることで、少しでも院内環境を清潔な状態に保ちたいと思います。健康であるためにクリニックに来ていただけているわけですからね。

今後の展望とメッセージをお願いします。

纐纈真一郎院長 こうけつ内科胃腸内科クリニック6

患者さんが腹痛を訴えて来られたときにはすぐに胃カメラなどの検査を行い、病気を診断すること、待ち時間を少なくできるようにすることなど、まずは真面目に、皆さんの信頼が得られるような医療をしていきたいと思っています。私は、病気の治療も患者さんが主人公だと思っています。医師がこうしなさいと言って、患者さんがそれに従うのではなくて、こうしたいという患者さんの気持ちを引き出しつつ、治療の方向性を決めて、さらには、自分の体に興味を持っていただいて、治療に積極的になれるようにしていきたいと思います。当院は、この地域にお住まいの方やお勤めの方のかかりつけ医になることをめざしていますので、ちょっとしたことでも遠慮なく、相談していただきたいと思います。

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