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健康で整った歯並びを育てるため
乳歯のうちに行う小児の咬合誘導

タバタ歯科クリニック

(東大阪市/若江岩田駅)

最終更新日:2023/01/26

タバタ歯科クリニック 健康で整った歯並びを育てるため 乳歯のうちに行う小児の咬合誘導 タバタ歯科クリニック 健康で整った歯並びを育てるため 乳歯のうちに行う小児の咬合誘導
  • 自由診療

「小児矯正の目的は、歯列を整えるだけでなく、虫歯の予防や将来にわたって自分の歯で噛める健康な口腔環境をつくることにある」と「タバタ歯科クリニック」の田幡元(たばた・はじめ)院長は言う。定期的に歯科クリニックに通うことで、歯科診療に対する精神的なハードルが下がり、口腔内の健康についての意識も高まるそうだ。子どもの歯並びが気になるという保護者は多いが、実際に歯科クリニックに相談するとなると、何となく気後れしてしまう。本当に効果があるのか、子どものうちにしなければいけないのか、さまざまな疑問が浮かんでくる。そこで、永久歯に生え替わるまでの小児矯正に力を入れる田幡院長に、乳歯の子どもを対象にした矯正のメリットやその進め方について、詳しく解説してもらった。

(取材日2022年12月21日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q小さな子どもが矯正を受けるメリットを教えてください。
A

歯並びが整っていると歯磨きがしやすいため、虫歯予防につながりますし、開咬などの不正咬合になる前に回避することで、特定の歯に不自然なダメージが及ぶのを防ぎます。何より食べ物がきちんと噛める歯は、お子さんの成長にもプラスの影響を及ぼします。私が小児矯正を始めたのは、お口の中を虫歯になりにくい状態に保ちたい、大人になってから虫歯や歯周病で大切な歯をなくさないようにしたいと考えたからです。悪くなってから治療を始めると、歯を削り、場合によっては抜歯を余儀なくされることもありますから。また、小さいうちから歯科医院に通うことで通院に対するハードルが下がるのも、期待ができる良い効果ですね。

Q何歳くらいから始めるべきですか?
A

お子さんの矯正には、12歳くらいまでが対象の1期矯正とその後の2期矯正があります。2期矯正は永久歯の歯列を整えるのに対して、1期矯正の目的は、顎の骨の成長を促し、永久歯が並ぶためのスペースを確保することにあります。1期矯正は適用できる期間が限られているので、早く始めるのが理想ですが、お子さんが矯正に協力的になれる年齢を考えると5、6歳くらいからでよいと思います。当院でも小学校の歯科検診で歯並びの問題を指摘されて受診される方が多いですね。また当院では、歯並びに問題があるお子さんについては、顎の発達に影響を与える食事の仕方や姿勢についてアドバイスしながら、タイミングを見て矯正を開始します。

Qどのような矯正法に対応していますか?
A

顎の骨の健全な成長を促して、歯が正しく並ぶためのスペースの確保をめざす、マウスピース型装置を用いた咬合誘導に対応しています。マウスピース型装置を装着することで、小さなお子さんに多い口が開いたままの「お口ぽかん」を防ぎ、顎や舌の位置を正していくとともに、お口周りの筋肉や骨に負荷をかけることで健全な成長を促します。成長期のお子さんだからこそできる矯正法です。また、診療室の奥にトレーニング用の部屋があり、お口周りの筋肉を鍛えるMFT(口腔筋機能療法)と呼ばれるトレーニングを併用します。マウスピース型装置を使った咬合誘導で十分なスペースが確保できない場合は、床矯正を行う場合もあります。

検診・治療START!ステップで紹介します

1検査でさまざまなデータを収集
タバタ歯科クリニック 検査でさまざまなデータを収集

エックス線写真を撮影後、可能な場合は型採り剤を使って歯の型採りを行い、診断・治療に使用する歯並びの模型が作製される。また、顎の骨の状態を確認するための顔写真、姿勢確認のための全身写真に加えて、足の指の写真も撮影される。姿勢は顎の骨の成長に大きな影響を与えることがわかっており、立っているときに足の指にバランス良く力がかかっていないと、姿勢が悪くなって歯並びに悪影響を与えるリスクが大きいからだ。

2診断・カウンセリング
タバタ歯科クリニック 診断・カウンセリング

検査で得られたエックス線画像や写真、問診などの結果をもとに、現在の顎や歯の状態と将来の可能性が検討され、矯正が必要かどうか、どのような方法を用いるべきかが診断される。カウンセリングの際は、矯正法の説明やその注意点に加えて、費用や期間についても説明される。ただし、子どもの口の中は成長に伴ってどんどん変化していくので、矯正期間については個人差が大きく、あくまで目安と考えておきたい。

3矯正スタート
タバタ歯科クリニック 矯正スタート

カウンセリングの結果に同意すれば矯正開始となる。マウスピース型装置が渡され、使用方法などについてレクチャーを受ける。同院では、一度にさまざまな情報が提供されて保護者や子どもが混乱してしまうケースを避けるために、まずは2〜3週間、装置の使い方などに慣れるための期間が用意されている。なお、装置の装着時に痛みなどを感じる場合には、無理なく装着できるように装置の調整を行う。

4トレーニングを併用
タバタ歯科クリニック トレーニングを併用

矯正開始から2〜3週間後に再び受診して、マウスピース型装置の装着状態などを確認してもらう。装置が問題なく使えることが確認できれば、矯正と並行して舌や口腔筋を鍛えるトレーニング、MFT(口腔筋機能療法)もスタート。基本的に1月に2回程度来院して歯科衛生士の指導のもとトレーニングをする。

5定期的に通院
タバタ歯科クリニック 定期的に通院

トレーニングでの来院時には、矯正の進み具合や問題の有無などがチェックされ、口の中の掃除なども適宜行われる。さらにおよそ半年に1度、検査時に行ったような写真撮影を行い、矯正の進み具合をチェック。成長段階にある子どもの歯は、矯正中にも抜けるなどして状況が変化するので 、その都度適した対応が必要となる。矯正の進み具合によっては、装置を使って顎の骨を拡げる床矯正に切り替えることもある。

ドクターからのメッセージ

田幡 元院長

矯正は見た目だけでなく、虫歯予防など機能的なメリットが期待できます。乳歯列が対象の1期矯正は、小さなうちに顎の健全な成長を促して歯が並ぶスペースを確保することが大きな目的なので、100点満点の歯並びをめざすものではありませんが、歯が並ぶ環境を整えておけば、将来100点満点をめざしたいと思った時に、大がかりな矯正が避けられる可能性が大きいのです。さらに、大人になってから歯をなくすといったリスクの軽減にもつながり、将来的にもメリットが期待できます。お子さんのお口のことで気になることがあるなら、お気軽にご相談ください。

田幡 元院長 タバタ歯科クリニック

自由診療費用の目安

自由診療とは

1期矯正(マウスピース型装置による咬合誘導)/5万5000円、床矯正/15万円

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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